日々あらたに

3/11の大震災以降、数多くの変化が起きています。その変化をとらえ、新しい時代について観察を続けていきます。

高額品の売れ行き好調(百貨店)

2011年10月26日 | 日記

全く縁のない世界だが、ここ数か月、百貨店では、美術・宝飾品など高額品の売れ行きが好調らしい。

・・・ということで、今日は私の知らない世界を単なる野次馬としてちょっとだけ覗き見したみたい。

 

奮発消費世相映す(自粛反動、不透明感も背景)

・・・個人消費を取り巻く環境も厳しくなる中で、貴金属や美術品、輸入自動車など高額品の売れ行きが好調だ。百貨店全体の売上高伸び率はマイナスなのに、高額品はプラスを堅持している。

・・・「美術・宝飾・貴金属」は、6月から4か月連続のプラス。「100万~200万円台に加え、1000万円台の時計も良く売れる」・・・

・・・大手百貨店各社によると、絵画では数十万円の比較的手軽な作品が売れ筋の中心だが、著名作家の数千万円も売れたという。時計ではロレックスなどの輸入品、宝飾品では真珠などの動きが良い。

・・・高額旅行商品を中心に扱うJTBの「ロイヤルロード銀座」では、ビジネスクラス以上の航空座先を用意するオーダーメイド型ツアーの販売が伸びている。欧州方面の料金は1人100万円以上だが、10~12月出発分の予約は前年同期比で5割増という。

・・・Jフロントリテイリングの奥田会長は、「日本でも所得階層の二極化が起き始めている」と指摘。日本の消費を支えてきた分厚い中間層が減る一方、景気に左右されにくい一部の高所得者層が消費をけん引しているとみる。・・・(日経 10/19)


あなたの知らない世界・・・ではなく、私の知らない世界。

まあ、それにしても、あるところには、あるもんですな。 

新聞の見出しには、“奮発消費”って書いてあったけど、高額所得者にとっては、奮発じゃなくて、なんか別の要素があるような気がする。

 

そこで、この時期、高額消費が伸びている理由を考えて見た。

 

 不安の裏返し?

株もダメ、債権もダメ、土地もダメ・・・そうなると、財産として価値を保持できそうなのは、貴金属ぐらいしかない。・・・要は、消去法で残った財産価値として貴金属が選ばれた?・・・ずいぶん昔、金本位制というのがあったが、資産家にとって、気持ち的にはそちらに行っているのかもしれない。

 

 人生を謳歌?

資産家にとって、奮発なんぞという庶民的な感覚はない。人生は謳歌するモノ。・・・といって、それほど長くもない人生だから、最後にゆったりと、世界でもまわるか。・・・そういう感覚で、リッチな個人旅行や、オーダーメイドでの世界一周の船旅でも・・・という感じ?

 

 本物への回帰?

ここのところ続いてきた低価格指向から、良いモノ、本物を長く持ちたいという志向性。・・・資産家はこれまでもそうだったと思うが、大震災から半年がたち、再び、本物志向に戻ったということか・・・。

 

 資本主義に貢献?

このままじゃ、資本主義も危うくなって、俺たち金持ちも肩身が狭くなる・・・なんか、身近で資本主義経済に貢献できるものはないか。・・・よし、ここは、ベンツの大型高級セダン「CLS」を買って、世界経済に貢献するか。・・・って大金持ちは考えるかな?

 

・・・縁遠い世界のことは夢想するにも陳腐な発想しかでてこない。

 

まあ、でもこういう資産家がどんどんお金を使い、経済を少しでも活性化させていくという意味では、いいことなんでしょうな。(今のところは・・・)

 

 (日経 10/19の記事より)

その他参照)百貨店売上概況   

 



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