日々あらたに

3/11の大震災以降、数多くの変化が起きています。その変化をとらえ、新しい時代について観察を続けていきます。

これからの時代の見方

2011年10月24日 | 日記

先日、お誘いいただき、税理士法人 報徳事務所主催の経営支援セミナーを受講した。代表社員の池谷さんと赤岩さんがお話されたが、お二人から色々な気づきをもらった。

 

私なりの解釈と感想を少し書いてみたい。

 

 (池谷さん) 日本は衰退期に入ってきた。その事実を受け止め、変化に対応することが重要

名目GDP,事業所数、人口構造(生産年齢人口)、どれを見ても、右肩下がりのカーブを描いているが、これが、これからの日本。

・・・つまり、日本は衰退期に入ってきた。

これは事実である。だから、今さらGDPを再び伸ばそうと考えたり、あるいは、生産年齢人口が増加することを期待する・・・というのは無理がある。

また、これは異常ということではなく、変化というとらえ方をする必要がある。異常な状態は元に(正常に)戻すことができるが、変化は元には戻らない。

だから、変化には対応するしかない。

 

 日本のGDPが下がり続けているから大変、あるいは、これからどんどん高齢化社会が進み、年金が大変、・・・という論調がマスコミ報道では今でも主力。

この、大変というとらえ方は、異常というとらえ方と同じ考え方なのかも知れない。大変なので、なんとか元に戻さなきゃいけない。・・・でも、現実的に、客観的に考えればそれは無理な話。

でも、変化と言うとらえ方をするならば、元に戻すのではなく、変化へ対応すれば良いという話になる。

そうすれば、別の指標なり、別の見方もでてくる。

たとえば、GDPという指標ではなく、ブータンで言われている国民総幸福量(GNP:Gross National Happiness)という指標を使えば、ガラッと変わってくる。そもそもの価値観が根本から揺さぶられてくる。

・・・何を価値観とするか、何を大切にしたいのか。

変化への対応とは、まさしく、価値観の根源を見つめ直し、再構築することを言うのではないだろうか。

 

・・・理屈ではわかっていたつもりが、実際の行動に際しては何もわかっていなかった。

 

目からウロコである。

 

 (赤岩さん) 中小企業で一番重要なのは、社長の考え方。社長の考えがぶれていたら、いくら社員教育を一生懸命やろうが、他社のいいところを学ぼうとしてもダメ。社長の考えで100%決まる。

また、これからの時代、生き残りたいと思う企業ではなく、周りから是非、残ってほしいと思われる企業が残る。・・・

 

 中小企業は社長が全てだという話は良く聞く。社長の考えが企業の考えでもある。それくらい一心同体化しているのが中小企業。

・・・ただし、口先では、良いことを言いながら、実際の行動は、まったく異なる社長が多いのも事実。また、今までは、(本当の考えが)外から見えづらかったのも事実。

これからの時代、ウソは隠せない(あるいは隠し通せない)時代に入った(私は、そう直感した)

つまり、自らが生き残るための施策、生き残るためのマーケティングをいくらやっても生き残れない。

 

・・・周りから是非、生き残ってもらいたいと思われる企業のみが、生き残る。

 

目からうろこである。

 

参照) 我が国の総人口と人口構成の将来推計について(人口問題研究所)

・名目GDPの推移


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