広島大学方言研究会ブログ

研究会の活動内容はもちろん、その他、諸々。
全員で作れる、全員で作るブログを目指して更新中。

一から出直します・・・?

2010年09月03日 | 日記
近年、物事の始まりを表す「1」が「0」に押しまくられているように感じますが、いかがでしょうか。写真の語学参考書、私だったらどこをどうつついても「一からスタート」なんですが、近年は「ゼロからスタート」という言い方に、違和感を感じない人が増えたんでしょうね。相撲協会は「一から出直す」んでしょうか、「ゼロから出直す」んでしょうか?
本来、日本語には「無」はあっても「ゼロ」はない、物事の始まりは「1」でしたよね。生まれた子供は、その日から一歳。大晦日に生まれれば、二日目には二歳・・・・。
そう言えば、5~6年前に、吉永小百合がアカデミー賞主演女優賞をとった「北の零(ゼロ)年」という映画がありました。(明治維新に際しての、蜂須賀家との抗争に敗れた稲田家中の北海道移住がテーマ。船山馨の「お登勢」で知られる題材ですね)タイトルのつけ方は、まあ、どんなつけ方をしようと、文句を言うすじあいはないんですが、この映画のクライマックスの場面で柳葉敏郎が「わしらは皆稲田の者、ゼロから始めた仲間だ!」と叫ぶ場面がありましたが、さすがにこれは噴き出しそうになりました。明治初年、西南戦争のころの設定でしたが・・・コロンビアの首都ボゴタで、日本人から借りたDVDを見ながら興ざめした記憶があります。


一年 仕切