古来より人の暮らしのとなりに動物たちがいた。彼等は野生であり、その中から幾つもの種が食用となり、馴致された家畜となり、経済動物となり、ペットとなった。動物たちは時に人を脅かし、時に人を癒やしてくれる存在となったのである。
彼等の多くはその種を絶やしたり、ある種だけが異常に繁殖したりした。それは天変地異や気候変動や人間の営為のせいで、その生息環境が激変、多くは悪化したためである。人はその暮らしの多くを動物たちから恩恵を受けながら、自然の摂理に背き、そのバランスを狂わせてきたのである。そのため人はしっぺ返しを受ける。
古来より、何と多くの文芸作品や芸術作品に、動物たちが登場することか。これからも、彼等が野生に暮らすにせよ人の友として暮らすにせよ、ずっと人のとなりにいて欲しいと思うのだ。彼等は弱く、逞しく、美しく、愛しい。