平蔵日記

クサガメ平蔵の日記。他に徒然なるまま気の向くまま・・・

「真田太平記(十二)雲の峰」 池波正太郎

2006年07月08日 20時20分49秒 | 読書
いよいよ最終巻。
大坂の陣後、徳川家康が死に政権は二代将軍秀忠に移ります。
この男なかなか執念深く、関ヶ原の折り真田昌幸・幸村から受けた屈辱(間に合わなかった・・・プププです)を忘れられません。
二人ともすでにこの世の人ではないんですが、その怒りは徳川家に忠勤を励んでいた真田信之に向けられます。
家康は信之の忠勤に満足し、何かと目をかけていたんですが、家康が死んだ途端秀忠のねちっこい復讐が始まります。
この男、こういうところが嫌いですね。
実際にどんな人間だったかなんてことは、わかりっこないんですが(見てきたようなことを言う歴史研究家とかいう不思議な人種がいますが・・・)後世の人に、ほぼ共通してこういう陰湿な人間像で語られる人間ってのは、やっぱり当時の行いもしれてたんだと思います。
なんやかんやとありますが、結局草の物お江らの活躍もあり、先祖代々の土地(ってほど真田家は由緒ある家系でもないようですが)を追われてしまいますが、この時期流行った取り潰しにもあわず、結局明治維新まで存続する「真田」の礎を築いた、信之の人間が語られていきます。

全然蛇足ですが・・・この真田信之という人、なんであのコ○エーの「信○の野望」シリーズでの評価が、お父さんと弟に比べてあんなに低いんでしょう?

真田太平記〈第12巻〉雲の峰

新潮社

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