北関東ばんがいち

ネットの極地に住む、ダメ大学生が日常と社会を淡々とつづるブログ。ネットで会ったおもろい人紹介アリ

私怨と公憤が入れ替わるセカイで

2005-08-12 10:40:50 | 社会とかそういうことについて
と言うことでライブスレでいらん波乱を呼んでしまいましたが、基本的なスタンス
としてオレとしては「私怨を基礎にした公憤に見せかけた政治思想」っていうのは
極力回避すべきっていうのがあるんですよ。
別に、逆ならかまわないんだけどね。「こういうカタチの公憤を分かり易く説明
するために、個人的な経験を用いて演繹する」っていうのなら別にオレはどうのこうの
言うつもりはない。まあ、オレにんなこと言われたくないという人は多いだろうけど、
まだ一応オレはああいうカタチでの晒しは「そいつ個人の資質に原因を求める」
スタンスでやっていますから。別にオレとしてはコヴァだろうが紳士様だろうが
新興宗教入っていようが実は宇宙人だろうが普通に社会生活を行っていれば、一切
構わないと言うスタンスだからね。ただ、「税金納めてないのに選挙に出馬」とか
「言ってることとやってることが矛盾している」とか微笑ましい行動をしている時は
容赦なく遠目で微笑ましく観察しますが。

保守の劣化っていうのもなあ・・・。ソ連崩壊後ほとんど左派というモノがセクトに
分断されたひたすら内輪ウケのセカイになってしまった後で、保守というモノが
サブカルチャーや自在のスタンスを取り入れて一気に面白くなった時期があったけど、
あの頃から比べるとそれこそ
創刊当時の少年ガンガン>>>>今の少年ガンガン
ぐらいの差異があるからなあ・・・。ええと福田和也が柴田亜美のポジションでw
ホントに「諸君」はまだギリギリ踏みとどまっている感があるけれど、「正論」なんて
悪い意味でアニメ同人誌(コピー本なのに一部800円とか言うコミケ価格、ついでに
エロ)みたいなそれこそエニックススクエア商売になってしまった今、真剣にこの状態を
どーにかしないとそれこそきっちりあんたらが一番嫌悪する左翼と同じ滅びの道を
歩むことも分からないんかなあ・・・。

私怨と公憤が入れ替わる一番有名な事例が今のイラク戦争だって話があるけど、まあ、
そこら辺は詳しく分からないのであえて無視するけどね。
小林よしのりが、自らの信者を数度に渡って「純真真っ直ぐくん」と言って
切り離しにかかったのは有名な話だけどオレにとって「彼ら」は「純真真っ直ぐ」なのか
ものすごく疑問がある。いや、これはオレの経験も含んでこういうんだけど、ああいう
他人とちょっと変わった主義とか思考とか趣味っていわゆる「中2病」の絶好の
ターゲットになるんだよね。オレもコヴァ本読んで「頭良くなった気分」になっていた
痛い過去がキチンとあるし(つーか、筑摩とか講談社学芸とか岩波とか高い文庫読んで
とりあえず分かった気分になっていた時期ね、ホント中学高校の頃だけど)、そこら辺の
気分が彼らにはどうもあるようにオレには思える。でないとあそこまで「偉そうな真似」
って出来ないと思うよ。うん。
そんな中で普通に信じてきた学校の先生が嘘付いていたことを知って、先生達の裏に
それこそ反日陰謀団体(大笑い)が潜んでいることを知って、ついでにほどよく
落ちこぼれ始めていたのも手伝って「あいつらのせいでオレは勉強が出来ない」という
アクロバティックな論理で自らの不勉強を大肯定ですよ。ええもう。
それに小林自体「教員になるのは間違っていた、と大学を中退した男の投稿を欄外で
紹介」などそういう痛い言動への逃避を積極的に支援するようなスタンスをとっていた
のも大きいでしょうね。

「私怨」が「公憤」へと置き換わり、「公」のフリをした「私」がだらしなく肯定される
セカイ、オレにとっては軽いディストピアに思えるんだけどどうだろうね。まあ、そうは
ならないとは思うけどね。以前も言ったけど、それこそタカ派政治家に良いように
使われた挙げ句キッチリ巨大産業資本に搾取され、社会の最底辺部に押し込められ
「精神障害」を訴えるものの「自助努力」を求められ社会を一層深く怨みながら
都市の片隅のおんぼろアパートかそれこそ路上で冷たく死んでいく・・・。そんな未来が
彼らには待っているような気がしてなりません。