阪神香露園駅から、西へ歩く。
高速道路の高架下に、その店はあった。
どことなく可愛らしい外観、ここは【 BROOKS 】。
全国でここにしかない、一点モノのアメリカ古着と、
古着をモチーフにした新品服のセレクト・ショップだ。
店内には、古着とは思えないほどの綺麗な服と、
洗練されたデザインのアイテムが並ぶ。
アイテムを照らす、ほの明るい黄色いランプが、
スタイリッシュなイメージを作り上げている。
ただ、どの商品も、どこかに必ずこだわりが見える。
ボタンにシルバーを使用したレザー・ジャケット。
軍モノのピーコート、レトロなテイラードジャケット。
「これは何だろう?」と、自然と瞳が輝く。
そうだ、本当に、どんな宝物があるのか分から
ないのだ。いま見た服の隣に、もしかしたら
すごい宝物が眠っているかもしれないのだから。
デザイン的には、あえてこだわりは見せない様に
しているという、店主さん。
デザインにこだわり過ぎると、視野があまりにも
狭くなってしまうのだという。
それよりもこだわりたいのは、品質。
USEDだからといって、質の悪いものは置きたくない。
ダメージが少ないもので、デザイン的に面白いものを。
新品の服には無い、「こんな面白い服があるのか!」
という感動、驚き。
それを、多くの方に感じてもらいたいのだという。
店主さんは言う。
「古着とは、ある意味それ自体が「こだわり」なのだ」と。
現在の服の原点は、全て古着。
だからこそ、今はない面白い造りの服も多いのだろう。
ただ、現代は造りじゃなくて、デザインやブランドに
流される傾向があるのだと。
新品なら、デザインとブランド、そして値段さえ
合えば、すぐに簡単に買えるから。
でも、そうじゃない。
サイズがなかなか合わなくて、デザインがぴったり
のモノも少なくて、探して探して、やっと見つかった
時の喜び、そして感動!
その一枚は、まさしくその人にとって、世界で
たった一つだけの価値となる。
宝物と、なるのだ。
その喜びを、もっともっと多くの人に知ってもらいたい。
これこそが、USEDの醍醐味なんだから。
ケルビーノ
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