お能を観て参りました。
演目は「春日竜神」
初詣は春日大社へ行く私にとっては、親しみやすい作品。
お話の舞台、「猿沢の池」は、今日もあるものの、
竜神が出てくるとは思えないほど、小さなお池。
亀が呑気に泳いでいたっけ・・・。
金沢は宝生流のお能が盛んな都市。
宵の開演までは時間があるから、と、能楽資料館で事前学習。
聞けば、能楽器や、面をつけて仕舞のお稽古が受けられるとのこと。
一時間半後の予約をして、さあ、その時間まで、何をして過ごそう?
資料館を一歩出れば、そこは金沢の中心街。
一息つくに相応しいお店はたくさんあるけれど、
なんとなく通り過ごして、行き着いたのは「ぶどうの木」
街の真ん中、果実がたわわに下がる葡萄棚をくぐって、
奥のカフェで一休み。
ケーキは、どれもほんとうに美味しそうなんだけど、
でも、お昼間からアルコールでもいいよね?
葡萄ビールをオーダーしました。
フルーティーだけど、この苦味、
この泡は、やっぱり生ビール!
熱いアスファルトの上を歩いてきた
体には至極の一杯。
香りと喉越しに癒されるひと時。
このお店、カフェはレストランも兼用。
ランチやディナーが楽しめます。
お能を観る前に食事をしたいんだけど・・・
お稽古の予約をしてしまったから、
残念お預け。
豊作の葡萄で作られたビールで、
実りの秋をほんの一口味わい、
古から伝えられる文化に触れに、
来た道をゆっくり引き返しました。
伝統も作物も豊かに実った都市で、初秋をすごしてきました。
こま犬