新潮8月号に沢木耕太郎がアルパインクライマー・山野井泰史を取り上げて長編(430枚)を発表しています。
表題の「百の谷、雪の嶺」は山野井泰史が登頂し奇跡の生還を果たしたヒマラヤの7千メートル峰・ギャチュンカンが「百の谷の集まるところにある雪山」という意味の名を持つところからつけられています。
読者をクライマーに限定していないので、「カラビナ」「アイゼン」に至るまで丁寧に文中で説明しているために、ギャチュンカン北壁の登攀の場面もかえって淡々としていてそれが説得力と共感を呼ぶことになっているといっていいでしょう。
山野井泰史の登山との出合い、ソロクライマーとしての生き方、長尾妙子との出合いと結婚、いくつもの栄光と敗退そしてギャチュンカンの死闘が沢木耕太郎の聞き書きでドキュメンタリータッチに展開されたノンフィクションです。
「植村直巳冒険賞」獲得したこのギャチュンカン北壁登攀は山野井の右足の指5本全部、左右の手の薬指と小指を付け根から、パートナーであり妻の妙子の手の指10本全部を付け根から失うこと代償に得た奇跡の生還です。生還の場面はある意味で最近話題になった『運命のザイル』の原作『死のクレバス』を凌ぐと言えるもので、こみ上げてくるものを抑え切れませんでした。
以下ギャユンカン登頂の場面の抜粋です。
新潮8月号はすでに書店では手に入れにくくなっているようですが、単行本化の計画もありそうなので(山野井通信ではそういってます)機会をみつけてぜひ一読を・・・
只今参加中、今日のランキングは? ポチッとよろしくネ(^_-)-☆
表題の「百の谷、雪の嶺」は山野井泰史が登頂し奇跡の生還を果たしたヒマラヤの7千メートル峰・ギャチュンカンが「百の谷の集まるところにある雪山」という意味の名を持つところからつけられています。
読者をクライマーに限定していないので、「カラビナ」「アイゼン」に至るまで丁寧に文中で説明しているために、ギャチュンカン北壁の登攀の場面もかえって淡々としていてそれが説得力と共感を呼ぶことになっているといっていいでしょう。
山野井泰史の登山との出合い、ソロクライマーとしての生き方、長尾妙子との出合いと結婚、いくつもの栄光と敗退そしてギャチュンカンの死闘が沢木耕太郎の聞き書きでドキュメンタリータッチに展開されたノンフィクションです。
「植村直巳冒険賞」獲得したこのギャチュンカン北壁登攀は山野井の右足の指5本全部、左右の手の薬指と小指を付け根から、パートナーであり妻の妙子の手の指10本全部を付け根から失うこと代償に得た奇跡の生還です。生還の場面はある意味で最近話題になった『運命のザイル』の原作『死のクレバス』を凌ぐと言えるもので、こみ上げてくるものを抑え切れませんでした。
以下ギャユンカン登頂の場面の抜粋です。
全身の感覚が全開され、研ぎ澄まされ、外界のすべてのものが一挙に体の中に入ってくる。雪煙となって風に飛ばされる雪の粉の一粒一粒がはっきりとみえるようだった。いいな、俺はいい状態に入っているな、と思った。
頂上にはピナクルと呼ばれる岩の塊のようなものが見える。そこを目指して歩いていくと、今度は傾斜がゆるくなり、そのさらに奧に本当の頂があった。
新潮8月号はすでに書店では手に入れにくくなっているようですが、単行本化の計画もありそうなので(山野井通信ではそういってます)機会をみつけてぜひ一読を・・・
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沢木耕太郎はMが凝ってました、一時期。
「新潮8月号」・・・売り切れ間近ということは、きっと単行本になるでしょうね。
「博士の愛した数式」も新潮で一挙掲載のあと、単行本化されたんだったかと。
よっし、買おうっと(すぐ読めるかどうかはともかく)。
あるある探検隊、あるある探検隊。。。ハイ~~~。。。
TBも貼らしていただきました。
私のほうからも、トラバ(同じ記事を2回目になりますが)させていただいてしまいましたです。