オレのブログ

ロックとイラストの大好きな、社会の底辺にいるチンケな一青年のブログです。
つまらねー事しか書かねーが、よろしくな。

死んじゃったんかよ!

2017-02-15 00:25:02 | 出来事
 2月14日はバレンタインデーなので、イラストを描いて、2月14日中にアップしようと必死になって、完成して、滑り込みで間に合ってご満悦な俺だが(エロいんでアドレスは出せません)、その瞬間にツイッターで「北朝鮮の金正男氏」があって、暗殺されたと言うニュースを聞き、そしてgooのトップを見たら、本当に死んでいた……

死亡した北朝鮮男性 金正男氏と確認=ロイター通信
02月14日 23:02

【ソウル聯合ニュース】マレーシアの空港で殺害されたとされる北朝鮮の男性は故金正日(キム・ジョンイル)総書記の長男、正男(ジョンナム)氏であることがマレーシア警察によって確認された。ロイター通信が14日伝えた。

 マレーシアの政府筋は正男氏がクアラルンプールの空港のショッピングエリアで倒れたと話した。

 ロイター通信によると、正男氏は入国審査を通過できなかったという。

 またマレーシアの警察は正男氏を殺害した犯人を追っていると説明した。

 正男氏が搬送された病院の関係者は、死亡した男性が1970年生まれの「キム」だと伝えた。

 正男氏は1971年生まれとされている。


 北朝鮮の物騒さは既に承知済みだが、金正男と言えば、ディズニーランドに行きたくて日本に密入国しようとして逮捕されてしまったって有名な金正日の長男で、テレビでも結構話題になったんだよなぁ。

 そのおかげで後継者の座を失う羽目になったらしいが、今の正恩と折り合いが悪いらしく、北朝鮮の事情を良く知っているんだから、正恩政権になった時には北朝鮮に帰れなくなったそうだ。

 しかし、金正恩体制になってから、北朝鮮がキナ臭くなってきて、北朝鮮政府のナンバー2で実力者としても知られる張 成沢が処刑されたって事もあるから、今回の正男氏暗殺で、正恩のヤバさを一層知らしめる事となるだろう。

 金 正男氏のご冥福をお祈りします。

「この世界の片隅に」で分かるビートルズの正義

2017-02-11 15:04:54 | 映画
 映画「この世界の片隅に」を見てきた。見たのは先月の12日だが……
映画『この世界の片隅に』予告編


 映画見る前から聞かれる前評判でも「この世界の片隅に」の良さを現している。

「後世に残る、いや、残すべき大傑作!」
「劇場で観るべき生まれながらに古典の傑作」
「エンドロールまで泣けた」
「ただ息を呑んで涙が溢れた」
「もしかしたら生涯で一番の作品かもしれない」
「涙が止まりませんでした」
「こうの史代の世界がそのまま実現された名作」
「普通というしあわせがここに描かれている」
「間違いなく、2016年度の邦画で一番の傑作」
「映画館出た後もずっと泣く」


 実際に見に行って共感したコメントもあるが、すずさん達の健気な姿に本当に泣けたし、「はだしのゲン」のようなあからさまな反戦の描写が「この世界の片隅に」ではあまり描かれていない。

 「この世界の片隅に」を見に行った感想は、他の人達と同じもので、「ただ息を呑んで涙が溢れた」、「みんな可愛い」、「ほんわかと笑える部分もありながら、『何気ないひとときが、何よりも大切』と思わせてくれる、いい映画でした」(引用先はこちら)、「まるでタイムスリップして、本当にあの時代を生きてるような気持ちになりました(北村龍平(映画監督))」、「どんなに悲しい事があってもそこに暮らす人達の生活がなくなることはない(よろずや様のコメント)」、そう言ったコメントは私も同じ感想で、内容も被るので引用した。

 「この世界の片隅に」を見に行って、実感したのがビートルズの掲げた正義だった。

The Beatles - Can't Buy Me Love


収録アルバム
ハード・デイズ・ナイト
クリエーター情報なし
ユニバーサル ミュージック


 ビートルズは世界でも最も有名なロックバンドとなり、活動から50年も経った今でも人々に愛され続けているが、彼等の好かれる最大の要素が、パンク系バンドや反戦フォークと言った「あからさまに偏った正義を、ゴリ押し的に振りかざしていない」からです。
 ビートルズと「この世界の片隅に」の共通点は今の所見出せないが、「この世界の片隅に」にはビートルズの世界観を連想する箇所が幾つも見つかり、私も劇場で映画を見たが涙は出なかった代わりに終始「レボリューション9」のメロディ(?)が頭の中で鳴り響いていたのである(「レボリューション9」に関してはYouTubeであまりアップされていないので、お手数ですが1968年発表の『The BEATLES』を購入してください)。
ザ・ビートルズ(ホワイト・アルバム)
クリエーター情報なし
ユニバーサルミュージック


 ツイッターでも書いたが、「レボリューション9」はテープの逆回転や加工などのコラージュが8分も展開されて、音楽的でない内容から存在が今でも疑われているナンバーで、ポール・マッカートニーやジョージ・マーティンですら「レボリューション9」を収録する事に疑問を持った曰く付きである。
 私も「この世界の片隅に」を見るまで「レボリューション9」は聴くのを避け、MDに入れる際にも「レボリューション9」だけ外して全く聴かない事にしていた。未公開テイク集の「アンソロジー3」で「Not Guilty(ジョージ・ハリソンのナンバー。100回もテイクを重ねたが、結局報われずじまい。この歌を入れなかったのも惜しまれる)」や「What's The New Mary Jane(こちらもジョン作)」とかがあったが、これらの曲が未発表にされて「レボリューション9」が入れられた事に疑問すら芽生えたが、しかし、「この世界の片隅に」を見た事で、ジョン・レノンが「What's The New Mary Jane」を外してまで「レボリューション9」を入れたかが、良く分かった。
 太平洋戦争という混沌と絶望に満ちた世界の中で、それでもすずさん達がやりくりしながら生活していた事で、「この世界の片隅に」は多くの評価が殺到したが、その一方で、暴力を使っての解決には疑問を覚える。

 「レボリューション9」の本編である「Revolution」は、暴力で世界を変える事に疑問を投げかけたナンバーで、「レボリューション9」は、歌詞を読んでも理解しない人の為に用意したものです。
The Beatles - Revolution


収録アルバム
パスト・マスターズ
クリエーター情報なし
ユニバーサルミュージック


Hey Jude (the U.S. Album)
クリエーター情報なし
Capitol


 ジョン・レノンはビートルズ解散後、政治に対して真っ向から対立姿勢を見せ、『イマジン』や『サムタイム・イン・ニューヨーク・シティ』等既存政府に対して反抗のスタンスを取った。
イマジン ~ミレニアム・エディション~ ( リミックス&デジタル・リマスタリング盤 )
ジョン・レノン,ヨーコ・オノ
EMIミュージック・ジャパン


サムタイム・イン・ニューヨーク・シティ
キャスト・オブ・サウザンズ,プラスティック・オノ・バンド,インビジブル・ストリングス,フランク・ザッパ,マザーズ・オブ・インベンション
EMIミュージック・ジャパン


 男尊女卑の激しい社会に対しても、ジョンは男性でしかもビートルズという巨大な名声を得たにも関わらず、「Woman Is The Nigger Of The World(女は世界の奴隷か!)」と歌い上げて、男性優位の社会に真っ向から対立した。

Woman Is The Nigger Of The World John Lennon


 代表曲で「Imagine」があるが、「この世界の片隅に」はまさに「I hope someday you'll join us and the world will be as one―何時の日か、きみも僕らに加われば、この世界は一つに結ばれる」。
John Lennon - Imagine HD


 さて、ポール・マッカートニーも、ビートルズ解散後のウィングス時代で「ラブソングばかり作っていてジョン・レノンみたいに何の発言もしない」と言われ続け、私もそうしたポールのスタンスに疑問を持っていたが、それも「この世界の片隅に」を見るまでだった。
 劇中ですずさん達は空襲や物資の不足に悩まされながらも、笑って家族や近所の方々と普通に暮らして、夫の周作さんとも恋を育んでいたが、そこからポールがウィングス時代で掲げてきた彼自身の正義も感じ取った。

Wings 'Silly Love Songs' [Original 1976 Music Video]


 ジョンと対照的にポールは家が貧しいながらも親から愛情を十分に注がれて育ちました。その為、「普通に暮らす」喜びを感じており、政治的な歌を出す必要の無い心境にいられたのです。
Paul McCartney & Wings - My Love [High Quality]


このアルバムに入っています
レッド・ローズ・スピードウェイ
クリエーター情報なし
EMIミュージック・ジャパン


 ウィングスの魅力としては、政治も宗教も介入される事のない「普通に暮らせる幸せ」をテーマにした楽曲が多く、歌詞の世界観も庶民的な事から人々に好かれている訳です。「この世界の片隅に」にも通じませんかね?ウィングスの楽曲。

Linda McCartney&Wings - "Cook Of The House"


 私としては『Wings At The Speed Sound』をお勧めしたい訳ですが、「この世界の片隅に」が好きな人には絶対にウケます。
スピード・オブ・サウンド (デラックス・エディション)
クリエーター情報なし
ユニバーサルインターナショナル


 ポールはジョンやジョージのように、体制に対して鋭い批判を殆ど展開していない。
 「アイルランドに平和を」と言う例外があるが、デモに軍隊を投入して17人も殺したという事件には、流石のポールも黙ってはいられなかったのだろう。
Paul McCartney - Give Ireland back to the Irish


 その例外を除けば、ウィングスのスタイルは極めて庶民的で、ジョンやジョージのソロと比べて万人受けします。ビートルズも庶民感覚で歌詞を書き、変に着飾らないでありのままの自分を出したのですから、今でも人々に受け入れられているわけですが、ポールは「政治に文句を言う」より「普通の生活をする」事が彼自身の最大の正義だと思う。

 ジョン、ジョージ、リンゴの3人がアメリカに移住した(ジョンは許可が中々下りなかったが)中で、ポールだけイギリスに留まったが、ポール曰く「金銭的に都合のいい所に住むなんて考えは嫌いだね。イギリスが好きなんだ。この国を気に入っているんだ。子供を育てるには最高の場所だよ」。
 ジョン達のアメリカ移住は税金対策らしく、イギリスは98%も税金に取る(「Taxman」でも歌われている)為に、税金の安いアメリカに移住するというスタンスだったらしい。
 最近問題になった「パナマ文書」と言うのがあるが、税金を払っていないのがバレて、偉い目に合わされた人がかなり多かったらしい。
 しかし、ポールはそういう発想がなく、払った税金が社会を維持している事を知っていたか、高い税金を払ってでも治安の整っているイギリスに身を置くことで、子供達もちゃんと育っていきました―ちなみに、ラブソングばかり書いている為に「リスナーに媚びを売る商業主義者」と言われているポールだが、骨の髄まで商業主義者だったら先ずイギリスから出て行っている。

 しかし、「普通に生活し、普通に人生を歩む事が何よりも大事」だというスタンスは、実は何よりも変えがたい正義であり、政治思想はその「普通の生活」を歩ませる為の手段の一つでしかない。ポールはそれを分かっていて、あえてラブソングばかりを書くようにしていたのかもしれない。すずさん達のスタンスを見て、それを改めて実感した。

 政治体制を鋭く批判するジョンに、ポールはラブソングや普通の生活の良さを歌うスタイルで望んだから、解散後も二人は互いに自らの持ち味を磨いていき、70年代でも不動の名声を得たのかもしれない(ポールをdisした「How Do You Sleep?」と言うナンバーがあるが、見方によれば「ポールは僕の運動に関わっていないから、彼まで巻き込むなよ」と解釈する事も出来る)。

 「普通に生活し、政治的な思想にも捕らわれない、ごくありふれた日常」と言うポールの正義を書き、背景には「歪んだ正義を振りかざし、他者を平然と踏みにじって目的を完遂させる」と言うジョンの皮肉を上手く取り込んだ事で、「この世界の片隅に」は名作になしえたのかもしれない。

 話は長くなったが、「この世界の片隅に」は他の皆が言う通り、名作です。

 コメントの内容は他の方々と同じ内容ですが、私自身によるコメントを言うなれば、

「この世界の片隅に」は
ジョン・レノンに見てもらいたかった


 海外でも公開されるようですが、ポール・マッカートニーにも是非見てもらいたい作品です。

 すずさんを演じたのんさんの御礼を載せた予告編も出ていますが、これも出しておきます。

すずさんのありがとう


 同時期に公開されヒットした「君の名は。」と言う映画もあるが、「この世界の片隅に」と比較できるような映画ではない。
 「君の名は。」は確かに面白そうだが、「レボリューション9」の存在意義を確立させれるまでの作品では無さそう。新海 誠さんやファンの方々には申し訳ないが、「この世界の片隅に」は、「レボリューション9」やポール&ウィングスのスタンスを受け容れれるようになった、それほどインパクトのある作品なのです。
 最も、現代を舞台にしたものじゃ、そういうインパクトは与えることは出来ないのですが

もうやるなよ

2017-02-04 00:02:04 | 出来事
 一昔前まで覚せい剤や盗撮で騒ぎになった田代まさしだが、節分になってこんな声明を出した。

田代まさし氏「心に鬼が棲みつき大切な家族失った」

02月03日 11:59日刊スポーツ

 元タレントの田代まさし氏(60)が、覚せい剤の使用や盗撮などの犯罪行為を犯したことによって家庭を失ってしまった人生を振り返り、反省の気持ちをつづった。

 節分の3日、田代氏はツイッターで「昔、鬼はお父さんである僕の役目でした。しかし、いつしか僕の心に鬼が棲みつき、大切な家族を失ってしまいました」と、子どもたちと豆まきができなくなってしまった現状をつづった。

 田代氏は、覚せい剤取締法違反の刑期を終え14年7月に出所してから約2年半が経過。これまでツイッターでは断薬生活を続けていることを報告してきたが、今回も「今は、なんとか鬼を締め出しながら、福が来るのを待っているのです」とコメント。「皆さんの心の中の鬼が1日も早く追い払われますように…」とつづった


 田代まさしに関しては、私自身あまり良いイメージを持っていません。

 と言うのも、覚せい剤で逮捕された時にインターネットの人達が一斉に田代ネタで至る掲示板に荒らしまわるようになり、私の知ってる方も田代の名前を出されながら酷い被害を受けたのです。田代ネタで嫌な思いをした方々も多いそうですので、名前すら聞きたくない人も多いそうですが、重なる覚せい剤所持の逮捕で芸能界永久追放同然の扱いを受けるようになり、仕事も家族も失ってかなり大変な目にも遭われたそうですね。

 荒らしの道具にもされたりと、苦労が多かったそうですが、かなり参っているらしく、3回も逮捕されて刑務所に入れられたんだから、本人も完全に復帰できる意思はもうなさそうです。

 元々、気が弱くて芸能界に向かなさそうな性格らしいが、私としては二度と過ちを繰り返さないばかりです。