オレのブログ

ロックとイラストの大好きな、社会の底辺にいるチンケな一青年のブログです。
つまらねー事しか書かねーが、よろしくな。

The Doorsをレビュー

2015-01-25 20:04:23 | ロック
 この間、従姉妹に自分の書いた詩を見せた、叔父さんから厳しい声が入ってきた。

 「自分の書いた詩を“どうだ?”と言って人に見せるんじゃない!そういうのは、ランボーに失礼だろ!」

 この言葉にオレは自分の胸にぐさりと刺さり、軽率なことをしてしまったと後悔した。

 それと同時に、ジム・モリソンが何をしたかったのかが、すぐに分った。

 ジム・モリソンと言えば、The Doorsで有名なシンガーソングライターで、アルチュール・ランボーに深く傾倒しているのでも有名な詩人の一人だ。

 ジムの書いた詩は、読んでみてかなり文学的で、ランボーのテイストが十分に引き立てられている。「ジ・エンド」なんかがまさにそれだ。

The Doors - The End (Toronto, 1967)


 しかし、ヒット曲を出したいロビー・クリーガーのスタイルにジムは着いていけず、「ハートに火をつけて」や「タッチ・ミー」とかも歌わなければならない苦痛(実はジムは「ハートに火をつけて」をやりたくなく、商業的な成功も実は得たくなかったようだ)から、次第にフラストレーションが蓄積されていって、最早自制が効かなくなってしまったのであった。

The Doors - Light my fire (Ed Sullivan Show 1967)


The Doors - Hello, I Love You


 「ハートに火をつけて」のコンサート演奏がやらなくなったというが、最初は「ヒットしたのに何で!?」と思っていたのが叔父さんに注意された後、「あぁ、やりたくなかった歌なんだなぁ」と分った(後で対訳詩を読んだが、モリソンが書いたのが暗く、しかし挑発的なのに対し、クリーガーが書いたのはありきたりのポップと分った)。現にマイアミ事件の際、曲のリストに「タッチ・ミー」も入っていたが、すぐに歌うのをやめた。

the doors - touch me live miami


 1969年のマイアミ事件も有名だが……売れ線狙いの『ソフト・パレード』を作らされた事から、ジムのバンドに対する軽蔑の感情が最大限に高まって、そしてマイアミでそのフラストレーションは一気に爆発し、性器まで露出して警察に捕まってしまった(ニューヘイヴンでも逮捕されていたが、実はジム、バンド結成前にも一回逮捕されていたのだった)。

The Doors Five To One Live at Miami "Dinner Key Auditorium" 1969


 自分の歌が売れるようにひたすら集中したロビー・クリーガー、レイ・マンザレク、ジョン・デンズモアは事件後になってようやくジムに気を使うようになり、『ソフト・パレード』から一転し、『モリソン・ホテル』をレコーディング。オレもジム・モリソン在籍時のドアーズのアルバム全作持っているが、やはり『ソフト・パレード』より『モリソン・ホテル』の方が聴きやすい。『ソフト・パレード』はダメ。

 オレも詩を書いているが、人様に見せれるような内容じゃない。
 自分で書いてて思うが、ツイッターでバカな事を書いて人様をコケにした某アラシックのと言ってることと同じだ。見せたら先ず不快になるだろうよ。

 しかし、オリバー・ストーン監督の映画も見て見たけど、幾らなんでも大げさだわぁ!正直、アルチュール・ランボー読んでないとすら思えてきた。

戦争になれば人間誰しも堕ちるもんだな……

2015-01-16 20:15:46 | 映画
一昨日にBack To The Futureを取り扱ったか、マイケル・J・フォックスネタが3日連続で続いたが、マイケル・J・フォックスと言えば、何もBack To The Futureだけではない。

ショーン・ペンと競演した1989年の映画『カジュアリティーズ』も必見。



ストーリー(wikipediaより引用。まだ見てない人の為に前半だけ引用します。ネタバレも含んでいるので、これから見ようと言う人はリンク先を見ないように)
1974年。ベトナム帰還兵のエリクソン(マイケル・J・フォックス)は、電車の向かい側に座るアジア人女子大生(ツイ・ツウ・リー)の姿を見て、ベトナムに上等兵として従軍中のときの悪夢のような体験を思い出す。

ベトナム戦争が激化する1966年。ミザーブ軍曹(ショーン・ペン)が率いる小隊は、ジャングルの中を進んでいた。その途中、エリクソン一等兵はトンネルの落とし穴に足を滑らせてしまう。それを発見したトンネルの中の南ベトナム解放民族戦線の兵士がナイフをくわえて迫ってくる。しかしミザーブらは間一髪のところでエリクソンを救い出した。

後日、談笑しながら進む小隊は北ベトナム軍の奇襲に遭う。激しい銃撃戦が展開され、最初に被弾した無線係のブラウン(エリック・キング)が死亡する。ブラウンはあと数日で除隊する予定だったのだ。仲間たちは怒りと悲しみに震えた。

ある夜、基地へ戻った彼らは偵察パトロールの命令を受ける。そこでミザーブは、「任務がてら村に住む少女を拉致してレイプしよう」と提案する。そしてエリクソンを除く4人のメンバーが、そこに住む一人の少女オアン(ツイ・ツウ・リー=二役)を誘拐した上、強姦に及ぶ。エリクソンが信頼していた同僚のディアズ(ジョン・レグイザモ)も、上官の命令に背くことができなかった。エリクソンも加わるように強要されるが、エリクソンは頑なにレイプすることを拒んだ。


かなり昔にカタログとかで見かけたけど、ヴェトナム戦争が部隊でマイケル・J・フォックス主演だと言うので、興味は持っていた。
内容からかなりブラックな感じがしたので、DVDをレンタルして見たのだが、ヴェトナム戦争に送られた米兵の醜さが伝わった。
この頃、『プラトーン』とか『グッド・モーニン・ヴェトナム』、『7月4日に生まれて』等ヴェトナム戦争を取り扱った映画が多かったが、『カジュアリティーズ』は、『プラトーン』等と比べて迫力は無いにしても、インパクトはずば抜けている。
デ・パルマ監督の映画は今の所『カジュアリティーズ』だけ見たが、人間の負の面を見るには十分だ。

さて、ヴェトナム戦争での少女陵辱を描いた『カジュアリティーズ』だが、これ、実話らしく、ヴェトナム戦争は強姦のほかにも虐殺や略奪が目立ってしまって、社会問題にまで発展したそうだ。

アメリカの負の歴史とも言えるヴェトナム戦争だが、米軍の行った蛮行が昔の日中戦争にも似ているのでも有名で、ゲリラ戦や市民虐殺等、日本がかつて大陸で行った蛮行と共通が多い。

ナチスドイツと同盟だった為にホロコーストと同一視されがちな日本軍であるが、最近になって日中戦争の知られなかった真実が知られるようになり、ナチスとは異なる国だったと最近では認識するようになった(海外でも日本がナチスと同盟を結んだ事についても、「中国大陸を制圧する為」と認識されているし)。

但し、悪い事はきっぱりと悪い事。漢民族に対する憎悪が無くとも、武力行使に踏み切った時点で日本は失敗しており、大陸に渡って中国を制圧しても、敵味方の区別がつかなくなって泥沼にはまり込んで、結局は虐殺をやってしまう。
『カジュアリティーズ』を見ても、戦争が如何にモラルを奪っていくか、ハッキリとわかる。エリクソン側に回りかけていたディアスもミザーブ達に散々けしかけられた挙句に強姦する側に入ってしまったが、モラルもクソもない戦場に行けばどんだけ野獣になれるか、思い知らされた。日本軍からミザーブみたいな兵士が出てもおかしくない。

日本軍側の兵士も大陸に行って、無事だったわけじゃない。死んでしまうのは当然あるが、生きて帰ってきても足をもがれたり、五体満足でもPTSDとかで心がズタズタにされて、結局得るのは苦痛だけだ。
事実、ヴェトナム帰還兵でそうした苦痛で苦しむ人も多かった。『7月4日に生まれて』を見れば分る。

アメリカは「日本は悪の国だった」と日中戦争を一方的に片付けたのだが、それから20年後にまさか自分達が日本軍と同じ悪事をヴェトナムで行ってしまうとは想像も付かなかったんだろう。

ソンミ村虐殺事件はかなり有名だが、余りの後味の悪さだったか、自ら進んで戦争する事はなくなって、イラク戦争もやったがアメリカ国内で反対されるようになり、オバマ大統領でイラクから撤退する事になった。

『カジュアリティーズ』や『プラトーン』とかを見て、「やはりアメリカも悪い事をやってしまうんだなぁ」と感じた。

まぁ、アメリカのマシな所と言えば、利益にならないと早くも悟って、ヴェトナム戦争に反対して撤退するようにさせた所だろうな。

結論からすれば、戦争はもうゴメンだ。

そりゃ事情と言うのもあるかもしれないし、オレ自身戦場にいた事がない訳だが、戦争になれば大事なものが失われて結局は悲しい事になる事は既に分っている。
オレは人を殺すのはゴメンだ。

「日本は再び戦争の出来る国にすべきだ」と言う論が目立ってきているが、人を殺して国を発展させようとする事にオレは賛同できない。そうした論を出す人達は、武力行使という選択をやって結局失敗したアメリカを見て、何も学んでないだろうか?

人から恨みを買ってまで自分の利益にしようなんていうやり方は、オレには出来ない。

ヴェトナム戦争ものの映画で、力では解決できないと、改めて実感した。

悲劇のグループ―NIRVANA

2015-01-15 21:29:23 | ロック
先日、Back To The Futureの記事を取り扱ったのですが、マーティと同世代っぽい奴がいたなぁ。

カート・コバーンと言うNIRVANAのギタリスト。


NIRVANAはかなり有名なんで彼等のCDは良く聴いていたが、生々しいと言うか、歌った人の苦痛が良く伝わる。
Nirvana - Heart-Shaped Box


親は頼りにならず、友達もいなく、何時も空想の世界に逃げ出してばかりだったそうだが……それ分かる気がする。オレの親もアテにならなかったからだ。

しかし、カートにはロックと言うのに出逢った為に、嫌な人生から逃げ出す手段を得れ、そして嫌な周囲から見事に脱出したと言う。

NIRVANAを結成し、ようやく自分を“カート・コバーン”である事を認識するようになった。

そして、91年に『NEVERMIND』を発表し、Smells Like Teen Spirits等で一躍大スターにまでのし上がったのだが……

Nirvana - Smells Like Teen Spirit


Nirvana - Come As You Are


ちなみに一番最初に買ったCDがこの『NEVERMIND』だった。周囲はNIRVANAを持ち上げてきたし、ロック雑誌にもNIRVANAの特集もあったんで、オレも買って聴いてみたが、初めて『NEVERMIND』を聴いた時は確かに凄かった。
しかし、後になって『IN UTERO』や『BLEACH』を買って聴いてみて、何だか『NEVERMIND』は漂白/加工されたような気がして、なんか作りもののような感覚が否めなかった。

事実、当のカート本人も『NEVERMIND』をあまり気に行っていなかった。彼はスターになりたかったわけではなく、単に自分が“カート・コバーンである”と言う自分を見い出したかっただけだった。

カート・コバーンはその後、結婚し、子供ももうけたが、自身の幼少時代からの悪癖だったドラッグが有名になった事で更に加速して、そして94年に自殺してしまった。

『NEVERMIND』を聴いた時、自殺するようなシンガーとはとても思えなかった。しかし、『IN UTERO』を聴いて、何だか自殺してしまいそうなシンガーと思えてしまう。結果的に最後のアルバムになったんで、その悲壮感はより増したが、とにかく、売れる為ではなく、自分が自分でいたいが為に音楽をやった訳だ。

逃げ場がなくなって悲劇まみれだったカートの人生だが、来世はマシな人生が送れる事を切に願うばかりだ。

演奏テクはかなりシンプルで、カヴァーも容易だ。ギターが下手なオレでも「Smells Like Teen Spirit」の完コピが出来る。BEATLESもロクすっぽ弾けないこのオレが、だよ?!
一時期ギターを手にしたオレだが、全く上達せず、BEATLESもやってみたが、弾けた試し無し!

でも、ギターテクが無くてここまでやれるのは、よほどスゲー奴だったんだろう。

演奏テク?容姿?知識?そんなの関係ない。それを教えてくれるのがNIRVANAだ。

こうして2015年を迎えたのだが……

2015-01-12 20:24:45 | 映画

年末に田舎の叔父の家に行って、田舎で正月を過ごしたオレだが、雪はやっぱし多い

叔父の家ではインターネット繋いでないので(以前にトラブルに巻き込まれた事があるし、繋がってなくても別に問題ない)、田舎にいる間はツイッターもブログもやらないが、やっぱ記事をアップする頻度を減らすと、客も来なくなってしまう。

と言う事で、2015年初めての記事をアップするが……

 

2015年で先ず連想するのが、Back To The Future Part 2。

Back to the Future Part 2 (2/12) Movie CLIP - Hill Valley, 2015 (1989) HD

Back To The Future Part 2では2015年の未来に飛んだんだが、そこには空を飛ぶ車とかがあって、1985年からかなり進んでいるような社会になっている。

んでもって、重要アイテムのホバーボードなんかが出て来て、実現させるとか何とかで躍起になっているそうだ。

Back to the Future Part 2 (3/12) Movie CLIP - Hover Board Chase (1989) HD

更には乾燥ピザをレンジでチンするやつもあるけど……

Back to the Future Part 2 (5/12) Movie CLIP - The Future McFlys (1989) HD

 

さて、無事に2015年を迎えましたが……

エアカーもホバーボードも全然見かけないぞ。

乾燥ピザ復元も未だに実現できてないぞ。

確かに、エアカーとかホバーボードもある事はあるけど……

First Flying Car (Aeromobil)

Tony Hawk Rides World's First Real Hoverboard - Hendo Hover

実際の2015年では一般普及されてねーし、オレも見た事が無い。

Back To The Future Part 2の2015年では一般に普及してまるで生活の一部となっていると描かれているが、完璧に外れてるよ。

でも、テレビの画面が薄くなったし、メガネ型端末も(直に見た事はないが)出てきているし、タブレットも普及している、等実現できた事もあった。

インターネットによって通信手段が向上したし、YouTubeとかの動画サイトも出てくるようになって、気軽に映像とかが見れるようになったし、ハイブリッドとは言え自動車も電気で動くようになったんだし、文明は大きく変化した。

 

さて、Back To The Futureの続編を待望する者もいるらしいけど、オレとしては主人公は変わって息子さんが活躍して、過去未来を行き来するのが望ましいと思っている。

Back To The Future Part 2では腑抜けでだらしない息子さんだが、Part 3で未来は変わったんだし、ちゃんと育って、マーティの後を継ぐ事だって出来るかもよ。