オレのブログ

ロックとイラストの大好きな、社会の底辺にいるチンケな一青年のブログです。
つまらねー事しか書かねーが、よろしくな。

幻の「火の鳥 大地編」を想像してみた パート2

2015-07-24 19:00:00 | マンガ
 妄想「火の鳥 大地編」の続きです。

 「火の鳥 太陽編」では、ハリマ=犬上が主人公の8世紀と板東スグルが主人公の21世紀と、2つのストーリーが同時に収録されていました。
 そこで、「大地編」も2つに分けられたストーリーが用意されるでしょう。
 舞台は同じ幕末日本でしょうが、大久保を主人公とした「維新志士の章」に、沖田を主人公にした「新撰組の章」のストーリーになると思われる。

 沖田 総司と近藤 勇辺りのキャラクターは既に決まっている。
 先ず近藤 勇
(ブラックジャックより)

 「奇子」に登場する天外 市郎がキャスティングされるが、新撰組関連の書物や漫画を見る限り、天外 市郎以外に近藤役が務まるとは思えない―逆に天下のモデルが近藤 勇と思えるほど。

 続いて沖田 総司。これは「未来編」の山之辺 マサトキャスティングで間違いないでしょう。
(火の鳥 未来編より)


 日中戦争編にも「山之辺 真人」登場していたが、オレの妄想する「火の鳥 大地編」ではマサトは沖田 総司として登場し、「新撰組」の視点から見た「火の鳥 大地編」の主人公になる。
 近藤は外見が天下 市郎だが威圧的な態度に反して、隊士思いが強く、新撰組内で非常に慕われている。一方沖田は外見マサトだが中身は天下で、威圧的な態度を常にし、公然の前で隊員を威圧したり、切腹を行わせる等の支配的な言動を繰り返し、新撰組の隊士から恐怖される存在に。
 赤子まで殺め、殺人マシンと化した沖田は新撰組内外で恐怖の存在と知られるようになる。

 「維新志士/新撰組」と言う2つのストーリーがある為、猿田は2人おり、新撰組側では芹沢 鴨がそれになるでしょう(「異形編」でも名前が「八木 家正」と違う名前になっているし)。

 芹沢も威圧的な態度から隊士内から嫌われており、「新撰組」や「陽だまりの樹」等で描かれるように殺人をやり続けるが、沖田よりは自制心があり、嫌われる原因の殆どは醜い鼻によるもの。
 新撰組内部では沖田は恐怖としていたが、芹沢は特に沖田を恐怖し、近藤や土方に「沖田を追放しよう」と持ちかける。
 沖田への恐怖心は次第に増幅され、遂には大和屋破壊にまで手を染めてしまう(これは「新撰組」にも描かれています)。資金を手にした芹沢は、沖田を追放しようと着実に計画を練っていた。

 しかし、沖田は芹沢達の計画を察知していた。大和屋を破壊した事から岡っ引き(下田警部のキャスティングは確実)から「芹沢を逮捕する」と持ちかけられた近藤だが、昔からの同志で斬る事を躊躇っていた。

 その一方で沖田は芹沢達の所へと堂々と向かい、芹沢は「お前がいなければ良かった!」と刀を手にするが、殺気は沖田の方が強かった為に芹沢の剣は通じず、そして沖田の返り討ちに遭い、芹沢は死亡。

 残った部下も沖田の手によって殺されて行き、芹沢一派の粛清は成し遂げられた。大和屋から奪った財産はそのまま沖田の手に渡るが、そこで火の鳥の情報を察知し、火の鳥の事は近藤達に隠して自分だけ火の鳥を手にしようとした。
 新撰組の恐怖支配は、芹沢 鴨の死亡により、沖田の手で執り行われて行った。

 と、「大地編 新撰組の章」の妄想を描いてみた。

 沖田 総司が残忍な殺人者として描かれてますが、「火の鳥 乱世編」でも義経が残虐な人間に書かれてるし、死因も史実と異なるし、と言う事で沖田 総司を残忍な殺人者に書きました(沖田 総司のファンの皆様ごめんなさいm(_ _)m)。

 しかし、人斬りを続ける沖田 総司に火の鳥が姿を現してきた(続く)

幻の「火の鳥 大地編」を想像してみた パート1

2015-07-23 19:00:00 | マンガ
 手塚 治虫のマンガはかなりハマったが、「火の鳥」が特に印象に残っていた。
 初めに呼んだのは「未来編」だが、今読み返しても切ないと言うか何と言うか、ストーリーはかなり暗い。「未来少年コナン」のイメージもあったが、それにしても暗すぎる。
 宮崎 駿のマンガで「風の谷のナウシカ」と言うのがあるが、その「未来編」と真逆に人類は中世まで逆戻りして、まさに「火の鳥 未来編」へのアンチテーゼとして描かれてあった。

 さて、火の鳥は1988年の「太陽編」で完結していたのですが、実は「大地編」と言うのもあって、亡くなる直前に構想していたらしい。
 そこで、「大地編」の結末などを空想したサイトが多くありますが……

 日中戦争が舞台の「大地編」は、これは劇で使う シノプシスらしく、実際は違うと言う話も出てきている。
 手塚 治虫先生は1989年に亡くなられたのですが、もしその手塚先生が生きて、「火の鳥」が「大地編」まで入ったら、の空想します。

 先ず舞台は幕末から明治初期の日本。「戦前の日本」の可能性もありますが、wikipedia等から「大地編は日中戦争が舞台ではなく、シュマリに合わせて幕末から明治維新を舞台に構想されていた」と出ている事から大地編は幕末日本になっていた可能性が大―そもそも、「お~い!竜馬」や「るろうに剣心」がヒットしているので、それに対抗意識を燃やすが為に、日中戦争舞台の構想を破棄して、幕末から明治の日本を舞台にした「火の鳥」を描くのは確実。

 「隙のない美少年」ロックも登場するが、恐らく「大久保 利通」として登場し、坂本 龍馬、高杉 晋作と言った維新志士の一員として君臨するでしょう。「関東軍の少佐」と言うのも捨てがたいけど、「維新志士 大久保 利通」の方がよりフィットしそうな感じがします。
 そして、大久保の地元である薩摩藩には、猿田と言う藩士がおり、大久保は最初猿田を討伐しようとするが、「火の鳥」の事を聞き、更に知的で紳士的な話し方から次第に取り込まれて行き、大久保も維新志士の一因となる。猿田の教え子には坂本 龍馬や西郷 隆盛と言った人物がおり、大久保は討幕に身を投じるようになった。

(「火の鳥 未来編」より)

 尚、醜く膨れ上がった鼻がトレードマークの猿田であるが、シリーズによってはその鼻の原因がそれぞれ違う。「大地編」ではその醜い鼻は海外渡航してそこで伝染病にかかってしまった事で、薩摩に帰って来た時には「火の鳥シリーズ」の鼻になってしまっていた。
 娘もいたが父を毛嫌いしている。「未来編」等で描かれてるようにあまりにも醜い鼻で女性に嫌われているが、それに加えて脱藩した為に娘は肩身狭い思いをし、女性達も「醜い上に幕府を裏切った賊」として猿田を避けるようになる。

 火の鳥と出逢った事で大久保達は討幕を誓うようになり、そして維新は始まったのだった

 と、なるかな?
 オレが妄想した「火の鳥 大地編」は文が長くなるので、分けて挙げておきます。

はだしのゲンを読んだが……

2014-12-09 18:14:05 | マンガ

 いきなり政治色の強い作品をレビューしてスマンが……念のために言っておこう。オレは左とか右とかと言った思想の偏りは持っていない。欠点や美点は何処にだってあるし、あれが正しい、これが正しいという偏った思想は持たないようにしている。

 今日、なぜか「はだしのゲン」と言うマンガを思い出した。

Hiroshima Pelicula -Hadashi no Gen (en castellano) Pelicula

 

 レンタルビデオ屋にゲンのアニメを見て知ったし、オレの通ってた学校の図書室にも置いてあったんで、興味本位で読んで見た。

 正直、内容が過激で足がくすんだ。

 

 まだ11かそこらの子供だったオレは、この描写に恐怖を覚え、吐き気すらした。

 「はだしのゲン」は原爆の事を描いた作品でも有名だし、原爆投下直後の被爆者の姿には恐怖すら覚えた。

 「原子爆弾」の名前は子供の頃、トモダチから初めて聞き、すごい威力のある爆弾というイメージを抱いたが、ここまでとは……

 「はだしのゲン」は暫くハマった。戦時中の日本がどれだけ冷酷で暗かったかを把握した。正直、暗いイメージが十分に浸透したし、日本をナチスドイツと同等の悪の国家と軽蔑すらしていた。

 しかし、小学校を卒業し、「はだしのゲン」から遠ざかったオレは、「日本だけが悪か?!」と言う疑問も芽生えた。手塚 治虫やThe Clash、プラトーンと言ったものの影響だったのかもしれない。

 少なくとも、イラク戦争で「日本だけが悪ではなかった」と思った。日本軍が大陸でやった悪事を、アメリカだってやったんだし……

 その後、ヴェトナム戦争とかを調べて見たが、アメリカも敵味方の区別の付かないゲリラ戦に悩まされた挙句、一般市民にまで手を上げてしまうハメになってしまったのである(ソンミ村事件はかなり有名)。

 このビデオを見てみると、ヴェトナム戦争と良く似ているのが解かる。

Vietnam War Music -Revolution (The Beatles)

 アメリカの場合は世論が戦争反対に回ってデモやストライキ等が頻発した事から73年か74年に撤退する事になったが、それでもヴェトナム戦争を起こしたリンドン・ジョンソン大統領の評判は悪く、余り好かれていないらしい。

 話をゲンに戻すと……

 ゲンは戦時中、酷い扱いを受けた事から戦後、日本と言う国を憎悪し、その憎悪は「今上裕仁」と呼び捨てまでして天皇にまで向けるようになった。

 戦災孤児の仲間も、やりきれない憎悪を天皇にぶつけた。

 そういや、主人公の中岡ゲンの家族は戦争に反対したことから「非国民」と呼ばれて、蔑まれたり阻害されたりと言う仕打ちを受けるが、これが原因でゲンは日本を憎むようになり、軍部や天皇を「最高の殺人者」と呼んで忌み嫌うようになったが……

 何だか他の国でも「はだしのゲン」のような排外があったな。アメリカでも戦争に敗退する人を「テロリスト」とか「共産主義者」と呼んで蔑まれた人がいたらしいし、中国でも政府に反対する人が「反逆者」と呼ばれて阻害されたりされた人がいるというし……アメリカか中国辺りで第二の「はだしのゲン」が出そうな感じがする。

 戦争を起こして負けた(ヴェトナム戦争の場合は撤退した訳だが、世間では「負けた」と見なされている)以上、憎悪される事になる。

 アメリカでもヴェトナム戦争を指導したリンドン・ジョンソンを「最高の殺人者」と憎んでいる人もいるし、ブッシュに至っては今でも毛嫌いされている。ロシアでも戦争こそ起こしてないものの、ソビエト連邦を解体して国力を下げてしまった事からゴルバチョフを毛嫌いする人も多い。

 今、衆議院選挙で盛り上がっているが、安部首相の政策に反対する人も多い。オレとしても集団的自衛権の閣議決定はやりすぎだと思う。人を殺すのは嫌だし、戦争なんてオレはゴメンだ。戦争なんて言う弱い物イジメなんて、オレはやりたくない。

 首脳の座に就いた者なら誰しも成しえる茨の道であるが、安部首相が「最高の殺人者」とならない事を願うばかりだ。