The Society of Helical Carbon ヘリカル炭素学会

Helical C (CMC), PAT PCT/FDA JP & TH (Food), SM TH FDA (Med)

テロメア

2015-07-04 11:35:06 | 健康

■「見た目年齢 ≠実年齢」 どうしてこんなことが起こるの?

 同窓会などに参加すると、なんとなく若々しく見える人と老けて見える人がいます。同い年のはずなのに、「見た目年齢」に差があるのはなぜなのか。この違いは「細胞の老化度」に起因していると考えられます。では、このような細胞老化スピードの差はどのようにして起こるのでしょうか?

■寿命の回数券「テロメア」

 細胞は常に新陳代謝を行っており、あたらしい細胞と入れ替わっています。細胞をつくるための設計図は遺伝子。これはみなさんご承知の通りです。

 以前の記事(太っているのは遺伝だった!? 肥満遺伝子ダイエット)でもお話ししましたが、人の遺伝子は父親から1本、母親から1本を受け継いだ2本で一対になっています。両親から1本ずつもらって2本あるということは、「端っこ」があるわけです。

 遺伝子は体や性格をつくるためのデータですから、このデータが失われることは大問題。そのため、端までデータを失わないために、もしくは端のデータを失っても問題が起こらないように、両端に何も書かれていない部分が存在します。この部分を「テロメア」といいます。「テロメア」は昔のカセットテープの「リード部分」とか、靴ひもの先端の硬いところと説明されることもあります。なくても困らないようでいて、ないと困る部分です。

 その証拠に、この「テロメア」は単なる端っことしての役割だけでなく、体細胞が分裂した回数をカウントする役割もしています。言ってみれば「寿命の回数券」です。この回数券が尽きると、細胞は分裂できなくなり死を迎えるのです。

 ここでのポイントは「回数券」であるということ。すなわち、細胞分裂の「回数」は決まっていますが、次の分裂までの「間隔」は決まっていないのです。1回の分裂でできた細胞は、長く使うことができても、短期間しか使えなくても、1回は1回として数えられるのです。

 つまり、次の分裂が遅くなればなるほど、若い状態を保つことができますし、長寿にもなるということです。

■「ホントに同い年?」 食べ過ぎは老けるの法則

 ここで、ひとつ実験を見てみましょう。『Science』誌に掲載された有名な写真です。AとB、CとDは同じサルの写真です。ここでAとCの写真を見比べてください。Cのほうが若く見えませんか? しかし、この2匹のサルは同い年(20歳)です。この差はどこから生まれたのでしょうか?

 実は、理由は単純なこと。片方には好きなだけえさを与え、もう一方には前者の8割程度のえさをコンスタントに与え続けます。そして2匹が20歳になったときの写真がこれ。サルの20歳というと、人間では大体60歳くらいだと考えればいいと思います。

 どちらがどちらかは、もうお分かりですね。AとBは好きなだけえさを食べたサル、CとDが食事制限をしたサルです。この写真から「食べすぎ」が老化を早めてしまうことがお分かりいただけますね。

■年齢より若く見られるためには

 「どうせ遺伝子は変えられないんだから、細胞分裂のタイミングだって変えられない」と思った方もいると思います。しかし、ちょっと待ってください。遺伝子は変えられませんが、細胞分裂のスピードは変えることができます。

 どのようにするかはこのサルたちが教えてくれています。昔からよく言う「腹八分目」。これが若々しさを保つ極意なのです。

 食事内容としては、全粒粉の穀類・野菜・果物・豆類などの植物性食品を積極的にとる、脂肪の多い動物性食品や精製された炭水化物をひかえめにする、加工食品はひかえるなど、かさはあってもエネルギー量の少ない食品を選ぶと腹八分目を続けることができます。

 活性酸素をためないように、抗酸化作用のあるビタミンCなどをとる方法もあります。さらに、時間栄養学の考え方を使って、夜中に食べないようにする、早めに満腹感を得られるようによく噛んで食べるなど、食事ひとつをとってみても、細胞分裂を遅らせる方法はたくさんあります。

 食事は毎日のことなのでおろそかにしてしまいがちです。たしかに、日々の食事の影響はほんとうに小さなものですが、継続は力なり。長い時間を経た後に、大きな差を生むのです。

 他にもテロメアを守るためには、ウォーキング等の運動をしたり、ストレスをためないよう早めに発散したりすることも有効です。「健康的な生活」こそが、いつまでも若々しくいられるためのポイントです。


がん自由診療

2015-07-04 09:45:55 | がん



■入院しないので普通に生活ができる

 自由診療で多いのは、歯のインプラント、変形性膝関節症の痛みを軽減するPRP治療、がんの放射線治療や免疫療法などだ。

 がんにおける放射線治療(体幹部定位放射線治療)は、肺または肝がんが3個まで、大きさは5センチまで、骨やリンパ節転移がんは治療できないという国のガイドラインがある。それ以外のがんは、保険の範囲内だと打つ手ナシ。緩和治療で死を待つしかない。

 がんの骨転移に対して治療効果が高いことがわかっていても、保険治療では体幹部定位放射線治療ができません。自由診療ならば、痛みの原因となるがんに、高精度放射線の『ピンポイント照射』を行うことで、がんを消失、苦痛を解消できます。入院しないので生活も普通にできます
 高齢者は一度入院すると寝たきりになりやすい。入院を回避できるだけでも生活の質は向上します」


■自己責任のリスク、「混合診療」には要注意

最新マシンが自分の病状に合うとは限りません。自由診療は選択肢がいくらでもある。その分、自分も勉強して、見極めなければならない。

 通常の保険診療と並行して自由診療を受診すると「混合診療」となり、これまで受けていた保険診療分も自由診療とみなされ、さかのぼって差額を国から請求されるケースもある。事前確認が必要だ。

 高額の治療費は、民間の医療保険でカバーすればいい」と考える人もいるだろうが、アテが外れてしまうケースも。
「日帰り手術だと給付金が出ないケースや、先進医療特約をつけていても先進医療認定病院でないと給付対象外となるケースもある。

http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/157633