The Society of Helical Carbon ヘリカル炭素学会

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2016年新規ガン患者数100万人

2019-01-17 10:39:59 | がん

年齢階級別死亡率(全部位 2017年) 男女 表画像

厚生労働省は16日、2016年に全国で新たにがんと診断された患者数は計99万5132人だったと発表した。同年施行の「がん登録推進法」に基づき、国が患者情報をデータベース化する「全国がん登録」が導入されてから初めての集計。医療機関が任意で届け出ていた従来の集計方法と比較すると、前年から約10万人の大幅増となり、過去最多とみられる。同省は「より実数に近い結果になった」としている。

 患者数の内訳は男性56万6575人、女性42万8499人(58人は性別不明)。部位別では、大腸▽胃▽肺▽乳房▽前立腺――の順で多く、男性は胃、女性は乳房が、それぞれ最多だった。都道府県別の人口10万人当たり罹患(りかん)率は、高いところが▽長崎454.9▽秋田446.3▽香川436.7。低いところは▽沖縄356.3▽愛知367.5▽長野367.6――だった。

 
年齢・部位別のがん死亡数割合(40歳以上 2017年) 男性 表画像年齢・部位別のがん死亡数割合(40歳以上 2017年) 女性 表画像



 がん患者数はこれまで、国立がん研究センターなどによる「地域がん登録」に、都道府県や医療機関が協力して集計されてきた。一方、全国がん登録は、全ての病院に届け出を義務づけ、診療所も任意で届け出ができる。

 従来の地域がん登録による15年の新規患者数も同時に公表され、前年比2万4037人増の89万1445人だった。16年の全国がん登録とは10万人以上の差があった。同センターの若尾文彦・がん対策情報センター長は「前立腺がんなど早期発見で経過観察中の事例や、検診で発見・切除されたケースなどが、新たに届け出られるようになった」とみている。
●がん罹患数予測(2018年)

男女計  
部位 罹患数
全がん 1,013,600
   
大腸 152,100
128,700
125,100
乳房(女性) 86,500
前立腺 78,400
膵臓 40,000
肝臓 39,600
悪性リンパ腫 32,400
腎・尿路
(膀胱除く)
31,600
皮膚 29,400
子宮 27,500
口腔・咽頭 23,000
胆嚢・胆管 22,700
食道 22,300
膀胱 20,800
甲状腺 19,800
白血病 14,100
卵巣 10,600
多発性骨髄腫 7,800
脳・中枢神経系 5,000
喉頭 4,700
   
(再掲)  
  (結腸) (102,000)
  (直腸) (49,600)
  (子宮体部) (15,900)
  (子宮頸部) (11,200)
男性  
部位 罹患数
全がん 574,800
   
87,800
大腸 87,200
84,500
前立腺 78,400
肝臓 25,700
腎・尿路
(膀胱除く)
21,400
膵臓 20,200
食道 19,000
悪性リンパ腫 17,600
口腔・咽頭 15,700
膀胱 15,400
皮膚 14,700
胆嚢・胆管 11,500
白血病 8,300
甲状腺 5,200
喉頭 4,400
多発性骨髄腫 4,100
脳・中枢神経系 2,700
   
   
   
   
(再掲)  
  (結腸) (54,900)
  (直腸) (31,900)
   
   
女性  
部位 罹患数
全がん 438,700
   
乳房 86,500
大腸 64,900
40,900
40,600
子宮 27,500
膵臓 19,800
悪性リンパ腫 14,800
皮膚 14,800
甲状腺 14,600
肝臓 13,900
胆嚢・胆管 11,200
卵巣 10,600
腎・尿路
(膀胱除く)
10,300
口腔・咽頭 7,300
白血病 5,800
膀胱 5,400
多発性骨髄腫 3,600
食道 3,400
脳・中枢神経系 2,300
喉頭 300
   
   
(再掲)  
  (結腸) (47,100)
  (直腸) (17,700)
  (子宮体部) (15,900)
  (子宮頸部) (11,200)


 全国がん登録では、診断日や居住地のほか、がん発見の経緯や治療内容など26項目の情報が収集される。厚労省は、早期発見や医療体制整備、研究などに生かすとともに、都道府県に周知して地域別のがん対策に活用していく。


https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190117-00000000-mai-soci


がん登録統計(国立がん研究センターガン情報サービス)

https://ganjoho.jp/reg_stat/statistics/stat/summary.html


2018年のがん統計予測(国立がん研究センターガン情報サービス)

https://ganjoho.jp/reg_stat/statistics/stat/short_pred.html







高齢者の食道で4~8割の細胞で遺伝子変異

2019-01-07 21:40:43 | がん

食道がんを発症するリスクが飲酒や喫煙によって高まる詳しい仕組みを、人の食道の細胞を遺伝子解析して解明したと、京都大や東京大医科学研究所などのチームが発表した。飲酒歴と喫煙歴が長い人ほど、発がんに関わる遺伝子変異が起こる頻度が高まるという。論文が英科学誌ネイチャー電子版に掲載された。

 がんは、正常な細胞の遺伝子が何度も変異して発症すると考えられているが、発症前にどのような変異が起きているかは、不明な点が多い。食道がんは、国内で毎年新たに2万人以上が発症。早期に発見されにくく、難治性がんの一つとされる。

 チームは、健康な人と食道がんの患者計134人(23~85歳)の食道から、がん化していない細胞の組織を採り、遺伝子変異の有無を調べた。その結果、飲酒、喫煙歴の両方が長い人ほど、発がんに関わる「NOTCH1」や「TP53」という遺伝子で頻繁に変異が起きており、変異する遺伝子の種類も多いことがわかった。

 一方、高齢者では飲酒と喫煙の有無にかかわらず、食道全体の4~8割の細胞で遺伝子の変異が見つかった。小川誠司・京大教授(分子腫瘍学)は「加齢による遺伝子変異に飲酒と喫煙が加わり、発がんリスクが一気に高まる。予防には酒やたばこを控えることが重要だ」と話している。

 佐谷秀行・慶応大教授(腫瘍生物学)の話「がんの早期発見の手がかりが得られる成果だ。今後、他の臓器での解析も進めてほしい」

https://www.msn.com/ja-jp/news/techandscience/タバコと飲酒で…「食道がん」リスク一気に増大/ar-BBRTTbI?ocid=spartanntp

 

遺伝子の変異(東京女子医科大学・遺伝子医療センターゲノム診療科)

http://www.twmu.ac.jp/IMG/about-gene/mutation-gene.html

DNA-ihen

TP53遺伝子

https://ja.wikipedia.org/wiki/P53遺伝子

P53.png

Notchシグナリング

https://ja.wikipedia.org/wiki/Notchシグナリング