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こころの文庫(つねじいさんのエッ!日記)

家族を愛してやまぬ平凡な「おじいちゃん」が味わう日々の幸せライフを綴ってみました。

コラム・名医にかかりたい?

2015年04月09日 10時17分10秒 | 文芸
名医にかかりたい?

「ベン・ケーシー」に始まり、「ブラック・ジャック」「ドクターハウス」など、多くのスーパードクターを漫画やドラマで知った。
 感動させられると同時に、彼らの奇跡的な医療技術に魅入られた。もしも自分が大病や難病を患った時は、ぜひとも彼らにご登場を願いたい。だが、現実はそんな奇跡は絶対に起こらない。
 わたしの主治医は片田舎の老医師。祖父から三代にわたってお世話になっている。
 御年80歳。引退しておかしくない高齢だが、まだまだ矍鑠たるものだ。いまも元気な姿を見せておられる。
 腹痛や発熱など、先生の前に座れば「おう。大丈夫や!」のひと言で吹っ飛んでしまう。内視鏡の操作も実に手慣れたもので、さっさと手際がよい。苦痛はほとんど感じる暇がない。
 よくよく考えてみれば、凄腕の医者である。
 子どもたちも小さいころから老医師に診て貰い、無事に成長して、いまでは一人前の社会人だ。
 あまりに身近すぎてわからなかったが、あの口の悪い平凡な老医師こそ、わが名医といえるのかも。
(ミセス通信2013年11月3日掲載)

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