
②test bakelite
◆7/11/2006 補足修正
この記事をご覧になっていただいたあとに、必ず7/11の記事(→コチラ*)を
ご覧くださいますよう、お願い申し上げます。
J的ボタンの特集2日目。というか、昨日色々撮影していたら、
これはプラスチックボタンの特集であることが判明いたしました。
ま、だから『J的』を付けた訳でして。(笑)
なので、皆様、、それ以上のことは決して期待されないでくださいね♪
当然、、一口に“アンティークボタン”といっても色々。
もしそんなボタンを、、見てみたい!と思ったならば、是非CO-さん*のような
専門サイトをチェックしてみてください。(ここは他力本願です!)
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ということで、本日のテーマは、『ベークライト・テスト』について。
色々検索をすると、辿り着いたのはgooのこのページ*。
これを読んでみると、その方法は見た目の質感についてということですよね。
でもですねーー、これってかなり上級者篇だと思うのです。
なぜなら、、、、と、その前に、まずはTOPの写真をじっくりとご覧下さい。
この写真の4個のアイテムのうち、ベークライトでないものも混ざっているの
ですが、皆様、それはどれかお分かりになりますでしょうか?
勿論プロの方や、ベークライトを扱いなれていらっしゃる方には、なんとなく
想像がつくのかもしれませんが、私を含むまだまだ初心者です!さんには、
なんの判断基準も浮かんできませんよね???(笑)

そこで、見た目や経験ではなく科学的に判別する方法のひとつがこれ、
金属やプラスチックの研磨剤を使用する方法なのであります。
研磨剤といってもかなり粒子が細かい成分が使われていますので、キズをつける
為のものではなく、スクラッチ・リムーバー=キズを取るための物なので安心。
数ある研磨剤の中でも、アメリカで一番ポピュラーに使用されているのが、
写真の研磨剤『Simichrome Polish*』なんです。
アメリカのお住いの皆様は、きっとアンティークショップのレジ横でよく見かける
アイテムかと。
そして、日本の皆さんでもe-bayでベークライトのテスト薬として検索すれば、
大量のシミクロームを見ることができるかと思います。
そうそう、ベークライトを扱う日本のネットショップさんのHPでも、シミクローム
によるテスト反応あり、、と明記されていらっしゃるところもありますよね。


では、早速その使い方を。
まず最初に確実にご理解いただきたいのは、これはあくまで研磨剤であるという
こと。その為キズを取る薬品でありながら、基本的には表面を削っているという
ことになりますので、そのあたりを気にされる方は、是非ご注意くださいね。
ま、そこはガラス食器のクリーニングなどに使う『激おち君スポンジ*』と、同じ
コンセプトですよね。(因みにどちらもドイツ生まれらしいです~。)
そして、もう一つ大切な注意点を。
これは、ベークライトの表面に酸化部分が残っている場合にのみ有効なテスト
ですので、既に研磨されたモノに対しては反応がありませんこと、事前に御了承
願います。
その為、これはあくまで判断方法のひとつに過ぎず、決して陰性反応がでても
100%ベークライトではない・・という確証には繋がりませんのでご注意下さい。
要はベークライトと聞いて購入したものが、このテストをした時に、
陽性反応がなてもベークライトである可能性は充分にありますので、
即クレームはお控えくださいね。(笑)
(これ以外の方法につきましては、→コチラの記事*にUPさせて頂きましたので、
後ほどご覧になっていただければと思います。)
中のペーストは、ほんのりピンクがかったベージュ色。
それを少しだけ綿棒の先にとり、テストしたいアイテムを擦ります。
(本来は裏側などの目立たないところを擦ります。)


で、先ほどのアイテム達を順に擦ってみますと・・・・。
私もすっかりベークライト!と予想していたブレスレットは、、、
そのままベージュ色のまま。
そして一見プラスチックにも見えるアンバーカラーのボタンは、、、
綿棒の先があっという間に黄色味が強い茶色に変色しました。
(ペーストに色があるのでベークライトではない場合は、一瞬??になりますが、
ベークライトの場合は、はっきりと茶色がでますので、直ぐわかります!)
ということで、答えは以下の通り。
*変色なし → ベークライト以外のプラスチックの可能性大
*茶色の変色あり → ベークライト



同じ手順で他のボタンもチェック!
*黒ボタン → ベークライト
*緑ボタン → プラスチックの可能性大
*昨日のアップルジュースカラーのボタン → 当然ベークライト♪
さぁ、、皆様の正解率はいかがだったでしょうか??
あ、でもですね~、、このテストが出来るのは基本的に購入してから。
信頼のできるネットショップであれば、事前のテスト済みの明記はあるので
問題ありませんが、フリマなどではなかなか勇気のいる決断かもしれません。
でも、アメリカはベークライトコレクターの先進国?でもあるらしいので、
その表記が有る場合は、かなり信憑性があるとされているようです。
ここはもう、、それを信頼するしかないのかもしれませんね。
ちなみにこのシミクローム、ベークライトのテストの他、プラスチックアイテムや
シルバーなどの磨き粉として使用可能。場合によっては激おちくんスポンジでは
取れないミルクガラスの汚れも取ることも可能だそうです。
(というのは、先日アンティークショップで使用方法を質問。そんな答えが戻って
きたので、早速実験! そうしたら、ホントにとれたキズがありました!)

本日はかなりマニアックなお話でしたが、、私自身、最初にベークライトの
検査方法を知りたかったとき、日本のサイトで中々見つからなかったので、
ここはじっくりとご紹介させていただきました。
でも、ほんと・・・上の写真のブレスレット、、
写真でみたら他の2つの赤いベークライトのボタンを、まったく同じ材質の様な
感じがしますよね~~。これが通常のプラスチックだなんて!
(その後のテストでプラスチック製と判断しました。)
可愛いければそれでOKではありますが、、、取引価格の正しい相場内であるか、
そして製造年代の確定(ベークライトボタンであれば、ほぼ1920~60年代製)の
ためにも、是非ひとつの判断方法として、心に留めて置いて下さればと思います。
ボタン特集、まだまだ続きますが、、明日はフリマ点景の予定です♪
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本日のNY:

■写真の無断転載禁止■The ban on reproduction of a photograph in this blog.■
ああ、やっぱりアップルジュースカラーのボタンは可愛い
Simichrome Polish、しかと記憶しました。
便利な研磨剤があるのですね。しらなかった。
お礼に、別の分野のアンティークのプロから
教わったお手入れ方法のトリビアを書きます。
1.古い家具に良いワックスは、Kiwiのbois
(ボワ)フランス製。ひかえめな艶が出る。
2.水垢が付いて曇ったガラスのボトルには、
少量の酢と少量のお米(炊いてないもの)を
入れて口をふさいでシェイク!シェイク!
色んな種類があって。
洋裁とかしないから、あんまり意識したことなかったです。
おもしろいですね。テスト。やってみたい(笑)
是非うちでも使ってみたい、でも使ってみるのがちょっと怖い、そんな感じです(笑)
それにしてもボタンのイメージが変わるようなデザインばかりで、へ~~っとばかり言ってます。
ボタン好きの友達にプレゼントしたら喜ばれそう…☆
そういっていただけて、、かな~りホッとしております。(笑)
でも実は、、あまりの情報の無さに、、もしかして私は業界のタブーを書いているのかな?とちょっと心配になってたりしました。(笑)
もし、ベークライトを手に入れる機会がありましたら、参考にしていただければ嬉しいです!
もしそうなら、、とっても嬉しいです。
実際には、シミクローム以外でも、プラスチックやメタルの研磨剤でも反応があるそうなので、アメリカのスーパーでは何らかの製品が手に入ると思います。是非、お試しいただければと思います♪
ベークライトの他にも、色々わかる薬品があったらべんりですよね~。他のプラスチックもそれぞれわかるものがあったら欲しい私です。
>アップルジュース
これが一番人気というのも納得ですよね!
お役にたてて何よりです。実際はシミクローム以外のプラスチックやメタル製品など用の研磨剤でも反応を確認することができるとのことですので、もし手に入らなかった場合は、代用品を探してみていただければと思います。
そして、トリビアありがとうございます!!
家具はなかなか扱うことがないのですが、ガラス製品の洗浄とは日々格闘していますので、是非、試させていただきます。貴重な情報ありがとうございました!!