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速藤年正 Toshimasa Hayato

レネ・マーリン「Unforgivable Sinner」

2005年05月23日 11時53分02秒 | 全米チャート
lene_marlin

今回は、ノルウェー生まれの女性シンガーソングライター、レネ・マーリン(Lene Marlin)の「Unforgivable Sinner」を紹介しましょう。

レネ・マーリンも、先にピックアップしたトリーネ・レインと同じノルウェーの出身(トリーネ・レインの場合はアメリカ生まれですが…)。高校時代に歌った「Unforgivable Sinner」があっという間に大ヒットを記録し、ノルウェーだけでなく、全世界から愛される女性シンガーソングライターに成長しています。

切なくも叙情的なメロディとシンプルなサウンド。しんの強いクリアな歌声。とても17歳とは思えない存在感で心を揺さぶる「Unforgivable Sinner」は、デビューアルバム『Playing My Game』(1999年)からの先行シングルとしてカットされ、ノルウェーのヒットチャートで8週連続のナンバーワンを獲得。

ところで、レネ・マーリンとトリーネ・レイン以外のノルウェー出身シンガーをご存知ですか?? もちろん、ノルウェー出身のシンガーを何人でもいいので答えてくださいとシンプルに質問されたって、通常であれば、レネ・マーリンとトリーネ・レインだって思い付きませんよね…。全米チャートでナンバーワンを獲得しているノルウェーのグループが一組だけ存在したんですよ。答えはオスロ出身男性3人組のa-haです。超高速ビートの「Take On Me」が1985年10月19日付全米チャートで1位を獲得。そのほか、アバのフリーダもノルウェー出身です。
ヨーロッパで毎年行われているEurovision Song Contestでも、長い歴史の中でノルウェー勢がグランプリに輝いたのはわずか二度だけ。女性2人組のThe Bobbysocks「La Det Swinge (Let It Swing)」(1985年)と、ヒーリング系男女2人組のSecret Garden「Nocturne」(1995年)の2組ですが、どちらもあまりなじみがないですよね…。

音楽とは全然関係ないですが、いつだったかロンドンの和食店でマグロの刺身を注文したら、メニューにノルウェー産と書いてあったのを今でも覚えています。

2005年6月ごろ待望の3rdアルバム『Lost In A Moment』発売予定のレネ・マーリン。彼女の記念すべきデビューシングル「Unforgivable Sinner」は、個人的評価☆☆☆☆★(四つ星)のオススメ作品です。

■レネ・マーリン■
1980年、ノルウェー北部のトロムゼ生まれ。高校入学後の15歳でギターを持ち、友達とグループを作ってギター演奏やソングライトを始める。1997年の夏、オリジナル曲を歌う才能豊かなティーンエイジャー(=レネ・マーリン)発見という情報がNRK (ノルウェーのテレビ・ラジオ局)に届き、ラジオ局側はトロムゼ支局でのスタジオ録音を打診。このデモテープがVirginレコードのマネージメントディレクターに渡りメジャーデビューのきっかけをつかむ。わずか17歳でのリリースとなったデビューシングル「Unforgivable Sinner」はノルウェーのシングルチャートで8週連続1位をマーク。2ndシングル「Sitting Down Here」、3rdシングル「Where I'm Headed」のヒットも飛び出した1999年の1stアルバム『Playing My Game』は、ノルウェー、イギリス、フランス、スウェーデン、デンマーク、イタリアでプラチナアルバムに輝き、一瞬にして国際的なスターに君臨。しかし成功の絶頂にあったレネ・マーリンは、自分の生活がいかに劇的に変わってしまったか、そしてスターの地位は自分が本当に望んでいたものなのかを考え直すためにオフを取る。4年間のブランクを経て発表された2ndアルバム『Another Day』(2003年)からは、「Another Day」、「You Weren't There」の2曲がシングルヒット。その後、ミケイラ(Mikaila)「So In Love With Two」(2001年1月6日付全米チャート25位)、ミスティーク(Mis-Teeq)「Scandalous」(2004年7月10日付全米チャート35位)といったプロデュースで知られる3人組プロデューサーチームのスターゲイト(Stargate)とプロジェクトを組み、レコード会社に内密のままトロンヘイムにある彼らのスタジオでニューアルバムを録音。ある日レコード会社に新しい曲ができたことを伝え、スタッフからデモで何曲か歌ってほしいと頼まれたレネ・マーリンは、独自に完成させていたアルバムを差し出す。果たしてレコード会社の指示や意向をまったく取り入れていないアルバムは認められるのか?? アルバムを聞いたスタッフの評価は「最高!」の一言。2005年6月8日国内盤発売のニューアルバム『Lost In A Moment』からは、「How Would It Be」が1stシングルとしてカットされている。


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