全米チャート2005年09月03日付

全米シングルチャート(HOT 100)1位
マライア・キャリー「We Belong Together」

今週で13週目のナンバーワンです。2位のThe Pussycat Dolls「Don't Cha」が気になりますが、マライア・キャリーの3rdシングル「Shake It Off」も4位にまで迫ってきました。来週は、あと1週「We Belong Together」が頑張るか、あっさり「Shake It Off」に抜かされるかでしょうね。「Shake It Off」もリミックスを出せば、エアプレイとダウンロードが貢献して軽々1位になると思うのですがいかがでしょうか??


全米R&Bシングルチャート1位
マライア・キャリー「We Belong Together」

今週で14週連続のナンバーワンです。2位にバウ・ワウ・フィーチャリング・シアラ「Like You」、3位にマライア・キャリー「Shake It Off」が急上昇中なので、来週は1位の交代劇があるでしょうね。ちなみにR&Bシングルチャート14週連続の記録は、1998年にデボラ・コックスが「Nobody's Supposed To Be Here」(←名バラード!)で達成済み。1940年代から1950年代にかけて14週～18週ナンバーワンという記録が量産されてますが、1960年代以降に限ってみれば、デボラ・コックスとマライア・キャリーの14週が圧倒的な強さを誇っています。


全米ダンスチャート(CLUB PLAY)1位
ジョディ・ワトリー「Looking For A New Love」

イリノイ州シカゴ出身の女性シンガー、ジョディ・ワトリー。1977年から1984年までシャラマーのメンバーとして活躍し、1987年ソロデビュー。ソロ1stアルバム『Jody Watley』からの記念すべき1stシングルが、この「Looking For A New Love」のオリジナルバージョンです。1987年のオリジナルシングルは、1987年5月2日付全米シングルチャート2位、1987年3月21日付全米R&Bシングルチャート1位(3週連続)、1987年4月4日付全米ダンスチャート1位(2週連続)を記録。
そして今回の「Looking For A New Love」は、そのオリジナルを新たにリミックスしたピカピカの新作というワケです。全米ではインディ系のCURVVEレコードからリリースされていますが、市販の12inchとプロモ盤CDシングルでは収録曲が若干異なります。

販売中の12inch

A1.ROCAsound Vocal Mix
A2.Looking For A New Real Love - Lati's Black Plastic Mash-Up Mix (vs. Alison Limerick)
B1.Chus & Ceballos Mix
B2.Chus & Ceballos Tools

プロモ盤CDシングル

01.ROCAsound Vocal Mix (7:40)
02.Looking For A New Real Love - Jody Watley vs. Alison Limerick (7:40)
03.Chus & Ceballos Mix (9:53)
04.Craig Christensen Mix (8:32)
05.Chris Joss Stripped Mix (5:45)
06.Heinrich Z Mix (4:49)
07.Levon Vincent Mix (6:50)

個人的にはピアノアレンジがオシャレな(4)「Looking For A New Love (Craig Christensen Mix)」がいいと思うのですが、12inchには入ってないんですよね…。CURVVEの公式サイトでは2005年9月6日にCDシングル(?)を発売すると掲載されているにもかかわらず、現時点で販売リストには上がってません。

全米チャート2005年08月27日付

全米シングルチャート(HOT 100)1位
マライア・キャリー「We Belong Together」

今週で12週目のナンバーワンです。後方の2位にThe Pussycat Dolls「Don't Cha」が迫ってますが、6位にはマライア・キャリーの3rdシングル「Shake It Off」も急上昇中。
この「We Belong Together」にR&Bリミックスがあることは先週紹介しましたが、もちろんダンス(ハウス系)リミックスも存在します。リミキサーにはPeter RauhoferとAtlantic Soul (Craig C. & Martin "Mayhem" Ikin)が起用され、2005年8月6日付の全米ダンスチャート(CLUB PLAY)で1位を獲得。どちらのバージョンもイギリス盤CDシングル(左上のジャケ写)で購入可能ですが、適度にシンプルで、それほどいいリミックスだとは思えません…(←あくまでも個人的意見です)。

全米R&Bシングルチャート1位
マライア・キャリー「We Belong Together」

今週で13週連続のナンバーワンです。R&Bシングルチャートではマライア・キャリーの3rdシングルとして、ジャーメイン・デュプリのプロデュースによる「Shake It Off」と、James Poyserがプロデュースを手がけた「Mine Again」の2曲がほぼ同時にチャートイン。「Shake It Off」(アルバム3曲目)は10位上昇中、「Mine Again」(アルバム4曲目)は81位上昇中と、現時点においては「Shake It Off」に軍配が上がっているものの、「We Belong Together」路線を踏襲する壮大なバラード「Mine Again」のほうが高感度大だと思うのですが、いかがでしょうか??
ちなみに最近のJames Poyserは、エリカ・バドゥ「Back In The Day (Puff)」(2004年1月10日付全米R&Bシングルチャート62位)、ヴィヴィアン・グリーン「Gotta Go Gotta Leave (Tired)」(2005年8月20日付全米R&Bシングルチャート31位)などのシブい作品をプロデュースしています。

全米ダンスチャート(CLUB PLAY)1位
Juliet「Ride The Pain」

イギリスのミュージックシーンから登場した女性シンガーソングライター、ジュリエット(本名Juliet Richardson)。ノー・ダウト「It's My Life」(2004年3月27日付全米ダンスチャート16位)、グウェン・ステファニー「What You Waiting For?」(2004年12月25日付全米ダンスチャート1位～2週連続)などのリミックスを手がけた、Jacques Lu Contこと、Stuart Priceのサポートを受けデビューアルバム『Random Order』(2005年)を発表。1stシングル「Avalon」(2005年3月26日付全米ダンスチャート1位、Jacques Lu Contがリミックス参加)の大ヒットに続いてカットされたのが、2ndシングルの「Ride The Pain」です。また、「On The Dancefloor」が全米3rdシングルとなってます。

イギリスのプロモ盤CDシングルには以下の5バージョンを収録。

01. Single Version (Radio Edit) (3:30)
02. Jacques Lu Cont Thin White Duke Mix (Radio Edit) (4:21)
03. Low End Specialists Dominatrix Mix (Radio Edit） (4:06)
04. Jacques Lu Cont Thin White Duke Mix (8:35)
05. Low End Specialists Dominatrix Mix (7:42)

4曲目と5曲目がロングバージョンですが、どちらもオリジナルに忠実なハードサウンドです。個人的にはビートがしっかりしてる5曲目「Ride The Pain (Low End Specialists Dominatrix Mix)」のほうがオススメですかね。このLow End Specialists (Ali Geramian & Mac Clark)は、前作シングル「Avalon」のリミックスも手がけています。
ちなみにプロデューサー兼リミキサーのStuart Priceは、2005年秋発売予定のマドンナのニューアルバム『Confessions On A Dancefloor』からの1stカット「Hung Up」のプロデューサーに抜てきされました!! (マドンナ落馬でアルバム延期か!?)

全米チャート2005年08月20日付

今回から、最新の全米チャートをベースに、全米シングルチャート(HOT 100)、全米R&Bシングルチャート、全米ダンスチャート(CLUB PLAY)の3部門について簡単にご紹介して行きたいと思います。ホントに簡単なコメント程度ですけど、参考にしていただければ幸いです。

全米シングルチャート(HOT 100)1位
マライア・キャリー「We Belong Together」

今週で11週目のナンバーワンを獲得。アルバム『MIMI』(2005年)からは「It's Like That」が1stシングルとしてカットされましたが、これは最高16位(2005年3月12日付)とあまり振るってません。
そして2ndシングルとしてカットされたのがジャーメイン・デュプリのプロデュースによるバラード「We Belong Together」です。チャートイン8週目で見事ナンバーワンに輝き、わずか1週間(2005年7月2日付)だけアメリカンアイドル出身のキャリー・アンダーウッド(Carrie Underwood)「Inside Your Heaven」(←初登場1位)に首位の座を明け渡したものの、翌週から再び独走街道まっしぐら。
マライア・キャリーはボーイズIIメンと歌った「One Sweet Day」が1995年にチャート史上最長記録の16週連続ナンバーワンを達成してます。あと5週でタイ。果たしてどーなりますでしょうか??

全米R&Bシングルチャート1位
マライア・キャリー「We Belong Together」

今週で12週間連続のナンバーワンです。もともとはバラードナンバーですが、男性ラッパーのJadakissとStyles Pをゲストに迎えたDJ ClueによるR&B(ヒップホップ系)リミックスのエアプレイが好調なんでしょうね。5月末にニューヨークに行った際、R&B系人気FM局のWBLSや、HOT79では、オリジナルのバラードバージョンよりも、DJ Clueのリミックスバージョンのほうが頻繁にかかってました。
ちなみにそのリミックスバージョンについて解説しますと、アメリカ盤は12inchのみの収録で、イギリス盤は12inch、CDシングルともに収められています。


全米ダンスチャート(CLUB PLAY)1位
Georgie Porgie「Sunshine」

イリノイ州シカゴ出身のハウス系プロデューサー、ジョージー・ポージー。本名はGeorgio Allentiniです。1990年代の中ごろからダンスシーンに登場し、アメリカの9.11事件に影響を受けたシングル「Love's Gonna Save The Day」(2002年3月16日付全米ダンスチャート1位)のヒットで一躍注目を集めるようになりました。
その後も「I Love I Love」(2003年10月25日付全米ダンスチャート1位)、「Be Happy」(2005年1月15日付全米ダンスチャート24位)とヒットが続き、今回の「Sunshine」もチャートイン9週目で堂々の首位を獲得。
リミキサーとしても、India「Seduce Me Now」(2003年5月24日付全米ダンスチャート2位)、Anna Vissi「Call Me」(2005年4月23日付全米ダンスチャート1位)といった作品を手がけています。アメリカ盤CDシングルは全部で11バージョン収録。

01. Georgie's Anthem Radio (4:11)
02. Josh Harris's Radio House (3:26)
03. Mike Cruz Tribal Vox Radio (3:19)
04. Friscia & Lamboy Big Room Radio (3:19)
05. Tony Cano's Radio Edit (4:19)
06. Georgie's Anthem Mix (7:23)
07. Josh Harris's House Mix (7:38)
08. Miek Cruz Tribal Vox Mix (7:57)
09. Friscia & Lamboy Big Room Mix (8:11)
10. Tony Cano's Summer House Mix (7:56)
11. Pier Presssure Vocal Mix (8:14)

個人的には10曲目の「Sunshine (Tony Cano's Summer House Mix)」がクールなサウンドでおすすめです。