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日誌160512-2

2016-05-12 16:18:17 | 日記

1986年6月8日(20歳のとき)の週の日誌より。ドイツ語の単語を(1)長いものは分解し、(2)それぞれのドイツ語の意味や英語の相当語を調べて覚える。とにかく、単語は語源を重視。社会思想史の教科書などをよむとき、各段落ごとに上に見出しをつけながら読む方法を試行。カフカ「変身」。事の重大さに対して、虫になったザムザがまったく反応をしめしていないいいかげんさが面白い。この点でトルストイの「アンナカレーニナ」の浮気が発覚した直後のボヴロンスキーの態度に似ている。後半、ザムザが全くの邪魔者として扱われていることが不気味でもある。他人の心配をよそに自分がかつてにおもしろがって喜んでいる。というのが彼の基本パターンであった。星新一のショートショートや安倍公房みたいな作品だが、それが文学であるのとそうでないのとはどういうところに差があるのだろう。

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