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ばあちゃんキモノ・マインド

迷える(元)仕立て屋の手探りな日々…

下手な鉄砲は…

2012-05-13 19:19:05 | キモノ・マインド
数うっても当たらないかもね~。


仕掛中のものもあるのですが、今日の休みは洋裁をちょっと置いといて、
久々に和裁方面をば…。

以前、「実験」と称して祖母の絽の着物を上下2分割して、そのまま
うっちゃらかしていたものを出してきました。
とりあえずこれを、普通の「二部式着物」にしよう、と。

二部式着物、私の知る限りでは2種類あって、その上に帯をしたら
通常の着物タイプに見えるものと、もう一つは、いわゆる「お稽古の行き帰り」に
着るような、帯をしない前提のものですね。

着物を着る過程で、心地よいのは(あくまで私の場合ですが)腰紐を締めるまで。
肩から袖口までかかる絹の重さと手触り…なんともゆったりとした
開放された気分になります。

そう、絹にせよ、麻や綿にせよ、着物は布そのものの感触が、本当に
心酔わせてくれますね。

その上に帯を締めて、胴回り4寸ばかりが固定された段階で、
「お洒落は我慢よ!」になるのですが…。

なので、結婚式や三ツ星レストランに着ていかない、あくまでも
「ちょっとそのへん」までの着用と割り切ったら、
帯をしないタイプの二部式着物は、「心地よい布」を楽しむのに
うってつけなのではなかろうか…と、思います。


祖母の着物は丈がギリギリだったので、スカート部にはウエスト回りに
さらしで足し布をしました。
上着もそのままではツンツルテンだった(と思った)ので、
シルクシフォンを足してみました。



……書生?

自分で羽織ってみたら、確かにさらっとした肌触りが気持ちよく、
楽ちんなことこの上ない。

しかし…これ、「これからお茶のお稽古でーす」には見えないですよね。
柄が地味すぎるのでしょうか。

間近で見ると、こんな感じで



なかなか可愛らしいと思うんですけど。

こんなことしてみても…



何も事態は改善されない。
こんなもん着て「ちょっとそのへん」でも、うろつく勇気はありません。


ちゃんとマニュアル入手してから再挑戦すべきか、
「全く我慢をせずに、着心地だけを味わう」ことを諦めるべきか…。

いっぺん安物でもいいから、市販の二部式買ってきて着てみるかな。


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 やっぱり帯って偉大…

自由研究

2011-09-15 00:11:40 | キモノ・マインド
こんなことしてる時間があるなら、羽織進めろよ。
なんですが…。



我ながらどこを目指しているのやら。
二部式にこだわってるわけじゃありませんが、まぁ便宜上。


腰骨位置で細帯を結ぶとこんな具合か…。



あらなんだかヨサコイだわ。


別にね、着物着たときに雑巾がけできなくてもいいとは思うんですよ。
洋服だって、タイトスカートにジャケット着て大掃除なんかしませんしね。

ただ、もう少しどうにかならんか。
どうにかってどうしたいんだって話ですけどね。

単に「楽ちん」がいいなら、アッパッパでいいわけですよ。
でも、仮にアッパッパ着て洒落たレストランなんか出かけたら、
精神的には「楽ちん」どころではありませんわな。

締めるところはピッと締めて、他は布の下で体が泳いでいるような…って、
どーーーーなんですかねーーー。

結局、細帯でキメられる着姿ならいいのかなぁ…。
室町時代の小袖みたいなのとか。


と、着地点の定まらない実験は疲れるので、こっちも着手。



もう20年くらい前に、Aラインのワンピースを添付のMサイズの型紙
そのままで作って、あまりの似合わなさに愕然とした経験があります。
モデルさんの写真は、シンプルで優雅なドレスなのに、私が着ると
まさしくアッパッパ…。
今回は、ちょっとは知恵がついてるので、「仮縫い&補正」をするつもりですが、
「小洒落たレストランOK」のレベルまでいけるでしょうか~。
               


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二部式帯

2011-02-19 20:27:14 | キモノ・マインド
とりあえず、この名古屋帯で実験してみようかな。



母の昔の物ですが、確か巻き方が逆になっていて、着付教室の練習用に
持って行って難儀した覚えが…。


「今日は着物にしようかな、洋服にしようかな」と、スカートかパンツか
迷うのと同じレベルで自由に着物が着られたらいいけど、
なかなかそうは行かず…。

Xデーに向けて練習を重ねていざ!と思ったら、雨で諦めたり。
…まぁ洋服でも大雨の時は、ひらひらロングスカートやめたりするわけで、
そこは仕方ないですが…。

ただ、着付けのほうは、体育会系底力的な「日々鍛錬」などせずとも
思い立ったが吉日に、ほいっと着られたらなぁと思います。

今の着物の着姿が、たかだかここ100年だか百数十年だかに出来上がったもの
とはいえ(明治の上流お嬢様でも、もっとぐずぐずに着てません?)、
それを今日明日にも変えるというのは無理な話です。

便利グッズもいろいろ売られていることだし、そういう物も活用して、
着物自体にも仕掛けをしてみたり…とか。
でも、それを試してみるには、長~い時間を要しそうです。

というわけで、とりあえず帯。
帯結びがかんちきちんにクリアできれば、着物着付けの「装着!」感も
かなり軽減できる…ように思うのですがね…。

このまま置いておいても絶対使わない帯とはいえ、
鋏を入れるのは度胸が要りますわ~。

                


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二部式襦袢

2010-07-15 19:31:19 | キモノ・マインド
雨ですな~。

相変わらず長々引っぱった二部式の襦袢です。


まだ半衿つけてないので、なんだか寝巻きみたいですね。
袖と裾よけは絽です。

こんな仕掛けは、何とかの考え休むに似たり…になってしまうでしょうか。


裾に7寸ほどのスリット入れてみました。
着付けが上手けりゃ、こんな猿知恵使う必要ないのかも…。

汗取りと透け防止で、この下にステテコなんかもいいなぁと思っています。
いろいろなアイデア商品をネットで見て楽しんでるところです。
                          

さて、先日から「おいなりさん食べたい」気持ちがむくむくと…。
食欲に直結した行動は素早いです。


ごついわ…。
まぁこれも手作りのいいところ…か…?
おいなりさんの中のご飯は、「チラシ寿司の素」利用することもありますが、
寿司飯でなくても美味しいんですよね。
わかめご飯とか。
今日は、ふと思いついてショウガご飯。
これ使いました。

   しょうがご飯の友

めちゃウマ。夏バテによる体重減、ねらえません。


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燃え尽きたぜ…財布が

2008-04-08 17:09:37 | キモノ・マインド
毎年春に開催される、大阪呉友会の赤札市に行ってきました。

そりゃもちろん、100万円の着物が30万円になってれば「赤札」でしょうが、
それは私の生活圏内ではありません。
狙いは「難有り」で数千円とか、せいぜい頑張って「1~2万円均一」とか、
そんなとこです。

技術の粋を尽くした、製作過程を聞くだけで気が遠くなりそうなハイクラス・
コーナーはさくっと冷やかして(いや、ごめんねぇ)、玉石混交、発掘の
ヨロコビを味わえるワゴンコーナーで一日遊んでました。

で、買っちゃいましたよ。
予算2万円だったんだけどなぁ(おい!)。
軽くクリアー…。


まず、夏物の藍色の紬…だよな。うん。
と、鶯色というのでしょうか、緑のグラデーションの紬。
こちらは袷にするかなぁ。

あとは、いくらあってもの襦袢地。麻とクリーム色地の花柄。


これから夏に向かう季節ということもあってか、やたら心惹かれるのが
夏物素材でした。
なんといってもね。
夏物の着物ってば、透けるんですよ、奥さん。
いや、シースルーのスケスケ状態で着ないけどもさ。
軽いし、手触りはいいし、セミの羽か天女の羽衣かってな具合ですわ。
この心地よさをそのままに着ることができたらいいんですがねぇ。

さて、この散財…といっても、「婦人画報」クラスの奥様方なら、
鼻吹いちゃうような額ですが、どこで帳尻あわせるか。

とか言いながら、季節の変わり目で肌の調子もイマイチで、高額化粧品にも
ぐぐっと引力を感じる日々。
…どうしようもねえやな。




邪道ってやつは

2008-03-10 18:41:36 | キモノ・マインド
上下で切り離した着物を、とりあえず下の方を巻きスカートとして
着用可能状態にしました。
普通の着付けで言う「裾すぼまり」に出来なくもありませんが、
ダッシュで階段上った後に、元に戻るかどうかは分かりません。
スリットでも入れたろかしら。

さて、問題は衿先もびろんびろんのまま置いてある上着です。
これをユニクロのフリース脱いで、さらっと羽織ってみると、肩周りが
何とも楽なんです。
そういえば、着物を着る時にも腰紐締めるところまでは「心地よい」と
感じるんですよねぇ。
それが「窮屈」に変わるのは、胸紐しめて、脇の下辺りが固定された時点
からでしょうか。

とすると、着心地の良い着物というと、「お市の方」みたいな着方か?
     

これはこれでって気もするけど、大河なんか見る限りでは、あの時代の
着方を再現するには、それなりに腹回りに補正がいるような気がする…。
ジャストウエストだと珍妙な感じになりそうだし。


びろんびろん状態の上着をとにもかくにも着せてみたら、こんな感じ。
      

   …

確かに楽です。
バンザイできるし、した後も元に戻るし。
戻るったって、元がぐずぐずだから、崩れようがないわけです。

並な人生、この格好で外出する度胸はありません。




ハンコください

2008-03-03 19:01:21 | キモノ・マインド
世の少子化問題については、「へへへへへ…すいませんね、どうも」な位置に
おります。
「すいませんね」とか言いながら、別に何とも思っていないところが、本当の
意味で「すいません」なのでしょう。
そういう理由もあって、甥姪には時折金品を貢いだりします。
天に宝を積んでいるんだか、ドブに捨てているんだか分かりませんが。

その一環として(?)、二人が小学生になった時から、それぞれに月刊雑誌を
とってやっています。
上の甥っ子には学研の「科学」、下の姪っ子には「小学1年生」から始まって、
この4月から「3年生」です。
ジェンダーがどうこうという話ではなく、本当にそれぞれが興味を持って
読むものを選んだら、こうなったというだけです。
甥は奇妙な実験付録を丹念に作り、雑誌を隅から隅まで熟読しましたが、
姪は兄の愛読誌には、まるっきり関心を示さず、通販カタログのような
漫画雑誌を喜びました。

その甥もこの4月から中学生。
学研の科学がフォローするのは小学6年生までなので、どうしたものかと
思っていました。
で、試しに一冊買い与えてみたら喜んだので、定期購読することにしたのが
「ナショナル・ジオグラフィック」です。
ぱらぱらとめくってみて、「多分これ、私が読むべきなんだろうなー」
と思いつつ、自分用に買ったのは、これ↓。

        

いいですかねー。
まぁ、ダメだった言われてもしょうがないんですけど。
誰かいいって言ってくださいよー。
って、誰に言われたら安心するんだろう?

てなことを考えつつ、思い切りよく上下切り離してみました。
      

一応、普通の作務衣風二部式着物には出来そうですが…。
胴回りあたりが、なんとも殺風景。

…アヒルのアップリケでもするか?(ウソです)



案の定私は途方に暮れました

2008-02-28 19:44:04 | キモノ・マインド
「夏から着物生活」なんて、どの口が言ったのかしら?
てなぐらいに何の準備もしていません。
多分、夏が来るのもあっという間。
どうしたもんですかねぇ。

前々から、「着物のどこが合理的じゃ」と文句たれてましたが、
それじゃどうするかって事ですよ。
着心地がよくて、楽チンで動きやすくって…って、浴衣でも無理ですわ。
仮に「お出かけ時だけでも着物で」を実行したとしたら、お腹まわり
アセモだらけになりますわな。

とりあえず二部式か…?
二部式着物には2通りあるようで、下が巻きスカート状で、上が作務衣みたいに
なってるタイプと、普通の着物を着ているように見えるけれども、実は
上下セパレートになっているタイプのもの。
前者は帯無しだけど、後者は付帯だったりしますね。

楽といえば、作務衣ですわなぁ。
見た目普通タイプは、着付けは楽かもしれないけど、結局胴回りは
マジンガーゼットだし(違うか)。
工夫が凝らされすぎると、「着る」というよりも「装着!」になっちゃうし。
しかし、頑固職人でもないのに、作務衣でお出かけはいかがなものか…。

どうにかなんないのかなぁ…。
その「どうにか」の方向性すらつかめていないんですが、頭でごちゃごちゃ
考えてるより、やってみれ。
と、「やってみれ」のために、ボディー買っちゃったりなんかいたしました。
そんで、祖母の絽の着物をざくっと巻きつけてみたりして。

…寝巻き。

細帯巻いたらどないかしら、と伊達締め巻いてみたら

…やっぱり寝巻き。

暗中模索とはこのことじゃ。
しょうがない。
次のステップでは、上下切り離してみます。
ステップったって、上るとは限りませんがね。






準備体操

2008-01-10 19:45:27 | キモノ・マインド
着付け道具一切合財、どこにしまいこんだか皆目思い出せず、焦りました。
最後に着たのは、もう一年近く前になるような…。
こういう時、頭の中で井上陽水の「夢の中へ」が、ぐるぐる回るんですが、
忘れた頃に見つかるのを待ってる場合じゃないんです。
新年会、来週末だし。

で、結局、妹に貸してたんだったわな。
実家の押入れにありました。

スタート地点で既に肩で息してる状態で、着付けリハビリ開始。
まぁなんとかね、手順は覚えていたようです。
ただしブランクはいかんともし難く、帯まで装着するのに
小一時間かかりました。

久々に背中にお太鼓しょってみて、どうもわからん。
大きさ、こんなもんかいねぇ。
まぁ…こんなもんだろう。

鏡を見て、多分ここにタオルか何か入れて補正したら、このシワ無くなるん
だろうなぁって所はあるんですよ。
頭では分かってます。
その方が、すっきり美しい着姿になるだろうってことは。
でも感情のほうが言うことを聞かないから、もういいんです。

多くの着付け本で、「コケシとヒョウタン、どちらが美しく着せられますか?」
とか、「正しく補正することで、楽に着る事ができます」なんて具合に
補正の勧めがされているわけですが、てことは、着物が日本の風土に根ざし、
最も日本人に適した合理的な衣服であるってのは、ありゃウソですか?
私の天然自然の体型に、タオルだの綿だの巻いたり詰めたりしなきゃ
着ていられないというのなら、どのツラ下げて偉そうに、何が民族衣装だ。
…などという失言暴言罵詈雑言はおいといて。


白地にピンクのチューリップの帯なので、帯締めと帯揚も福々しくピンク。
そして、狙い定めて寸法直ししていた道行を羽織ってみると…
なんだか、ばばくさい。   
             
…って、いや、単に年齢相応なんだわね。
ものすごくフツーって感じ。
あーあ。

これからの衣生活 2

2007-06-28 18:54:06 | キモノ・マインド
サンドバッグが欲しい…。
事務室の備品にサンドバッグ…。
ばこばこっと殴ってからなら、「うるさい!」と怒鳴り返さずに
「はい」って、いい子のお返事が出来ると思うの。
事務消耗品としての申請は…通らないでしょうな。

まぁ、そんな殺伐とした話はさておき、これから先、どんな
衣服を着ていくかという問題の続きです。

家から制服を着て通勤する日々だし、春夏秋冬各2パターン程
計8着、「そんなにおかしくない服」を用意しておけば、
私の衣服生活は事足りるのではなかろうか…という気もします。
ほら、「明日何を着ようかなんて、くだらねーこと考えてんじゃねぇよ」って
昔の偉い人も言ってたじゃないですか。

いや、だがしかし。
それじゃやっぱり楽しくない。
「どうしたもんだかなぁ」と思いつつ、服を買っては失敗し、
「着物に本格シフトするべきか…」と悩む。
これからも混迷の時代は続くのでしょう。

で、最近こんな本読みました。


光野桃さんのおしゃれについてのエッセイは、ほとんど読んでると思います。
読んだ結果が制服で通勤かい!と怒られそうですが…。

取り上げられている服や物の、値段のゼロの数はともかく、
着る物との関係については「うむむむむ…なるほど。そうだよなぁ」と
思いながら…制服で通勤さ!

まーほんとに。
どうにかしなければ終ってまう。
って何が?
というより、終っていないと未だに思っているのか?

と、オチも無いままに何でございますが、この続きはいずれまた。