ハーベスト・タイム『収穫の時』

毎月発行の月刊紙『収穫のとき』掲載の聖書のお話など。

◆9月号◆東後勝明先生のこと

2008-09-05 | 中川健一のおはなし
 東後勝明先生のインタビュー番組を、7月に二週連続で放映しました。東後先生がお書きになった『ありのままを生きる』には多数の注文をいただきました。直接書店に走られた方も多かったと思います。この番組への反響の大きさがうかがえます。
 以前から、早稲田大学教授の東後勝明先生をハーベスト・タイムのゲストに、という声を複数の方々からいただいていました。東後勝明先生といえば、1972年から13年間にわたり、NHKラジオ「英語会話」の講師を務め、好評を博した方です。40代、50代の方々には、懐かしい名前ではないでしょうか。今回、視聴者の皆様のご要望にお応えすることができて、私もほっとしています。
 東後先生へのインタビューは、実に後味のよい爽快なものとなりました。早稲田大学の研究室を訪れた収録チームを、東後先生は笑顔で迎えてくださいました。実に温厚で平安に満ちた笑顔です。私は『ありのままを生きる』を読んでいましたので、開口一番、「先生は、本当に救われたのですね」と言いましたが、それが偽らざる感想でした。
 およそ二時間弱のインタビューでしたが、内容は多岐に及び、共感するところの多いお話を聞くことができました。ある意味では、東後先生は戦後日本の「頑張り型人間」の象徴のような方です。いくら頑張っても平安がない。だから、さらに次を目指して頑張る。その先にあるものは、自己破壊であり、家族関係の崩壊です。東後先生は、お子さんの不登校、奥様の入院、そして、ご自身の突然の入院などを通して、不思議に神様に導かれました。神様の愛を知ることは、価値観の大転換につながります。自分は自分のままでいい。自分は生かされている。今ある自分を受け入れ、ありのまま生きる。これこそが、神とともに生きることにつながる。東後先生は、以上のような確信に至られたのです。
 「頑張り型人間」からの価値観の大転換は、今の日本人にとって最も必要なメッセージだと思います。番組への反響の大きさが、そのことを物語っています。
 なお、ハーベストフォーラム東京では、10月12・13日定例会のスピーカーとして、東後先生をお招きする予定です。ぜひご参加ください。