組織における人の評価は結果だけで出るものじゃない。物の言い方、メールの文面、気の使い方など・・・それらは得てして相手の感情の機微の積み重ねがベースにあったうえでなされる。自分の思う評価が得られなかったり、自分より結果が出ていない人が評価されたりするのはそのためである。
厄介なのは、感情の機微はほぼ相手から伝えられることはない。何しろ感情の機微とは小さな心の揺れなのだ。イチイチ相手に伝えていたら(特に悪い方)、それこそ社内の人間関係が悪くなる。なので、自分の何がいけないのかも分からないので、修正のしようがない。そしてどんどん仕事がつまらなくなる。
僕が講師を怒る時にはこの感情の機微をちゃんと伝えるようにしている。最初みんな面食らう。「気分悪いわ」「不愉快だ」面と向かって言われる言葉ではない。 世の本では感情で人を怒ってはダメとある。確かに感情は人によって違うので正解はない。だから感情の機微に関しては一切触れない。
ただ、人は理屈で動くのではなく感情で動くのだ。僕はうちで働く講師達には絶対に世に出て活躍して欲しいし、訳の分からんおっさん達に屈して欲しくない。知恵は授ける、だから“根回しをちゃんとしろ!・・・俺に”。と、怒ることもある(笑)。頭おかしい奴だ、こんなん。でも、必要なんだから仕方ない
もちろん、僕の気分を害したのは、そいつの態度であり、物の言い方であり、メールの文面であって、〝そいつ〟ではない。僕を不愉快にさせたことに関しては、バチクソ怒るが、それによって僕の〝そいつ〟に対しての信頼は全く揺らがないし、大好きなのには変わりがない。
卒塾講師達は言う「それがズルい(苦笑)」