語学学習ノート日記です.たまに仏教学習ノート日記です.

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3809番:引退記念過去日記(82)

2024-04-27 05:16:40 | 日記

2010年 5月26日(水) 
【ニューデリーのお客様】


 
車 ヾ(@^▽^@)ノ

2010年  5月26日(水)


午前9時15分。

 【ホテル・グランヴィア京都にて】


私、山田は、昨年、
12月に、京都のタクシー会社で
タクシードライバーとして
ガイドの他に副業をしています。
そんな中、
久しぶりの、通訳ガイドのお仕事です。


お客様は、インドはニューデリーの郊外から
おいでの、観光客です。

Mr.Jain Prashant
(ジャイン プラシャントさん) と
そのご家族です。


4名様のご案内のため、
きょうは、
中型タクシーに乗り換えての、お迎えです。

因みに、小型タクシーと中型タクシー、
一体どこが、どう違うのか?

答えから言うと、違いは、室内の広さです。

ただし、横幅は、同じ。
えっ?あなたのことじゃありませんってば。

前後に15㎝ 
長くなっているため、足が、伸ばせます。
はじめに、お客様にお会いしたら、


「Thank you for selecting me
 as your driver today.
 I 'm very happy to have you in my car.

 My name is Nishiki Yamada.
 Please call me Yamada.」


「本日は、ご指名いただき、
 ありがとうございます。
 お迎えできて、光栄です。
 私の名は、山田錦です。
 山田とお呼び下さいませ。」


先方さんは、ここで、
握手のため、手を伸ばします。
名前は、何だか、
言っていますが、よく、聞き取れません。 

聞き直すのも、失礼かと思い、
そのまま、スタートしました。


「I hear that some of places 
 that you 'd like to visit
 are Kiyomizu Temple,
 Kinkakuji Golden Pavilion,
 Ryoanji Temple and
 Ginkakuji Silver Pavilion. 」

「清水寺、二条城、金閣寺、龍安寺
 銀閣寺などを、お聞きしていますが。」


「Exactly. さようじゃ。」


実は、インド人の案内は、2度目です。

1回目は、ちょっと、ローカルな話で、すみませんが、
GICSSメールで、
お便りさせて頂いたときの、お仕事です。

当時は、まだ、タクシー運転手じゃなく、
山田ツアーの旗をもっての案内でした。

(もう、白かった旗は、黄色く日焼けしました。)


インド人の英語で、共通して、言えることは、
聞き取りが、むつかしく、3回ぐらい、聞き直します。

家族間では、(たぶん、あれは...)
ヒンズー語で話しますので、
私には、何のことか、まるでわかりません。 
ナマステー。 わからんのでカンニンステー。


さて、コースは、上記順、
清水寺~二条城~金閣寺~竜安寺
の順で、進めました。

最も、混雑する清水寺を先に済ます、
これは、もはや、鉄則です。


今回も、インドの人は、勉強熱心です。
私が、説明を始めると、
子どもたちは、喋るのを止めて、
真剣に聞き入っています。

夢で、清水を探せ、と言われたお坊様が、
ここで、その清水を見つけた。

そのとき謎の修行者から、霊木を授かり、
それで、観音像を彫った。

そこに、庵を結んだのが、清水寺の始まりで、
平安京造営の数10年前のこととされている。
などなど。


ヾ(@^▽^@)ノ


二条城では、勅使の間に関心を示されました。
すなわち、天皇の使いの者でも、
将軍より、上座に座る、
ということに、感銘を受けた様子でした。


ヾ(@^▽^@)ノ


金閣寺への、道中、建て売り住宅をみて、


「How much dose one house cost
 if you buy it?

 家一軒いくらするの? 」


「3000万円だよ。」


ワォーッ、とは、言わなかった。
山田じゃあるまいし。


金閣寺でも、私が説明をすると、
全員で、聞き入ります。
何と緊張することでしょう。

有力貴族である西園寺家は、
14世紀末には、
落ちぶれて、困窮状態にあった。

義満は、畿内の領地と引き替えに、
この、衣笠の山荘をもらい受けた。

境内には、今も、西園寺家の、氏神である白蛇、
その白蛇の生息地に塚を設けて、祀っている。 

それは「安眠択」という沼。
古来より、白蛇が棲むと
言い伝えられている沼だ。

塚は、沼の中央にあり、ここが、白蛇が眠ると
されている場所だ。

昼間は、多くの観光客で賑わう白蛇とは、
縁もゆかりもなさそうな沼なのだが・・・

ちょっと、そのヘビを想像してみますか?



  【たとえば・・深夜、それは、現れた!?】

 水面をススーっと泳ぐ生物。
 まさか、あの白蛇なのか?

   ぶーぶー


(ヘビの絵がないので、これ挿入しまっせ。ブタやけど)


白蛇 : スイスイのスイーっと。
     さあ、きょうの客は、いくら、
     賽銭を置いていったんだろう?

     うーん。全部で2500円か。
     ほな、これで、吟醸酒でも、買って

     楽しくやろうぜ。
     おい、かあちゃん、酒買うてきてくれや。


かあちゃん: あんた。めんどくさいこと、言うなあ。
       そこの、ワンカップ大関にしときいな。


白蛇はん : やっぱり?スルメも買うてきて。


   【山田錦商店】

  人間に化けた蛇、登場。店内に入る。
  娘に化けた。

 
娘  : くださいな。


ご主人: 毎度。何にいたしましょう?


娘  : お酒とスルメをくださいな。


スルメ: いやん。 
 

   それから、安眠択には、
   スルメも泳ぐようになったとか・・・
 

てか。うそやで~。
山田の作り話でっせ~。

さて、話を戻しましょう。

お客様は、ヘビ塚に投げ入れられた、コインを見て、


「How much should we toss ?]


「1 yen will do. Anyway,
  God is very busy to meet
  all wishes of those who tossed here


「いくらお賽銭すればいい?」


「あー、神様、お忙しいので、
 1円でいいですよ。
 こんな多くの人の、願いを聞くので、
 あなたの番が来るかどうか。」


ヾ(@^▽^@)ノ


龍安寺に到着。

ここの、駐車場で、お昼ごはんです。
さっき寄ったコンビニで買ったお茶と
ジュースを飲みます。

ジャインさんは、
持ってきたリュックサックから、
ナン(パン)を取り出します。

薄い薄い、ナンというか、
昔、お正月に焼いて、
あられのように膨らんだおもちのようです。

でも、パンのようでした。
ちょっと、ピリカラでした。


インド流、昼食タイム終了。

さっそく、龍安寺のガイドを始めます。

お客様、 熱心にお聞きです。

1450年、細川勝元の創建。

庭の石の配置は、絶妙で、
15個の石が、同時に見える
ことはない。
これは、仏の教えを表していて、

 「ひとつや、ふたつ、欠けることがあっても、
  人は、満足して、生きるべきだ。」

という教えなのだそうです。
 

さて、
清水でも、金閣でも、そして、ここ、龍安寺でも、
英語の説明パンフをお買い上げです。


京都ハンディ・クラフト・センターに、お立ち寄り。

日本刀を、おみやげに、買おうとしています。

東南アジアの税関では、
まずもって、日本刀は、おもちゃであれ、
没収の憂き目にあいます。
心配して、係員に、そっと、


「どうしましょ?」


と言ったら、向こうも慣れてらっしゃる。


「大丈夫。インドに
 発送しても、没収になります。」

えっ、えーっ?

 車

銀閣寺では、何にもありません。

何を説明するか。

もう、侘び、さび、しかありません。
何にもない寺ですから。


You can feel the ancient atmosphere
at this temple,
with green moss and
the simplicity the silver pavilion has.

If you feel some loneliness and
pathetic beauty in it,
that's probably the wabi and sabi.

苔や銀閣のシンプルさでもって、
お寺の古代的雰囲気が感じられます。
その中に、寂しさとか、
美的感傷を感じたら、それが、侘びさびなんです。

ほんまかいな。  

ヾ(@^▽^@)ノ

午後5時。ホテルに戻る。

精算。つりはいいよ。と言う。

(カッコいいなぁ。)

 

山田錦(ゴタぴょん)


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