競馬万事塞翁が馬

中央競馬重賞予想&回顧とPOG馬の応援ブログ

第61回宝塚記念

2020-06-28 18:07:21 | 競馬回顧
直前で雨が降ってきたので急遽キセキを買い足したら3連複が当たった。
クロノジェネシスは放っておいても勝つと思ったが、ここまでぶっ千切るとは…。
モズベッロは天皇賞春で本命にしていたのでここで買わないとか自分の中であり得なかった。


ちなみに今日はTwitter界隈の二大巨頭、Z李氏とカポ・峯氏による馬券対決「Zカポ2020」が開催されていた。
Z李氏はサートゥルナーリアとラッキーライラック、カポ・峯氏はクロノジェネシスからの流し勝負。
両者痛み分けに終わったが、内容的にはクロノジェネシス1着固定、紐にモズベッロが入っていたカポ・峯氏が優勢。
Z李氏は紐にキセキが入っていた。二人の馬券を組み合わせれば3連単も獲れたことになる。

「Zカポ2020」は事前に買い目を公開していたので、この予想に丸乗りして大勝ちを狙うことも出来た。
前回の対決(天皇賞春)ではZ李氏に丸乗りで帯封も可能だった。しかし私は丸乗りはしなかった。
競馬というのは自分であーだこーだ御託を並べながら考えるのが面白いと常々思っている。
言葉を喋れないお馬さんが走るんだからこんなもんに確実性は無い。当たり外れは結果論で時の運。
カポ・峯氏やZ李氏のようにドカンと当てて目立つのも良いが、私は御託を並べられればそれで良いと思っている。
私の予想に丸乗りする人なんてこの世に絶対存在しない(してはいけない)が、私の予想を見てモズベッロを
買い目に加えた方がいたならこの御託も捨てたものではないと思う。

クロノジェネシスは先行争いを外から静観、ブラストワンピースの後に入れて7番手の外。
前に行く馬が揃っていて、想定よりも後ろになった。しかも幾分掛かり気味。
しかしこれは行きっぷりが良過ぎただけということが後で分かった。
3コーナー過ぎで手綱を緩めるとオート進出、あっという間に先頭に並びかけるところまで来た。
直線に向いてからは独壇場。周りは重~い芝に脚を取られているのに、この馬だけス~イスイ。
渋った馬場や消耗戦になればこちらの方が上。梅雨時の宝塚記念で本領発揮か。
大阪杯の回顧で書いたことがズバリ。競馬はその時その条件に一番合った馬が勝つように出来ている。

キセキはのっそりとゲートを出て前を追わず、後方からの競馬を選択。
前に行けないのではなく、ハナから行く気無し。後ろから3頭目で最初のコーナーをカーブ。
向こう正面で中団馬群の後方まで押し上げ、3コーナーで惜しげもなく大外ぶん回し。
丁度クロノジェネシスの直後をピッタリと付いていき、4コーナーで並んで直線へ。
しかし相手の手応えが良過ぎて、直線に向いた瞬間に突き放されてしまった。
一応この馬も伸びてはいたのだが離される一方。アレに先着するのは不可能だった。

モズベッロもあまり良いスタートではなく後方からの競馬が確定。
中団馬群の後方で最初のコーナーを周り、向こう正面はクロノジェネシスの直後を追走。
天皇賞春では力んで走っていたが、今回はリラックスして走れていた。
4コーナーで押っ付けて中団馬群の中、早めの鞭が飛びながら直線へ。
坂下で外からサートゥルナーリアに並ばれたが、粘り腰を発揮して抜かせず。
こういう力の要る馬場だと得意でなくても苦手でなければ今回のように粘りが効く。

サートゥルナーリアはゲートを出たものの先を越され、そのまま後方へ。
外に出してポジションを取りに行くことも出来ず、中団馬群の内というキツイ位置取り。
3コーナーで追い上げようにも前と外が壁、4コーナーでようやく外に出すもまだ中団。
直線に向いてグイッと伸びてきたが、前のモズベッロが抜けそうで抜けない。
右鞭が入ると外に膨らみ、またモズベッロを捕まえに行ったが追い付けなかった。
直前の雨が堪えたとしか思えない。それでも4着に来たのだから一応評価しておきたい。

ラッキーライラックはスタートを決めて前に出るも、何度も手前を替えて落ち着かない様子。
道中は馬群の中、5番手を追走。土の塊が飛び交う重めの芝で走りにくそうにしていた。
4コーナーで外から余裕の手応えでやってきたクロノジェネシスに食い下がりながら直線へ。
大阪杯では直線に向いても脚を溜めていたが、今回はそんな余裕無し。
というか、芝が重くて得意の瞬発力が使えない。はい、それはリサーチ済みです。
結局クロノジェネシスには2秒5も離された。適性の差。高速馬場の軽~い芝ならこっちが上。

トーセンカンビーナは珍しくまともにゲートを出たものの行き脚は遅く結局後ろから。
道中は後方から3頭目の内、前からはかなり離れての追走。これは展開が嵌らないと無理。
それでいて3コーナーからの追い上げは緩く、4コーナーも持ったまま。直線も殆ど追わず。
どうやら前から離され過ぎていて、追うだけ無駄と判断した模様。えーっと、金返せ!

グローリーヴェイズは痛恨の出遅れで完全に行く機会を逸し、後方4番手からの競馬。
向こう正面でも思うように追い上げられず、3コーナーで外に持ち出して強引に進出。
4コーナーで大外を回したところで無念のガス欠。直線は完全にバッタバタになっていた。
勝負に出るしかなかったとはいえ、あんな強引な進出ではバテて当然。出遅れが全て。

第61回宝塚記念

2020-06-28 14:02:19 | 競馬予想
このレースは梅雨の時期に行われることもあってか、上がりが掛かる傾向にある。
上がり3ハロン35~36秒台が殆どで、「芝(の質)が重い」「力が要る」といった表現が相応しい。
34秒台も数えるほどで、過去10年では'15年2着デニムアンドルビーの34秒0が最速だった。

また、先行馬有利の傾向が明確で、過去10年の勝ち馬のうち9頭までが4角で6番手以内にいた。
例外は'12年1着オルフェーヴル(4角12番手)だが、4コーナーでほぼ一団、直線で内から抜けてきた。
後ろから行くにしても3コーナー過ぎから動かないと届かない。

【▲】トーセンカンビーナ
血統構成、ローテ、騎手、調教師が'15年2着デニムアンドルビーと一致。
毎回確実に出遅れるものの、今回は人気どころが総じて前。上がりを要す展開なら。

【-】ペルシアンナイト
たまに出遅れるし、基本的に差し込みスタンスなのがマイナス。
昨年の大阪杯の負けっぷりを見る限り、力の要る馬場も向くとは言えない。

【△】グローリーヴェイズ
昨年は力の要る馬場の日経新春杯を勝った後、軽い馬場の天皇賞春でも2着。
香港ヴァーズは内を割っての楽勝だった。機動力があるし、半年振りでも注目。

【-】アフリカンゴールド
今年に入ってからは3戦して見どころ無し。前に行けても粘れていない。
立て直しに時間が掛かりそうだし、ここも後ろを付いて回るだけか。

【○】サートゥルナーリア
中山最終週のGIで連対できるので馬場は問題無し。無観衆でイレ込むリスクも無い。
先行馬の真後ろで競馬をして、直線出し抜くだけの簡単なお仕事、となるはず。

【-】トーセンスーリヤ
横山和生とのコンビで6戦して全て3着以内、新潟大賞典も前付けで完勝。
200Mの距離延長、実績の無い阪神、4kgの負担増、かつこの相手でどうか。

【-】ワグネリアン
力の要る馬場では昨年の大阪杯とジャパンCで3着とそこそこ走っている。
ただおあつらえ向きの瞬発力勝負で競り負けた大阪杯が不満。上積みは疑問。

【-】レッドジェニアル
真後ろからしか行けないのが難点。前に付けても神戸新聞杯の二の舞。
大阪杯も特に見どころが無かったし、鳴尾記念より相手強化のここも苦しい。

【-】アドマイヤアルバ
位置取りが後ろというより前に行けないだけ。去勢後も変わりなし。
馬場云々を論ずる以前の問題。GIに何しに出てきたのか不明。

【-】メイショウテンゲン
速い上がりだとキレ負けするが、上がりが掛かる展開で相対的に浮上してくる。
しかしこのところずっと長距離を使っていて、距離短縮のここは忙しそう。

【△】ラッキーライラック
エリザベス女王杯と大阪杯はいずれも内から脚を溜めての突き抜け。
今回はラチを頼り辛いし、何より力の要る馬場でのパフォーマンスが未知数。

【△】モズベッロ
天皇賞春は4番手に付けながら折り合いが今一つ、勝負どころで手が動いて終了。
前過ぎず後ろ過ぎずの位置が取れるし、距離短縮で力の要る馬場なら一変も。

【-】ダンビュライト
天皇賞春はキセキよりも先んじてハナを奪えていたし、行きっぷりは良好。
ただ直線で全く見せ場が無かったのは不満。力の要る馬場も良いとはいえない。

【-】キセキ
一昨年は大外から行きそびれて後方、昨年は最内スタートで押してのハナ。
天皇賞春は普通に出たが、直線の粘りは皆無だった。正直ピークは過ぎたか。

【-】スティッフェリオ
天皇賞春は淀みの無い流れながら全体としてスロー、豊富なスタミナで勝ちかけた。
上がりは掛かった方が良いタイプだが、同型が多いここは直線で競り負けそう。

【◎】クロノジェネシス
上がりが速いとキレ負けしてしまうが差は僅か、大阪杯は通ったコースの差。
間隔は開いたほうが良いタイプ、力の要る馬場はピッタリ。外枠は前付けでカバー。

【-】カデナ
大阪杯は全く向かない展開ながら内突きとはいえ4着まで持ってきた。
ただ多頭数のレースだと簡単には前が開かないし、外を回すと届かない。

【-】ブラストワンピース
大阪杯は逃げ馬不在かつ時計が出る馬場で、加速が鈍いこの馬の出番は無かった。
前で引っ張る馬がいて力の要る馬場の今回は挽回可能だが終始外を通らされそう。

◎クロノジェネシス
○サートゥルナーリア
▲トーセンカンビーナ
△グローリーヴェイズ、モズベッロ、ラッキーライラック
3連複◎or○1頭軸流し(16点)

フェアレストアイル、ほぼ見せ場無しの5着敗退

2020-06-27 17:52:04 | POG2019-20
◆土曜阪神9レース(出石特別/3歳以上1勝クラス・芝1,400M)
フェアレストアイル(川田将雅):5着(2人気)

16kg増。パドック解説は「元々線が細いので気にならない」云々と言っていたが、
何だかポチャッとして単に太っただけにしか見えなかった。
自分のPOG馬とはいえ、これは買う気にならない。完全にお客さんの予感。

で、結局こういう予感は的中するんだよな。
久々でテン3ハロン33秒6のハイペースを番手で付いて行って、直線アップアップ。
この馬は短距離に合っていないんじゃないか?
兄がミッキーアイルだからって路線を決め付けてるような気がする。
やっぱり中内田は二流調教師。この馬で2勝目を挙げられないようでは…。

POGのダメパターン

2020-06-14 12:57:59 | POG2020-21
閑話休題。POGのダメパターンを語る。

【ダメパターンその1】「名牝○○の息子/娘!○冠ベイビー!」
このパターンは大体POGで人気するが面白いぐらいに走らない。
ウオッカ、ダイワスカーレット、ブエナビスタ、アパパネからGI馬出ました?
「今年の○○は兄姉達は違う!乗り心地が良い、走る雰囲気!」と言ってても結果は同じ。
未勝利は脱出しても2勝目が遠い、重賞なんて出られれば凄いという体たらく。
例外はシーザリオぐらいか?(それでも3年に1回しか走る馬が出ないが)
今期はアパパネの仔ラインベックが人気を集めたが、GIになると如何なく凡馬っぷりを露呈。
勿論、私はリストにも載せず完全スルーした。
今年デビューする全妹アカイトリノムスメも同じ運命。
こういう名牝の仔は他人に獲らせて「良かったね」と言って心の中で笑い飛ばす。

【ダメパターンその2】「GI馬○○の弟/妹(甥/姪)!兄姉以上の素質を感じる!」
GI馬の下は過剰に期待されて無理なローテを敷かれるからかあまり走らない。
レイデオロの全弟レイエンダは骨折もあったが、そもそも使い出しが早かったのかもしれない。
ワグネリアンの下も走っていない(ワグネリアン自体がダービー後に凡馬化)。
今年はデアリングタクトの全妹(マオノビーナス)、来年はコントレイルの全弟が出てくるが、
このテの馬も他人に獲らせて「良かったね」と言って心の中で笑い飛ばす。
で、この記事を書いている最中にレガトゥス(ドゥラメンテの甥)が豪快に吹っ飛んで笑った。
本当にこういうのでまともに走った記憶が無い。でも毎年人気するんだからPOG界の闇は深い。

【ダメパターンその3】「取引額○億円!安馬とはオーラが違う!」
あのディープインパクトでもセレクトセールで7,000万円だった。
アドマイヤビルゴなんて4,640万円ですよ?消費税だけで。
今期の身内POGで指名した人はいなかったが、案の定京都新聞杯4着という微妙な結果に。
ちなみにコントレイルですらまだ4億2000万円しか稼いでいない。
我がPOG馬ポタジェも2億520万円(税込)もして2勝目すら挙げられない体たらく。
POGなら走らなくても痛くも痒くもないが、馬主(金子さん)はキツイよな…。

今期の指名馬選定戦略【2】

2020-06-14 00:06:55 | POG2020-21
【2】ポスト・ディープインパクトは直仔のキズナ
ディープインパクトの後を担う種牡馬は何なのか?
中央重賞勝ち馬数、勝ち上がり・2勝以上馬数、年内デビュー馬数から紐解くことにする。

中央重賞勝ち馬数(産駒100頭以上、2020.6.7時点)
キズナ 5頭(マルターズディオサ、ビアンフェ、ディープボンド、クリスタルブラック、アブレイズ)
ルーラーシップ なし
ロードカナロア なし ※バーナードループ(兵庫CS・園田Jpn2)
ディープインパクト 8頭(コントレイル、サトノフラッグ、サンクテュエール、サトノインプレッサ、
ミヤマザクラ、スマイルカナ、レッドベルジュール、リアアメリア)
エピファネイア 1頭(デアリングタクト)
オルフェーヴル 2頭(オーソリティ、シャインガーネット)
エイシンフラッシュ なし
ヘニーヒューズ なし
ヴィクトワールピサ なし
ジャスタウェイ 1頭(エーポス)
キンシャサノキセキ 2頭(ルフトシュトローム、ガロアクリーク)

勝ち上がり、2勝以上馬数(産駒100頭以上、2020.6.7時点)
キズナ 59/182(32.4%)、18/182(9.9%)
ルーラーシップ 41/182(22.5%)、8/182(4.4%)
ロードカナロア 44/159(27.7%)、9/159(5.7%)
ディープインパクト 75/158(47.5%)、24/158(15.2%)
エピファネイア 45/157(28.7%)、5/157(3.2%)
オルフェーヴル 34/146(23.3%)、7/146(4.8%)
エイシンフラッシュ 15/142(10.6%)、6/142(4.2%)
ヘニーヒューズ 38/125(30.4%)、7/125(5.6%)
ヴィクトワールピサ 24/115(20.9%)、4/115(3.5%)
ジャスタウェイ 20/106(18.9%)、3/106(2.8%)
キンシャサノキセキ 33/106(31.1%)、8/106(7.5%)

年内デビュー馬、未出走馬数(産駒100頭以上、2020.6.7時点)
キズナ 124/182(68.1%)、25/182(13.7%)
ルーラーシップ 98/182(53.8%)、34/182(18.7%)
ロードカナロア 93/159(58.5%)、28/159(17.6%)
ディープインパクト 99/158(62.7%)、19/158(12.0%)
エピファネイア 100/157(63.7%)、20/157(12.7%)
オルフェーヴル 96/146(65.8%)、9/146(6.2%)
エイシンフラッシュ 78/142(54.9%)、37/142(26.1%)
ヘニーヒューズ 76/125(60.8%)、26/125(20.8%)
ヴィクトワールピサ 64/115(55.7%)、33/115(28.7%)
ジャスタウェイ 66/106(62.3%)、18/106(17.0%)
キンシャサノキセキ 69/106(65.1%)、16/106(15.1%)

ディープインパクトはともかく、昨年産駒がデビューしたキズナが好調。
いきなり5頭の重賞勝ち馬を輩出、2勝以上馬も18頭いて、3分の2以上が年内デビュー。
しかもキズナはノーザンファーム関連の馬が少なく、重賞を勝った5頭はいずれも非ノーザンファーム。
ポスト・ディープインパクトはその息子のキズナというベタなオチでした。

キンシャサノキセキも意外と距離に融通が利くし、勝ち上がり率等の指標も良いので注目。
ロードカナロアは全体的に普通で、期待されている割に今一つ。今年は指名しない予定。
エピファネイアは今のところデアリングタクトのみなので手を出しにくい。

キズナで狙えるパターンを2勝以上馬18頭の血統背景から分析すると次の通り。
・母父ニアークティック系が9頭
・母父か母母父ネイティヴダンサー系が7頭
・Haloの4×4、4×5クロス持ちが重賞3勝