過去10年のデータを参照。
1番人気に推された馬は【6・0・1・3】(60.0%)と健闘しているが、
2番人気【1・1・0・8】(20.0%)、3番人気【2・1・1・6】(30.0%)と
2番手以降がイマイチ。6番人気以下の馬が3着に7回、二桁人気馬が
2着に3回来ているように紐荒れ傾向が強い。
ローテーション別成績は次の通り。
皐月賞【7・3・6・61】(13.0%)
NHKマイルC【2・1・1・23】(11.1%)
桜花賞【1・0・0・0】(100.0%)
青葉賞【0・4・1・23】(14.3%)
京都新聞杯【0・2・1・18】(9.5%)
プリンシパルS【0・0・1・17】(0.0%)
勝ち馬10頭全てがGIを経由している。
皐月賞馬は'08年キャプテントゥーレを除く9頭が出走して【4・0・1・4】(44.4%)。
皐月賞2着馬は【0・0・2・8】(0.0%)と不振、3着馬は【2・0・0・6】(25.0%)。
皐月賞で二桁着順だった馬の巻き返しもあり、'09年はワンツーを決めている。
※'09年ロジユニヴァース(皐月賞1人気14着)-リーチザクラウン(同2人気13着)
皐月賞で6番人気以下で6着以下だった馬は延べ23頭が出走して全滅。
皐月賞組以外のワンツーとなったのは以下の2回。
'04年キングカメハメハ(NHKマイルC1着)-ハーツクライ(京都新聞杯1着)
'07年ウオッカ(桜花賞2着)-アサクサキングス(NHKマイルC11着)
'04年と'07年に共通するのは、いずれも皐月賞が波乱だったこと。
※'04年皐月賞ヴィクトリー(7人気)-サンツェッペリン(14人気)
※'07年皐月賞ダイワメジャー(10人気)-コスモバルク(1人気)
青葉賞や京都新聞杯といったトライアルレースを経由した馬は2着まで。
特に青葉賞を経由してここを勝った馬は過去79回を遡っても皆無。
京都新聞杯を経由した馬ではGIII時代の'00年にアグネスフライトが勝っている。
重賞以外のレースを経由した馬の連対例は無く、'09年にアントニオバローズ
(プリンシパルS2着経由)が3着に来たのみにとどまる。
プリンシパルS勝ち馬は毎年のように穴人気しているが、5着が精一杯。
過去に遡ると'96年ダンスインザダークの2着が最高。
今回は有力どころを中心に乗り替わりの馬が多いが、過去10年では前走から
騎手が乗り替わった馬は【0・4・4・55】(6.3%)と2着まで。
'60年にコダマが乗り替わりで優勝したのを最後に52年間優勝例が無い。
'85年にシリウスシンボリが乗り替わりで優勝したのを最後に27年間優勝例が無い。
※5/27 7:00 加筆修正
快速系の逃げ馬はおらず、今回も引き続きアポロソニックの楽逃げ。
サムソンズプライドがこれに続き、コディーノが内枠を活かして3番手。
ロゴタイプはこれらを前にみる位置を追走、エピファネイアは馬群に入れて中団。
キズナは揉まれる競馬を避けるべく、ここ2戦と同様、一旦下げて後方の外から。
平均より緩い流れを想定。全馬一団で、位置取りによる有利不利は少なそう。
今回は久々に全出走馬にコメントを付してみる。
キズナ
毎日杯、京都新聞杯と負かした相手が弱いとはいえ、2戦共に後方外から
追い上げてゴール前持ったまま楽勝というのはなかなかの衝撃。
ただ揉まれる競馬だった弥生賞で5着。最内枠の今回は位置取りが生命線。
コディーノ
札幌2歳Sで楽勝したはずのロゴタイプにGIで2連敗で力関係は完全に逆転。
ただ皐月賞よりもペースが落ち、内枠先行が叶いそうなのは大幅プラス。
主戦の横山騎手を降ろしてきたのも勝負の表れか。
アポロソニック
ここ2戦馬なりで出していって内ピタ、誰も競りかけて来ずの楽逃げ。
スローで上がりだけの競馬になれば位置取りの利で何とかなるかもしれないが、
GI、しかもダービーともなれば例え人気薄でも居残りは…。
クラウンレガーロ
重賞勝ちこそないが、重賞2着が3回、若葉S2着がある。
前々に付けて直線抜け出す競馬が得意だが、皐月賞は直線で付いて行けず8着。
今回は皐月賞よりは追走しやすそうだが、押し切るところまで行けるか疑問。
メイケイペガスター
共同通信杯は早めの競馬から先に抜け出して押し切るというなかなかの勝ち方。
但しスタートが下手で、皐月賞は最内枠から出遅れて最後方からの競馬で9着。
内枠を活かした先行策で一矢報いたいところだが…。
ラブリーデイ
1,800M戦を連勝した後の京王杯2歳Sでエーシントップの2着。
しかしその後が冴えず、特にここ2戦は先行バテで惨敗。
更に距離が延びるここはペースが落ち着いても息が持ちそうにない。
ヒラボクディープ
今回のコースは2回走って、前走青葉賞勝ち。
ただその青葉賞は楽逃げの人気薄をゴール前でようやく捉えての辛勝。
相手が格段に強化されるここで勝ち負けは困難か。
ロゴタイプ
皐月賞は4コーナー過ぎから追っ付けながら直線で堂々抜け出す王者の競馬。
しかもレコードのオマケ付き。GI2勝を含む重賞3連勝中で実力は断然。
皐月賞よりペースが緩むのが確実なここで同じ勝ち方が出来るかどうか。
エピファネイア
皐月賞は掛かりながらも4コーナーを持ったままで迎え、先に抜け出しかけた
ところをロゴタイプに交わされ、そのまま押し切られて2着。
流れが落ち着いても勝ち負けしているとはいえ、距離延長で掛かり癖がどうか。
タマモベストプレイ
きさらぎ賞で初重賞勝ち、スプリングSはロゴタイプの2着。
しかし皐月賞はハイペースが影響したのか伸びが今一つのまま5着まで。
兄姉が漏れなくマイルまでの短距離馬ばかりで、上積みは少なそうだが…。
テイエムイナズマ
デイリー杯2歳Sで早め先頭からの押し切りで初重賞制覇。
その後は出遅れなどもあり後ろからの競馬で着拾いが続いている。
末脚に賭けても悪くないが、ここでまとめて差し切るほどの威力は無い。
サムソンズプライド
昨夏にデビューし、初勝利を挙げたのは3月末の9戦目。
プリンシパルSを逃げ切り、3連勝でダービー切符を掴んだ苦労馬。
ただそのプリンシパルSはスローと内が残る馬場がアシストした感。ここでは無理。
マイネルホウオウ
スプリングSでロゴタイプの3着に入った後は皐月賞に向かわずマイル路線へ。
ニュージーランドトロフィーで外を回して差し届かずで終わった後に迎えた前走でも
大外捲りを敢行して快勝。ただスズカフェニックス産駒に2,400Mは長いのでは…。
アクションスター
ラジオNIKKEI杯2歳S4着、京成杯2着と今一つ勝ち切れていない上、ここ2走は
ロゴタイプ、キズナに手も足も出ず。特に前走で完全に勝負付けが済んだ感。
一応差脚はあり、直線でそれなりに詰めてきても上位争いまでは…。
フラムドグロワール
朝日杯フューチュリティSでロゴタイプの4着。京成杯は降雪で1週スライドの影響も
あったのか10着に沈んだ後、久々で迎えた前走でマイネルホウオウと微差の3着。
叩き2戦目、先行してそこそこやれる点を考慮すれば不気味ではある。
ペプチドアマゾン
2,400Mの自己条件を勝った後に臨んだ京都新聞杯でキズナの2着。
しかしキズナには持ったままで交わされており、力の差は歴然。
距離慣れしている点と前々で結果を残している点は評価しておきたいが…。
レッドレイヴン
2連勝後に迎えた東京スポーツ杯2歳Sで後方から追い込んでコディーノの2着。
そこから休み明けで迎えた青葉賞で1番人気に推されたものの、緩い流れで
身動きが取れず11着と惨敗。少なくとも前走は実力を示していないが…。
ミヤジタイガ
10番人気で臨んだ弥生賞で内からスルスルと伸び、カミノタサハラの強襲に
遭うもコディーノらに先着の2着。ただ皐月賞は一転してハイペースになり、
4コーナーで早くもタレて16着と惨敗。今回は大外枠ということもあり厳しい。
予想は以下の通り。
◎キズナ
乗り替わりが無くて勝てそうな馬となるとこの馬位しかいない。
弥生賞(5着)は直線で出すところがなく、ラストで伸びてきたところがゴール。
ここ2戦で見せた軽く弾むようなフットワークは父譲り。揉まれなければ突き抜け。
○コディーノ
弥生賞はともかく、内を上手く立ち回ったはずの皐月賞は完全に力負け。
但し緩い流れで内ピタ先行が見込めそうな今回は皐月賞以上の結果を
期待しても良さそうではある。乗り替わりはレース傾向上はマイナスだが…。
▲ロゴタイプ
GI2勝を含む4連勝中、ハイ・スローを問わず勝ち続けている。
ベゴニア賞で前に付けて切れる脚を発揮しており、コース替わりも問題無し。
不安点は乗り替わりとマイナー血統(ローエングリン産駒)。
△エピファネイア
弥生賞、皐月賞と共に勝ちに行っての負けで悪くはない。
いつも発汗していてレースでも口を割るなど落ち着きの無さが気になるが、
前に付けて押し切る競馬でキズナを下したことがあるだけに期待。
△メイケイペガスター
皐月賞はスタートで後手を踏み、腹を括って直線勝負に賭けて上がり最速。
この中間はコースで2週続けて強い負荷をかけて好時計をマーク。
乗り替わりだが実質鞍上強化。巻き返しがありそうな雰囲気。
△タマモベストプレイ
きさらぎ賞を先行して勝っており、皐月賞よりペースが緩みそうな今回は追走
しやすいはず。和田騎手は皐月賞後に「ズブいので距離が2,400Mになる
次は良さそう」とコメント。距離不安で人気落ちするならむしろ買いか。
3連複◎1頭軸流し(10点)
3連単◎→○→▲△△△、◎→▲△△△→○(8点)