競馬万事塞翁が馬

中央競馬重賞予想&回顧とPOG馬の応援ブログ

第155回天皇賞・春

2017-04-30 16:46:00 | 競馬回顧
キタサンブラックは強いわ。自らは内枠引いて、ライバルは外枠だもんな。強運過ぎ。
サトノダイヤモンドは勝負どころできっちり外を回らされてて笑った。
シュヴァルグランが内を突き、シャケトラとゴールドアクターが圏外に消えたのも想定通り。
しかしレインボーライン、というかデムーロ、貴様は想定外だ。ヤラズでもいいけどあからさま過ぎ。

キタサンブラックはゲートをスッと出た後、ヤマカツライデンに先を譲って2番手。
2番手とは言っても、ヤカマツライデンは玉砕逃げでキタサンブラックが実質先頭という流れ。
道中ラク~に追走して、3コーナーからの下りも持ったまま~で下ってきて、直線入口で早くも先頭。
後はラチに寄せていつもの競馬。レコードで駆けられたら、もう後ろの馬はノーチャンス。

シュヴァルグランも上々のスタートを決めて5番手を確保。
勝負どころで持ったままで上がっていき、4コーナーでキタサンブラックの直後まで取り付いて行った。
内からアドマイヤデウス、外からサトノダイヤモンドに食い下がられる厳しい競馬ながらよく頑張った。
枠順とスタート、そして勝負どころで動いてもラストまで持続する息の長い脚。全てが嵌った。

サトノダイヤモンドも五分以上のスタートを決めたが、やはり外枠ということもあり行き切れず。
中団の外というのはディフェンディングチャンピオンをマークするには遠いと言わざるを得ない。
道中はキタサンブラックから6~7馬身後ろ。やっぱ枠順って大事だなぁと改めて思った。
直線はさながら菊花賞のディーマジェスティのような競馬。追いかける立場なのに追い詰められていた。

アルバートは中団付近とこの馬にしては積極的といえる位置取り。
しかしサトノダイヤモンドより後ろではいかんせん苦しく、4コーナーで追い上げるために脚を使っていた。
後ろから来た馬の中では再先着となる5着だったが、やはり勝ち負けまでは厳しかった。

ディーマジェスティは出遅れた後行き脚が付かず、最初のスタンド前で後ろから5頭目。
そのまま後方を進んで、勝負どころで外を捲って上がってきたがそこまで。直線では脚が上がっていた。
調教でもズブいところをみせているが、レースでもスッと動けないのが難点。

レインボーラインはスタートからそそくさと下げて、何と最後方待機。
道中も最後方待機を継続、3コーナー付近で追い上げていこうにも前の馬も追い上げ態勢で最後方のまま。
4コーナーで内に入れるもクソもなく、何も出来ないまま終了。ヤラズもここまでくると笑える。

展望でこき下ろしたシャケトラとゴールドアクターは揃って出遅れ。
シャケトラは出遅れ&掛かりコンボで早々と終了気配。そもそもキャリア7戦目で春の盾とか夢見過ぎ。
ゴールドアクターはパドックでテンションが高かったのをみてほくそ笑んだ。
あれ見てもあの馬の馬券を買えるほどお金持っていません。

第155回天皇賞・春

2017-04-30 09:40:28 | 競馬予想
'12年から'14年にかけて単勝1倍台が相次いでズッコケ、直近3年は二桁人気馬が馬券絡み。
まともに決まってくれない困ったレースだが、今年は流石に堅いんじゃないでしょうか。
キタサンブラックとサトノダイヤモンド。こいつらが4着以下というのはあり得るのか?

【堅いんじゃないかと思える根拠】
(1)2頭とも菊花賞馬で、京都は3戦3勝のベスト舞台。
(2)いずれも中団より前で競馬を進めるタイプ(後ろで脚を余す心配がほぼ無い)。
(3)人気薄の前残りが怖いレースだが、今年は逃げ候補が大外枠で厳しい。

ヤマカツライデンが行くだろうが、スローで行けた京都大賞典ですら見せ場が無かったし、
今回もテレビ馬で終わる公算大。キタサンブラックが2番手ながら実質先頭。
サトノダイヤモンドも外々を回らされるのを嫌って4~5番手からの競馬。
直線に向いたところでキタサンブラックが堂々先頭、サトノダイヤモンドが直後から追いかける。
こいつらのデッドヒートに迫るのは内ピタ先行よりも後ろから着を拾いそうな差し馬か。

◎キタサンブラック
何で毎回毎回内枠なんですかね、この馬は。JRAに相当貢いでるんだろうな、サブちゃん。
今回も内が残る高速馬場で内を通ってそのまま。
大阪杯では内ピタでなくても勝ってるし、単純に昨年よりもパワーアップしている。

○サトノダイヤモンド
枠順が外なのでキタサンブラックより下の評価。
有馬記念はキタサンブラック徹底マークでラスト交わしたが、当時は2kgの斤量差があった。
ただ逃げるより追いかけるほうが楽で、乗り役の心理的な負担はこちらのほうが少ない。

▲レインボーライン
日経賞は勝負どころで内に入れたことで直線に向いたところで前が壁、追えたのはラスト200Mだけ。
内に入れて負けたというのはこのレースに向けての布石っぽい。
菊花賞は外を回してサトノダイヤモンドの2着だったが、この辺りを修正してくれれば一角崩しも。

△シュヴァルグラン
昨年は前残り決着を後ろから差してきての3着だったが、通ったコースは内だった。
このレースは毎年新緑が映える高速馬場で行われていて、後ろから直線一気といった乗り方では間に合わない。
この馬には勝負どころで捲り気味に上がって来れる脚があるので今年も注目。

△アルバート
昨年はあくまで自分の競馬に徹して6着。後ろから直線一気だと勝てないっつってんのに…。
アルゼンチン共和国杯でシュヴァルグランの2着と能力的には通用していいし、ここは乗り方一つ。
ちなみに川田は過去10年全てに騎乗して【0・0・0・10】。一昨年、ラストインパクトでハナ差4着はあるが…。

△ディーマジェスティ
菊花賞は直線に向いたところで既に一杯一杯だったにも関わらず、何故か4着には来た。
あの手応えで沈没しないのは母父ブライアンズタイムから供給されるスタミナが源泉なのだろう。
捲る脚があるし、蛯名は過去10年で【2・1・1・2】、掲示板を外したことがないという信頼できる騎手。

消シャケトラ
日経賞はスローの瞬発力勝負、外から何の不利も受けず勝たせてもらった感アリアリ。
日経新春杯で叩き合いを演じたミッキーロケットがその後案外で、この相手ではいかにもキツい。
少なくとも初GI挑戦のここで二強に次ぐ人気で買う馬ではない。言葉は悪いけど養分。

消ゴールドアクター
ヨコテンへのスイッチで穴人気しているが、昨年の負けっぷりを見る限りここでは買えない。
ちなみにこの馬の親父も'09年にヨコテン騎乗で2番人気だった。結果はどうだったか検索してみよう。
菊花賞3着を見直す?あれはレコード決着で差す競馬をしたものでこの馬本来の競馬ではないでしょ。

◎キタサンブラック
○サトノダイヤモンド
▲レインボーライン
△シュヴァルグラン、アルバート、ディーマジェスティ

3連単F◎○→◎○▲△△△⇔◎○▲△△△(計16点)

トルネードアレイ、父に似ずのジリ脚

2017-04-23 18:00:57 | POG2016-17
◆3/26阪神6レース(未勝利・芝1,800M)
トルネードアレイ(浜中俊):7着(3人気)

スタートを出て前に付けられたものの、幾分気負い気味。
馬群の中に入れてもどこかソワソワしていて落ち着かない。
勝負どころで既に手応えが怪しく、手綱を押しながら直線へ。
案の定ジリジリとしか伸びず、ラストで外から来た3頭に交わされて終了。
う~ん、弱い。ディープ産駒とは思えない程のジリ脚。ダートに行った方が良さそう。

新馬戦でグローブシアターの2着に入った時はすぐ勝ち上がると思ったが甘かった。
まあグローブシアターもその後大したことないし、単なる勘違いだったらしい。

ちなみにこのレースを勝ったザクイーンは今日のフローラSで11着と惨敗。
何で未勝利を勝ち上がったばかりの馬が5番人気なんでしょうかね。意味が分からない。
この雑魚イーンにすら負けたトルネードアレイに未来はあるのだろうか。

第77回皐月賞

2017-04-16 17:27:29 | 競馬回顧
アルアインは皐月賞の穴配合だったので買えた(ウインブライトも該当していたがこちらはスルー)。
ペルシアンナイトはハービンジャーが今日の芝のレースで来てたから大丈夫だと思った。
しかし肝心のファンディーナがドボン。ダンビュライトに競られて離されるとかマジか…。

アルアインは若干出負け気味もサッと好位に取り付き、4番手を確保。
しかし4コーナー手前で俄かに手が動き始め、後ろに下がっていった。はい、お疲れ様。
直線、ファンディーナが先頭に立ちかけたところ、内から緑の帽子が急追。あ、あれ?アルアイン?
内から先に抜けたペルシアンナイトとの一騎打ちを外から僅かに交わした。あの手応えから来るとか反則。
何でこんな馬がPOGで1番人気なの?とか疑ってどうもスミマセンでした。
ペルシアンナイトも池江馬で同一厩舎ワンツー。ダービーはこの2頭に加えてサトノアーサーがいる。

ペルシアンナイトもスタートはあまり良くなく、早速ファンディーナに被せられて後方からの競馬。
1コーナーを回るところで後方4番手。普通ならこれで終わり。しかしデムーロは巧かった。
ひたすら最内に張り付いて、3コーナー手前辺りから内を通ってスルスルと上がっていく。
あっという間にファンディーナの直後まで来た。勝負どころで一旦アクセルを緩め、直線入り口で全開。
トラストとクリンチャーの間を割って一気に抜け出し、一時は完全に抜け出した。
アーリントンCから直行してここで2着というのは'01年ダンツフレームを思い出す。次走ダービーも2着だった。

昨年のレースレコードをコンマ1秒縮める高速決着。今回の皐月賞は速い流れに長けたマイラーに有利に働いた。
アルアインは新馬戦で1,000M通過59秒2の流れを差し切っているし、ペルシアンナイトもアーリントンCで
1,000M通過59秒1の流れを快勝した直後。で、今回の1,000M通過は59秒0だった。
ダービーは今回負けた中距離馬の巻き返しや別路線組の動向にも注意を払いたい。

ダンビュライトは馬なりで周りの出方を伺いつつ、1コーナーを回るところで中団の外を確保。
道中はアルアイン、ファンディーナを内に見る形。誰からの制約も受けず、楽々追走できていた。
勝負どころはファンディーナと馬体を併せて一緒に上がってきた。
一旦はファンディーナに離されたものの、残り200Mであっさり追い付いて交わし、更に前の2頭に迫っていった。
ハイでもスローでも、高速馬場でも馬場が渋ってもOK。強いのか弱いのかサッパリ分からない。

スワーヴリチャードはスタートを決めて前を伺いに行ったが周りが速く中団馬群の中で揉まれる競馬。
その後3コーナーで外に進路を採り、馬なりでポジションを上げていった。
外を回したウインブライトの更に外に振っての追い上げは一言で言い表すと「下手糞」。
ここで一番やってはいけない騎乗をしてしまった。こんな競馬では負けて当然。

ファンディーナはダッシュが速く先頭を伺う勢いも自制、4~5番手の内。
外からアルアインに張り付かれていたがこちらも手綱を抑えて手応え十分、折り合いも問題無し。
勝負どころも持ったままで上がってきて、早速圧勝まであると思った。
直線に向いてすぐに前に出かかったものの、鞭を入れてからの反応が鈍い、というか無反応。あれ?
残り200Mを切り、坂を駆け上がるところで力無く馬群に沈んでいった。
追わずに楽勝した馬は追って案外、なんてのは今まで腐るほど見てきた。この馬は違うと思ったがやはりドボン。
勝ちに行ってコンマ5秒しか負けていないところを褒めるべきか?しかしクリンチャーにも負けているし…。

カデナは前のめりのスタートを切り、その後も行き脚が付かず後方からの競馬。
1コーナーでもポジショニングが上手く行かず、結局後ろから2番手。この時点で90%詰み。
前でペルシアンナイトが最内を突いて上がっていくのを真似て、この馬も内を通って詰めていった。
しかし直線入り口で内を捌き切れず、外に膨らんでしまった。
時計が速過ぎて前との差は埋まらず、何の抵抗も出来ず9着。いわゆるスローの直線ヨーイドン専門馬。
流れが緩くなればまた勝ち負けできるだろうが、問題はそれがいつになるかという話。

アウトライアーズはスタート正常ながら馬なりのままで、自然と後方寄りの位置取り。
流れが速く引っ掛かるようなところはなく、馬群の内で上手く追走できていた。
しかし4コーナーで前が固まり過ぎて追い上げられず、結局外へ振っての進出。
結局直線大外で何も出来ず12着と惨敗。田辺なら前に誘導してくれると思ったがまさかの駄騎乗でガックリ。

消した馬ではレイデオロが想定通り後ろからの競馬で詰められず5着。
ルメールは外を回さず内を突いていたが結果は変わらず。
藤沢さんはハナからダービー狙いで皐月賞などどうでも良く、この結果で満足しているはず。
サトノアレスも最後方から競馬をしている辺り、皐月賞軽視(ダービー重視)の姿勢がよく分かる。
ウインブライトは100%事前の想定通りに走っていて笑った。ちょっとは工夫しろよ。

第77回皐月賞

2017-04-16 09:34:12 | 競馬予想
明確な逃げ馬不在。外からクリンチャー、アダムバローズが仕掛けていくか?
ファンディーナ、プラチナヴォイス、アメリカズカップ辺りも差が無く続く。
ペルシアンナイトはこれらの直後。カデナ、スワーヴリチャードは前を意識しながらの中団待機。
レイデオロ、サトノアレス、ウインブライトらは相対的に後方からの競馬。
ファンディーナが3コーナー過ぎから徐々に始動、周りの馬も仕掛けが早くなりそう。
前半ゆったり、後半追い上げ急の展開を想定。先行~好位差し狙い。後ろ過ぎると届かない。

◎ファンディーナ
フラワーCは相手が緩過ぎて勝負どころで掛かったように見えた。
直線に向いてから何もしていないのに楽勝というのは少なくとも重賞では記憶にない。
近年の皐月賞は差し追い込み決着が多いが、コース形態的は内ピタ先行がジャスティス。
先行して速い脚が使えるこの馬が崩れるシーンは考え辛い。

○ペルシアンナイト
重馬場ハイペースのシンザン記念で狭いところから追い上げて3着、アーリントンCは外差しで楽勝。
スタートがあまり良くないので中団からの競馬になっているが、パフォーマンスは十分。
アーリントンC以外の2勝はいずれも好位付けから楽勝していて、前に行ければ即勝ち負け。
クラスが上がるとだらしないハービンジャー産駒だが、スピードが勝っているこの馬は違うかも。

▲アウトライアーズ
デビューからの5戦全てで4コーナーで位置取りを上げているように機動性に優れる。
百日草特別は直線内から先に抜け出したところ、外伸び馬場でラスト捕まったがカデナとはハナ差。
スプリングSは勝ったウインブライトが外を回したのとは対照的に内から上がってきた。
叩き2戦目、前走2番人気から評価急落の今回は垂涎の狙い目。

△スワーヴリチャード
共同通信杯は直線半ばまで持ったまま、相手が一杯になったところを突き放すという強い競馬。
共同通信杯組が4連勝中ということから考えれば、傾向上この馬から入るべきなのだろうが、
スタートがイマイチで先行馬でもないこの馬が中山の内枠を引いてしまったのは良くない。
馬格があるし揉まれる競馬もOKとはいえ、勝負どころがゴチャつき易い中山では割引が必要。

△アルアイン
シンザン記念は直線で内に押し込まれて全く競馬になっていなかったので完全に度外視。
毎日杯は積極的な競馬、かつ直線で鞭を入れまくって押し切ったがいかにも一休みした後といった感じ。
ロイヤルチャージャー系にナスルーラ系の配合は直近10年で3勝3着3回の好成績。
'07年1着ヴィクトリー、'08年1着キャプテントゥーレ、'14年3着ウインフルブルームといった穴馬もこの配合。

△カデナ
瞬発力「だけ」なら今回のメンバーで右に出る馬はいない。
1,000M通過がこれまでで一番速かったのが未勝利戦の60秒8、重賞2戦はいずれもドスロー。
特に弥生賞は自己条件のマイル戦上がりのマイスタイルがハナに立って残りかけた低レベルレース。
ペースアップでなし崩しの脚を使わされて終わる可能性も。福永はこのレースで2着が多いがそれでも辛い。

消レイデオロ
葉牡丹賞とホープフルSはいずれも1頭だけ違う脚色で突き抜けている。
しかし時計は大したことがなく、あの時期だから突き抜けることができたという見方もできる。
この枠だと下げて後ろから行くしかなく、一昨年のサトノクラウンのような競馬で終わりそう。

消ウインブライト
常に外回しのスタイル。スプリングSは11頭立てだったので大外ぶん回しでも間に合った。
18頭フルゲートで同じような競馬をしたらどうなるかを考えれば自ずと取捨は決まる。
競馬というのは枠順と展開、頭数で着順が変わるということを今回はこの馬から学びましょう。

◎ファンディーナ
○ペルシアンナイト
▲アウトライアーズ
△スワーヴリチャード、アルアイン、カデナ
3連単F◎→○⇔▲△△△(8点)、3連複◎1頭軸流し(10点)