過去10年のデータを参照。
1番人気に推された馬は【7・0・1・2】(70.0%)と優秀だが、直近5年では2勝。
2番人気に推された馬は【1・1・0・8】(20.0%)とかなり苦戦している。
二桁人気馬がここ5年で2着に3回来ており、どことなくきな臭い一戦。
皐月賞を経由した馬は延べ76頭が出走して【6・3・6・61】(11.8%)。
勝ち馬は【4・0・1・4】(44.4%)だが、2着馬は【0・0・2・8】(0.0%)と3着まで。
皐月賞勝ち馬がここで1番人気に推された場合は【4・0・1・1】(66.7%)。
皐月賞で掲示板を外しながらここで3着以内に入った馬は5頭いるが、このうち
'03年3着ザッツザプレンティ(7人気)を除く4頭は前々走の重賞で連対していた。
NHKマイルCを経由した馬は延べ24頭が出走して【3・1・1・19】(16.7%)。
NHKマイルCを経由してここを勝った3頭はいずれもここで1番人気に推されていた。
3着以内に入った5頭のNHKマイルCでの着順は3着、1着、11着、2着、1着。
NHKマイルC11着からここで巻き返した'07年2着アサクサキングス(14人気)は
東京で2勝、かつ重賞勝ち(きさらぎ賞)があった。
青葉賞を経由した馬は延べ29頭が出走して【0・4・1・24】(13.8%)と2着止まり。
勝ち馬は【0・4・1・5】(40.0%)、2着以下馬は延べ19頭が出走して全滅。
今までのところ青葉賞を経由してここを勝った馬はいない。
京都新聞杯を経由した馬は延べ21頭が出走して【0・2・0・19】(9.5%)。
勝ち馬は【0・2・0・7】(22.2%)、2着以下馬は延べ12頭が出走して全滅。
過去10年以前となるが、'00年1着アグネスフライト(3人気)は京都新聞杯勝ちから
ここを制している(当時の京都新聞杯はGIIIで距離も1ハロン短い2,000M)。
プリンシパルSを経由した馬は延べ21頭が出走して【0・0・2・19】(0.0%)。
勝ち馬は10頭全てが出走して全滅、2着馬は【0・0・2・6】(0.0%)と3着が2回ある。
'10年5着ルーラーシップ(4人気)、'11年9着トーセンレーヴ(5人気)など、そこそこ
人気を集めて飛ぶケースもあり、基本的に無視でOK。
過去10年以前となるが、'96年にダンスインザダーク(1人気)がプリンシパルS勝ち
からここで2着しているが(当時のプリンシパルSは1ハロン長い2,200M)、今までの
ところプリンシパルSを経由してここを勝った馬はいない。
連対馬20頭全て、3着馬も6頭が直近3走以内に重賞勝ちがあり、「格」は必須条件。
残る3着馬4頭にも直近3走以内に重賞連対があり、直近3走以内に重賞連対が無い
(未出走も含む)馬は延べ52頭が出走して全滅。
今回の出走馬ではスピルバーグ、ゼロス、クラレント、モンストールが消える。
直近3走以内に重賞勝ちが無いベールドインパクト、エタンダール、ディープブリランテ、
トリップも連対は絶望的。
過去10年以前となるが、'96年1着フサイチコンコルドが新馬とすみれSの2戦2勝の
キャリアでここを制している。
枠順別成績をみると、概ね内枠優勢、外枠苦戦の傾向が出ていることが分かる。
1枠【4・1・0・15】(25.0%)
2枠【2・1・1・16】(15.0%)
3枠【2・2・0・16】(20.0%)
4枠【0・3・3・14】(15.0%)
5枠【0・0・1・19】(0.0%)
6枠【1・2・0・17】(15.0%)
7枠【1・0・3・26】(3.3%)
8枠【0・1・2・26】(3.4%)
直近5年に限ると、4枠より内に入った馬が延べ40頭出走して【5・3・3・29】(20.0%)と
なるのに対して、5枠より外に入った馬は延べ49頭が出走して【0・2・2・45】(4.1%)。
内寄りの枠に入って連対した馬の大半が道中中団以降につけており、距離ロスを抑えた
上での差し込みが極めて有効となっている。一方、5枠より外に入って2着に入った2頭は
いずれも4角2番手以内につけており、後ろから行った場合はほぼノーチャンス。
なお、馬番1は4年連続で連対中。
先週のオークスは2分23秒6(1,000M通過59秒1)のレースレコードで決着。
今週はCコースを使用するということで、引き続き速い時計での決着が見込まれる。
ゼロスが単騎で行って、トーセンホマレボシ、エタンダール、ディープブリランテが続く展開。
直後がそこそこ強力で、馬場も良いとなると後ろからブッコ抜くのは難しそう。
ゴールドシップはスタート次第で前へ。ワールドエースは中団以降からの競馬しか経験が
無く、スタートで前に行けないようだと辛くなる。
ゴールドシップは共同通信杯でスローとはいえ前々の競馬で完勝しているし、皐月賞も
3角内捲りと器用な競馬で圧勝。負けた2戦はいずれも出遅れて大外捲りといった内容で、
きっちり連対は確保。先週の栗東坂路で4ハロン50秒4の一番時計を叩き出し、今週も
馬なりで僚馬ジャスタウェイに楽々先着。ローテはゆったり、調整も万全。嫌う要素が無い。
ワールドエースはきさらぎ賞で上がり4ハロン45秒3-3ハロン33秒0の切れ味を披露。
瞬発力だけならゴールドシップの上を行くが、毎回後ろからの競馬で自在性が無い。
皐月賞はスタート直後に躓いた上、4コーナーでの内外の差が大き過ぎてゴールドシップに
つけられた2馬身半がそのまま力差だとは思わないが、器用さが無い分今回も同じことを
やらかしかねないのが割引材料。福永騎手には頑張ってもらいたいが…。
トーセンホマレボシは京都新聞杯で先行して2分10秒0のレコード駆け。
皐月賞7着ベールドインパクトにコンマ4秒差をつけていて、皐月賞に置き換えると2着相当。
今の東京は高速馬場ということで、先行して渋太い同馬はマークが必要。
今週の栗東CWでの追い切りはワールドエースを煽る動きを見せていて、レコード駆けによる
反動は無さそう。ウィリアムズ騎手の先行術も魅力。
ディープブリランテは共同通信杯で押し出されて先頭という展開でゴールドシップに捕食され、
スプリングSは直線早々と先頭に立って勝ちに行ったところをグランデッツァに捕食。
そして皐月賞は必要以上に大外をぶん回して半ば自滅。ただ折り合いに進展が見られたし、
1,000M通過59秒1の流れで先行して踏ん張ったのは評価しておいていい。
この中間は一週前にコースで長めを一杯に追って、今週は栗東坂路で馬なりで自己ベスト。
ヒストリカルは内回りで2戦続けて差し届かずの後、外回りコースの重賞で連続連対。
特に毎日杯は前が壁になった状態から無理矢理外に持ち出して問答無用で差し切り。
この中間は栗東坂路で先週、今週と一杯に追って4ハロン50秒台をマークと絶好調。
但しこの馬も基本的に後ろからの馬で自在性が無く、これまで大外一気しかやってきて
いないので、内枠優勢傾向があると言えどこの枠が良いとは言い切れない。
スピルバーグは重賞未勝利という時点で圏外になるが、共同通信杯でゴールドシップに
コンマ3秒差、毎日杯でもヒストリカルにコンマ2秒差と何気に一線級相手に善戦している。
レース間隔は短いが、毎日杯、共同通信杯共に中1週で使っていただけに問題無い。
東京は4戦して全て上がり最速の脚を繰り出して3着以内に入っている得意コース。
4年連続連対中の最内枠から脚を溜めての喰い込みを密かに期待。
フェノーメノは青葉賞で負かした相手が500万下を勝ち上がったばかりの雑魚メンバーで
(昨年の青葉賞は重賞敗退組のリベンジマッチ的要素が強かった)、重賞で勝ち負けして
いるような一線級と相対したレースが無いに等しい。
要するに今回の相手は強いんじゃないか?というのが不安材料。唯一誇れるのは東京で
3戦負け知らずというコース実績。追い切りは美浦南Wで2週続けて併走先着。
◎ゴールドシップ
○ワールドエース
▲トーセンホマレボシ
△ディープブリランテ、ヒストリカル、スピルバーグ
3連複◎or○軸1頭流し(16点)