四方を守る神として仏教では四天王を当てています。持国天、増長天、広目天、多聞天は、それぞれ、東、南、西、北を守護するとされます。そして、仏像として表現されるとき、そこには色も対応させています。緑、赤、白、青です。日本に残る最も古い四天王像は法隆寺の金堂に安置されたものです。また、聖徳太子の建立と伝わる四天王寺はその名の通り四天王の信仰を伝えています。日本の仏教において、四天王は重要な存在になっていることが分かります。その後も、作り続けられる四天王像は、その時代の心を表現する造形となっていったことを示すのが、興福寺に残されている様々な時代の四天王像です。そして鎌倉時代に造立された四天王像がその表現の最終形のように感じられます。
30秒の心象風景19525・聖域を彩る~四天王像~
https://youtu.be/iUdgS6aqNnc
30秒の心象風景19525・聖域を彩る~四天王像~
https://youtu.be/iUdgS6aqNnc