映像詩

デジタル映像による心の表現
(映像作品制作を通して感じたこと)

4370-三大役物

2024年07月27日 | 30秒の心象風景

  富嶽三十六景を順に楽しんできましたが、21番目で、ついに来ました。日本の浮世絵の代表作として国内外で知られている作品「神奈川沖浪裏」(かながわおきなみうら)です。海外では「グレート・ウェーヴ」と称され、画家ゴッホや作曲家ドビュッシーをはじめ世界的に賞讃を受けています。専門的な解説に『凱風快晴』『山下白雨』とともに「三大役物」とされる、という表現がありました。「三大役物」という表現は初めて知ったのですが、北斎の富嶽三十六景の中でも、『神奈川沖浪裏』と『凱風快晴』『山下白雨』の3作品は特別だと多くの人が感じているのでしょう。「グレート・ウェーヴ」や「赤富士」「黒富士」など別名で呼ばれることの多い作品群です。さて、『神奈川沖浪裏』の「神奈川沖」とは、東海道の宿場町・神奈川(横浜市神奈川区)の沖合を意味します。つまり現在の東京湾上から見た景色を描いたものということになります。波に翻弄される3艘の船は「押送り舟」と呼ばれる舟で、伊豆や安房の方から江戸湾に入り、日本橋などの市場に鮮魚や野菜を運搬していたようです。

 

30秒の心象風景28329・神奈川沖浪裏~北斎の富嶽三十六景~
https://youtu.be/KSTrihADD9w

 

 

 

この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 4369-小さな夏祭り | トップ | 4371-電車の撮影 »
最新の画像もっと見る

30秒の心象風景」カテゴリの最新記事