映像詩

デジタル映像による心の表現
(映像作品制作を通して感じたこと)

4365-始めて見る虫

2024年07月22日 | 30秒の心象風景

 昆虫の撮影を続けて10年以上なったでしょうか。主な撮影場所は、ほぼ定点ポイントになっているのですが、それでも、初めて出会う昆虫は続きます。そして、未だに名前のよくわからないままになっているものもあります。今回の撮影でも初めて出会う昆虫がありました。さすがに多くの昆虫に出会い見慣れてきたからでしょう、おおよそのグループはめどが付いていて、図鑑を探ればすぐに見つかるだろうと思っていたのですが、そう易しくはなかったです。個性的な色と紋様なのですが、似たような色と紋様の虫が多いことを知りました。図鑑で最初にたどり着いたのが、イタドリハムシです。しかし、紋様の形と翅の光沢が違う。ハムシの仲間だと思って探したのですが、それからが、なかなか見つからない状態が続いたのです。web上の情報を探って数時間後、やっと見つかったのがクロオビツツハムシです。web上で得られる多くの情報から、ほぼこれに間違いないと解るまで、半日かかってしまったようです。一度は諦めかけたのですが、web上で見つかると画像情報も含め多方面の様々な情報を得ることができるようになりました。

 


30秒の心象風景28280・初めて見た~クロオビツツハムシ~
https://youtu.be/9PV841psnp8


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4364-テントウムシ

2024年07月21日 | 30秒の心象風景

 テントウムシといえば、肉食の昆虫でアブラムシを餌としていることで知られます。そのため、農家や園芸家にとっては益虫とされる昆虫になります。最もなじみ深いのがナナホシテントウでしょう。出会う機会が多く、餌を求めて活発に活動しているのを見ることが多いです。ところが、今回出会ったのは一見ナナホシテントウに似ていますが黒い点が多いです。また、毛が多く光沢がありません。近くでイヌホオズキの花を見つけたのですが、その葉は虫食いだらけになっていました。そこにいたのがこのテントウムシで、ニジュウヤホシテントウという種のようです。こちらは肉食では無く、植物食でナス科の葉が好物のようです。イヌホオズキの葉が虫食いだらけになっていたのは、この虫のせいでしょう。ナスの害虫として知られている虫です。

 


30秒の心象風景28265・ナスの害虫です~ニジュウヤホシテントウ~
https://youtu.be/QnBenS-jd6U


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4363-列車交換

2024年07月20日 | 30秒の心象風景

 「列車交換」は鉄道用語になれるまでよくわからない表現でした。鉄道は線路の上を列車が走るので、向きの異なる列車を同時に走らせると衝突してしまいます。そのため、線路をどこかで分岐させ、進行する向きの異なる列車を行き違いさせる設備が必要になります。その場所で列車を行き違いさせるのです。それを列車交換と呼ぶらしいです。単線の鉄道では、その設備が無いと線路には一編成の車両しか走らせられないので、運行する列車の本数が増やせません。播但線では、主要な駅では開業当初から、列車交換ができるように設計され、跨線橋も備えていたようですが、かつてはホームが一面だけの停留所のような駅もあって、その駅では列車交換ができなかったのです。電化に伴いそのような駅も全て列車交換ができるように改められました。甘地駅は古い跨線橋を備えているので、開業当初から列車交換ができるように設計されていたと思われます。朝の通勤時間帯で、運行される列車の本数は多いとき、この駅では何度も上下の車両が揃います。

30秒の心象風景28261・103系3506が来る~播但線甘地駅~
https://youtu.be/nw1OoJeDQQM


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4362-ローカル鉄道

2024年07月19日 | 30秒の心象風景

 JR播但線の沿線住民として、蒸気機関車が走る時代から鉄道を身近に感じてきました。姫路という町に出るには鉄道です。おまけに生野には親戚が住んでいて、そこを訪れるのも鉄道です。その頃は、未だ蒸気機関車が走っていて、トンネルを通るときには慌てて窓を閉めるということをしていました。煙の臭いは今も覚えています。そして、煤煙が目に入るということも経験しています。それから、ディーゼル機関車の時代になり、長らくゲィーゼルカーの時代が続き、ようやく姫路から寺前までの間が電化され、その特に導入されたのが103系の電車です。今も基本は103系電車で、221系が1往復だけ加わります。そこに、時々代走で加わるのが新型車両といえる223系です。103系と223系が並ぶのは滅多に無い光景です。

 


30秒の心象風景28256・103系3508-3507が来る~播但線甘地駅~
https://youtu.be/nYmWH536Pds


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4361-大天守だけ

2024年07月18日 | 30秒の心象風景

  通勤は片道約30キロのロングドライブです。通勤時間帯の渋滞を避けるべく、やや遅めの出勤時間を設定してもらい、安全運転を心がけています。しかし、次々と脇から自動車が入ってくるという車の通行量の多い車道を通らなければならず、信号待ちの渋滞も必ずあります.。焦らず的確な判断ができるように、時間には余裕を持って出発しています。また、渋滞時に焦ってもしようがないので、その時間を楽しむようにしています。録音しておいたラジオ番組を聴くというのもその一つで、1時間以上続く乗車時間を生かして、日頃聴けない番組を楽しんでいます。30分から60分のカルチャー番組などは、4回シリーズや12回シリーズなど、連続して聞くことが可能です。また、渋滞を楽しむ別の方法としてできるのは、車窓を楽しむことで、場所によっては姫路城天守を眺めることができる場所があります。全く見ることができなことの方が多いので運試しみたいなものですが、今日は大天守だけがうまく見える場所に停車しました。

 

 30秒の心象風景28242・大天守だけ見える~信号待ちの車窓~
https://youtu.be/tIiCK2kpd2Q


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4360-亀山本徳寺の本堂

2024年07月17日 | 30秒の心象風景

  亀山本徳寺の本堂を初めて見たとき、なぜか違和感がありました。大きな本堂なのですが、大きさではなく、その形でした。通常見かける真宗寺院の本堂は平入りです。それは、京都の本願寺でも同じです。ところが、亀山御坊といわれる本徳寺の本堂は妻入りだったのです。それは、本堂の来歴を知ることで解りました。本徳寺のweb情報に「安政二年(1855)の地震で本堂が破損し、四年後に本堂の再築が進められた。しかし、明治元年(1868)に大工小屋から出火し焼失した。西本願寺は本徳寺の事情を憂慮し、明治六年(1873)に本願寺の北集会所を本堂として本徳寺に譲り渡した。本堂としては珍しく妻入であるのも、集会所の当時から妻入形式の仏堂であったためである。」とありました。本来から計画されたものでは無かったのです。おまけに、本願寺の史料によれば仮御堂として使われた記録以外に、慶応元年(1865)から同三年(1867)まで、新撰組の屯所になったという記録もあったのです。

 

 

30秒の心象風景28238・数奇な歴史~亀山本徳寺~
https://youtu.be/MiU2ldvT0J8


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4359-つりしのぶ

2024年07月16日 | 30秒の心象風景

 縁側の軒下にシダの玉を吊して緑を楽しむ。そんな文化はいつからあるのだろう。ネットで情報を探ってみると、「江戸時代、東京・深川辺りに住んでいた植木屋さんによって、出入りしていたお屋敷に涼感と風情を楽しんでもらおうと考案されたのが始まりです。」という記事を見つけたのです。「軒先に吊るされたつりしのぶの心和らぐ風情が評判となり、やがて全国に広まっていきました。」咲くやこの花館のイベント情報の案内でした。そこには、「現在、つりしのぶを専門に作る農園は全国に2軒のみで、歴史ある希少な伝統工芸植物です。」ともあったのです。さらに探ってみると、東京江戸川区では無形文化財に指定されていたのです。江戸川区には扱う園芸農家が数件あるようですが、専業は1軒のみで、江戸川萬園の深野晃正さんが、江戸川区の無形文化財・工芸技術に指定されています。もう一軒の専業は兵庫県宝塚市北部の豊かな自然の中で「つりしのぶ」を専門に作っている「つりしのぶ園」です。そんな江戸時代の伝統文化の「つりしのぶ」ですが、亀山本徳寺では、軒下に2ヶ所吊され、風鈴の下には小林一茶の句「水掛けて 夜にしたたる つりしのぶ」が揺れていました。

 

30秒の心象風景28230・つりしのぶ~亀山本徳寺~
https://youtu.be/qYd5I8UQ0Dk

 

 

 


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4358-木造建築

2024年07月15日 | 30秒の心象風景

 亀山本徳寺は江戸時代以来の建物が維持されている大寺院ですが、社会的に大きな変革の波を受けてきたことを伝える遺跡のような部分もあります。最初の波は、明治維新でしょう。幕藩体制の中で組織化されてきたしくみがほころび始めたのです。その影響は建物を維持する経済力になって現れます。次に敗戦の社会的影響です。本来の目的とは異なる利用がなされた時代があるのです。そして、ようやく歴史的建造物の貴重さに気づくことができるようになったのです。今ある木造建築はそのほとんどが文化財の指定を受けています。貴重な文化財として、公的な理解のもと維持していこうという社会の変化です。木造建築ならではの歴史的な損傷と修復の跡がそのまま維持されています。巨大な本堂には特に様々な要素を見ることができます。大玄関と大広間にも歴史的な変遷が見えます。その建物を繋ぐ回廊にも数奇な歴史が見えて来るようです。

 

30秒の心象風景28231・回廊~亀山本徳寺~
https://youtu.be/aq6LWvtlB94

 

 

 


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4357-名所絵ですか。

2024年07月14日 | 30秒の心象風景

  隠田水車というタイトルです。隠田というのは地名で、青山隠田村らしいです。それは、現在の渋谷区神宮前の原宿あたりだそうで、都会を代表するような原宿も、かつては農村地帯で、渋谷側には多くの水車があったようです。隠田の水車は名所だったのでしょう。北斎はここで、水の表現を試しているようです。しかし、大きな水車とその回りに集う人々を描くことに抜かりはありません。粉を挽くために穀物が入った重い袋を担ぎ上げる男たち、洗い物をする女性たち、亀をつれている子どもの姿など、農村の生活感があります。その向こうに遠景として富士山があります。タイトル通り、主役は水車ですね。

30秒の心象風景28219・隠田水車~北斎の富嶽三十六景~
https://youtu.be/na1mA3Uduq8

 

 

 


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4356-6両編成

2024年07月13日 | 30秒の心象風景

  播但線で運行される基本車両は103系電車です。2両編成が基本となったワンマン仕様の列車です。3501番であれば、クモハ103-3501とクモハ102-3501が連結され、前後に運転台が来るようになっています。3501番から3509番まで9編成があって、基本は2両編成での運行ですが、通学通勤ラッシュ時にはそのどれかが連結した4両編成になっています。最長は4両編成までです。そこに、朝のラッシュ時に一往復だけ運行されるのが221系で、それが播但線では最長の6両編成です。朝の上り下りの時刻は決まっているので、意図的にこの車両の撮影を続けています。逆に言えば、列車を見るだけで時刻も解るようになっています。ただ、休日は上下ともに少し異なる時刻で運行されます。

 

 

30秒の心象風景28211・221系6両編成が来る~播但線湯口踏切~
https://youtu.be/TkoDEzJk8CU


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