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映像詩

デジタル映像による心の表現
(映像作品制作を通して感じたこと)

4653-野草の世界

2025年05月04日 | 30秒の心象風景

 ビデオ撮影を日課にしてから、馴染みになったものに野草があります。身近にあっていつでも撮影できる被写体ということで撮影を始めたのが野草だったのです。いわゆる雑草ですが、春から秋まで様々な花が順に咲いて行きます。農家や園芸家にとっては邪魔者でしかないものも多いですが、アマチュアのビデオカメラマンにとっては楽しめる被写体です。インターネットが普及したおかげで、野草についての情報を得る方法が、素早く、簡便になり楽しみの幅が広がっています。そして、園芸品種が野草化しているものに気づく機会も増えました。インターネットからの情報でかつての野草図鑑には記載されていないものも多くあることを知りました。オオアマナも新たに加わった馴染みの野草です。

 

30秒の心象風景30769・ベツレヘムの星~オオアマナ~
https://youtu.be/ALwiAJlGvmA


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4652-文化財巡り

2025年05月03日 | 30秒の心象風景

 文化財巡りで古社寺を訪れることが多いのですが、兵庫県内では仏塔巡りで訪れた古刹が幾つもあります。その多くが、法道仙人開基を伝えています。兵庫県内の古刹の由緒を見ると法道仙人の伝説は必ず言って良いほど登場します。西国霊場となっている法華山一乗寺は国宝の三重塔で知られ、それを目的に訪れたのですが、この寺にも法道仙人伝説がありました。寺伝では、ここを拠点に播磨地方で活躍したとあります。法道仙人は手に千手大悲銅造(千手観音)と仏舎利を持って法華経を暗踊し、空の宝鉢を山から里に投げて托鉢をしていたことから「空鉢仙人」と呼ばれていたのです。播磨地方一帯に実に約110カ所に及ぶ寺院を開基したとされ、山岳仏教の中心的な導師の役割を果たしていたとみられています。もちろん開山堂には法道仙人が祀られています。同じく仏塔巡りで訪れた伽耶院ですが、ここの開山堂にも法道仙人が祀られているのです。

 

30秒の心象風景30759・開山堂にお参り~伽耶院~
https://youtu.be/lvXKWD6quAQ


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4651-手水の作法

2025年05月02日 | 30秒の心象風景

  神社にお参りすると必ずあるのが手水の設備です。いつの時代からあるものなのかはよくわからないですが、作法のようなものがあるようです。そして神社の参拝方にも作法のようなものがあります。参拝者が多い有名な神社では、その作法が記されています。このような信仰の場で行われる作法は、人の気持ちを整える手立てのような気がします。世界中が感染症のパンデミックになった時、その作法が停止されてしまったことがあります。聖なる空間を守る作法が、科学によって停止されたような気がしたものです。人が長く守り続けてきたものには、科学を超えた別な意味があるのかもしれないと思うようになりました。

 

 

30秒の心象風景30754・手水の作法~柏原八幡宮~
https://youtu.be/p7gXZDhHnL0


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4650-野草の生活

2025年05月01日 | 30秒の心象風景

 人類の長い自然との関わりが、適材適所を感じさせる生きものの在り方を形成してきたのです。多種多様な生きものは、様々な環境に応じて生活しています。田植え前の田圃で、大群落になっているスズメノテッポウもその一つです。田植えが始まるとすっかり姿を消すのですが、冬が過ぎると、また同じように大群落になるのです。人類が長く続けてきた農作業のサイクルに合わせた生活スタイルを維持して、いのちを繋いでいるのです。このように、人が自然に手をかけてきた環境でうまくいのちを繋いできた生き物たちがいます。逆にその環境が維持されないと姿を消してしまう生きものもあるようです。里山という考え方で、その環境を維持することにより、それらの生きものの絶滅を避けようとする活動があります。

 

30秒の心象風景30744・水田に適応~スズメノテッポウ~
https://youtu.be/CTwogxmr5rI


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4649-昆虫の季節

2025年04月30日 | 30秒の心象風景

 今、川の近くを訪れると出会うのはカワゲラの仲間です。この時期に羽化した成虫が飛び始めるのでしょう。市川沿いで見かけたのは、オオヤマカワゲラでした。その支流の七種川沿いで出会ったのはフタツメカワゲラです。川沿いの公園にあるイチョウの木が、若葉を伸ばし始めているのですが、その葉の束になっているところに、取り付いていました。色んな生きものが活動を始める季節です。ちょっと散策するだけで、小さな野草の花やそれに取り付く虫たちに出会えます。

 

30秒の心象風景30731・イチョウの葉に~フタツメカワゲラ~
https://youtu.be/CWsKO5NzhvU


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4648-仁王門

2025年04月29日 | 30秒の心象風景

 伽耶院を訪れると最初に迎えてくれる門ですが、その脇を通り過ぎるように車道がついているので、見逃してしまう建物です。車を運転しながらでは、仁王門とは気づかない簡素な建物です。花頭窓が印象に残りますが、仁王門だと気づく人は少ないでしょう。歩いて近づいてみると、案内板には大正時代に再建されたとあります。そして、花頭窓は、古い門の残された部分で、門内には胴の部分だけになってしまった仁王像が祀られているとあります。戦渦に巻き込まれながらも、焼け残った部分を大切に守り継いできたものだと解りました。

 

 


30秒の心象風景30714・仁王門~伽耶院~
https://youtu.be/e3TqaEMMNXo


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4647-装飾的

2025年04月28日 | 30秒の心象風景

   伽耶院の本堂には、外陣入り口となる正面扉の上部に彩色された欄間彫刻があります。獅子と牡丹の彫刻です。霊獣というより極めて装飾的な印象です。伽耶院の伽藍は江戸時代の初期に再建されたものが、現在にまで維持されていて、それが重要文化財になっています。本堂の隣にある鎮守社の三坂社にも正面の虹梁の上に彩色された蟇股の彫刻があります。鳳凰が刻まれているようです。その隣の多宝塔の初重の四方にも彩色された蟇股の彫刻があります。正面は飛天のように見えます。左右の面には、花と動物のように見えるものが刻まれています。いずれもかなり装飾的要素が強いと感じます。時代の特徴なのでしょうか。

 

 

30秒の心象風景30706・本堂欄間の彫刻~伽耶院~
https://youtu.be/F5NHh2DQXlw


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4646-令和の大改修

2025年04月27日 | 30秒の心象風景

   柏原八幡神社の一の鳥居です。令和の改修によって鮮やかな色になりました。これが江戸時代以前の本来の姿なのでしょう。色鮮やかな朱塗りの鳥居です。屋根は檜皮葺から銅板葺に変えられたようです。江戸時代以前の様子はどちらだったのでしょう。本殿や三重塔は檜皮葺ですので、鳥居も檜皮葺だったのかもしれません。しかし、今回の改修では銅板葺になったようです。そして、朱塗りになったことで、明確になったのが柱の下の部分です。途中から石造になっていて、そのつなぎの部分が明確になりました。他ではあまり見ない造立法です。また、令和3年から、正式に八幡宮と呼ぶようになったようです。これは、江戸時代以前の本来の名称に戻されたということです。

 

 

30秒の心象風景30699・一の鳥居をくぐって~柏原八幡神社~
https://youtu.be/KDunnOu2t6Q


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4645-新緑

2025年04月26日 | 30秒の心象風景

   新緑の季節です。山を見て、「山が笑う」という表現があることを知ったのは40年以上昔の話です。「山笑う」とは、草木が芽吹き、花が咲き鳥のさえずる春の山を擬人化して「山笑ふ」といった中国北宋の画家郭煕の「郭煕画譜」による季語だそうです。夏の山の「山滴る」、秋の山の「山装ふ」、冬の山「山眠る」に対応する季語です。その言葉の存在を知ったとき「山が笑う」なんて妙な表現だと思っていたのが、就職した年です。山深い谷筋を路線バスで移動しながら、車窓から見える山を見たときに、「あ~~」と納得したのです。そして、笑う季節は短いと感じたのです。今まさにその短い季節の中にあると感じます。

 

 

30秒の心象風景30688・新緑のメタセコイア~日本へそ公園~
https://youtu.be/kZdKZHOaAsg


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4644-経緯度交差点標柱

2025年04月25日 | 30秒の心象風景

  西脇の観光物産協会のWebサイトに{大正12(1923)年に陸軍参謀本部陸地測量部が測量した、東経135度と北緯35度の交差点「日本のへそ」に建てられた標柱で、JR日本へそ公園駅から少し離れた加古川の河川敷にあります。}という紹介があります。現場を訪れるのは2度目ですが、定期的に手入れされているのでしょう、整備された公園の一角という印象です。GPSによる「平成の地球大測量」が実施されて以降の経緯度交差点からは400メートルあまり離れていることが分かりましたが、元祖「日本のへそ」地点として大切に守られています。標柱の文字の揮毫は、当時の呉鎮守府司令長官で後に首相となった鈴木貫太郎によるものであると案内にあります。

 

 

30秒の心象風景30684・大正時代のへそ~経緯度交差点標柱~
https://youtu.be/E7qJ-hvkp-g


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