妙徳山神積寺の本堂には多くの鬼瓦があります。しかし、そのどれもが特に際立った個性を見せているようには感じません。見慣れているからでしょうか。大棟の両側にある大きな鬼瓦以外の鬼瓦には共通した造形が見られ、統一感あるからでしょうか。その感覚のまま、隣の鐘楼の屋根を見ると、まったく造形感覚の異なる鬼瓦があるのです。それも幾種類もの異なる造形感覚の鬼瓦が同居しています。鬼瓦では基本的に備わっている額縁のような造形がないものなのがあるのです。頭部からのびてきた髪がそのまま脇まで連続して表現されているのです。そのため一見したときに般若面を思い出したのです。他ではあまり見ない造形の鬼瓦です。
30秒の心象風景28193・異なる鬼瓦~妙徳山神積寺~
https://youtu.be/MPw74wymoCQ