「個人参加、次ぎの主流」

　　米ヤフー創業者/ネットの将来語る
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　米ヤフーの創業者兼取締役、ジェリー・ヤン氏が28日、東京都内の記者会見
で「次ぎの10年で、インターネットはすべての人が参加し、使い、拡張する」
と述べた。専門家が情報を提供するウェブサイトよりも、一般の人が集うソー
シャル・ネットワーキング・サービス（ＳＮＳ）などが今後のネットサービス
の主流になるとの見方だ。

　日本でのサービス開始10年を記念して来日したヤン氏は、最近の日米のネッ
ト業界で流行語になっている、次世代のネットサービスを意味する「Ｗｅｂ2.0
」という言葉を繰り返した。知人に日記などを見せ合うＳＮＳやブログなど、
個人が参加するネットサービスはその代表例で、米ヤフーも昨年ＳＮＳに参入。
ヤフーの日本法人はこうした新技術を開発するためのネット研究所「Yahoo!ラ
ボ」（仮称）を06年度中に設立する、と発表した。

　またヤン氏は、ヤフー日本法人の親会社・ソフトバンクによるボーダフォン
日本法人の買収に関連して、携帯電話とパソコン向けのネットサービスの融合
技術などをソフトバンクに提供する方針を明らかにした。だだ、米ヤフーとし
ての資本参加は「検討していない」と語った。

　米ヤフーが中国政府のネット規制に協力していると指摘されている問題につ
いては「日本のヤフーが日本のルールに従っているように、中国では中国の
ルールに従わなければならない」と述べた。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（2006.03.29　朝日朝刊／経済）