病状・年齢除き調査/厚労省研究班
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胃がんの18施設の中で最下位だった施設は、症例数では全体の4番目と多いにも
かかわらず、生存率の低さが際だっているため、研究班では問題点の調査を施設側
に依頼している。
研究班は昨年初めて、同様の調査をした。施設が異なり直接の比較はあまり意味
がないが、97年に初めて入院治療を受けた患者の5年生存率は胃がん(13施設)が
70.3%~53.3%で17.0ポイント差▽肺がん(18施設)が34.9%~15.1%で19.8ポイ
ント差▽乳がん(14施設)が86.1~73.1%で13.0ポイント差だった。
研究班では、施設名を含め、今後どのように個別の治療成績を公表していくか検
討中だ。
猿木さんは「施設間に格差がある可能性はある。各施設が自らの弱点を認識し、
診療体制などを検討するきっかけにしてほしい」と言っている。
(2006.07.11 朝日朝刊/総合『その3に続く』)