シニアの一人たび

神奈川県大和市の歩行者専用道を紹介したHPを開設してます。
「歩行者専用道」を中心に「北米の旅」、「飛鳥Ⅱ」も併設

携帯”ブルブル道案内”/NTT研究所が試作

2006-07-27 09:45:03 | IT関連ニュース

  「押し・引き」伝える装置
----------------------------------------------------------------------
 重りの特殊な振動で、実際には力はかかっていないのに、手に「押し」や「引き
」と感じさせる装置をNTTのコミュニケーション科学基礎研究所(神奈川県厚木
市)が試作した。小型化して携帯電話などに組み込めば、母親が子どもの手を引い
て歩くような全く新しいナビゲーション(道案内)も可能。30日から米ボストンで
開かれるコンピューター関連の国際学会シグラフで発表する。

 この装置は、モーターとクランク装置を使って重りを振動させるという簡単なも
の。同研究所の雨宮智浩研究員らが、「行き」と「帰り」で速度の変化(加速度)
に大きく差が出るよう工夫したところ、手が押されたり引かれたりする感覚が生じ
ることがわかり、このメカニズムを「ぶるなび」と命名した。
 これは、小さな加速度には鈍感だが、大きな加速度には敏感、という手の知覚の
性質による。手に正味の力はかかっておらず、錯覚で押し引きを感じさせる仕組み
だ。

 現在の携帯電話の道案内サービスでは、画面に表示される地図を見続ける必要が
ある。歩いている方向を見極めるのも案外難しい。「ぶるなび」装置を小型化し、
全地球測位システム(GPS)つき携帯電話に組み込むことができれば、自然で、
視覚障害者にもやさしい道案内が実現する。
 チームは、押し引きを感じやすい加速器の設定などを調べている。雨宮さんは
「バネを利用して同じ仕組みを作れば、小型化は十分可能と思う」と話す。
                        (2006.07.25 朝日夕刊)


最新の画像もっと見る