シニアの一人たび

神奈川県大和市の歩行者専用道を紹介したHPを開設してます。
「歩行者専用道」を中心に「北米の旅」、「飛鳥Ⅱ」も併設

養殖は「温室育ち」/天然は過酷な環境

2006-07-30 15:29:57 | 生活関連ニュース
  『土用の味は 99.5%養殖の味』
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 天然物も養殖物も、日本から約2千㌔離れたグアム沖で、その生をうける。レプ
トケファルスという幼生を経て、6㌢ほどのシラスウナギという稚魚になり、冬か
ら春にかけて中国や台湾、日本の河口ににたどり着く。ここで捕まえられるかどう
かが、運命の分かれ道になる。

 捕まった稚魚は養殖場に運ばれる。たいていは水温や水質、餌などを管理した
「ハウス」で、1年間を通じ、ボイラーで温めた28度前後の水で育つ。餌は、イワ
シなどの魚粉にドコサヘキサエン酸(DHA)やビタミンのサプリメント入り。い
わば、ごちそう付きの温泉上場だ。早ければ半年で200㌘に育ち、出荷される。

 一方、天然物はこのころ、まだ川や河口の弱肉強食の世界にいる。護岸が整備さ
れ、隠れ場所や餌も減った。食うや食わずで冬を越え、厳しい環境の中で肉質は引
き締まる。硬い皮と肉の間に厚く蓄えるゼラチン質は、天然特有だ。
 遅くとも1年半ほどで一生を終える養殖物に対して、天然物は5~10年も生き延
びれば、川を下り、故郷のグアム沖へ産卵に向かうと考えられている。
                 (2006.07.29 朝日夕刊/土曜ホーカス)


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