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食物「誤って肺に」予防期待
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食べ物を口に入れてから、嚥下反射が起きるまでの時間を調べたところ、実験前
は平均15~17秒だったのが、黒コショウ精油のグループだけが大幅に改善され平均
4秒になった。嚥下運動の回数も増えた。他の2グループでは、大きな変化はなか
った。
チームはこれまで、神経で「サブスタンスP」と呼ばれる物質が少なく嚥下反射
が低下すること、神経にあるカプサイシン(唐辛子の辛み成分)の受容体を刺激す
ると嚥下が改善することを確かめており、においの強い黒コショウによる改善効果
を調べた。海老原さんは「コショウのにおいが脳に作用し、サブスタンスPが増え
るのではないか」とみている。
鳥羽研二・杏林大教授(高齢医学)は「実用性のあるアイデアだ。肺炎予防効果
が実証されれば、医療・福祉に対して非常に大きな貢献になる」と言う。
(2006.07.24 朝日朝刊/総合)