シニアの一人たび

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「父性」の神経回路 子育てを育む

2006-08-22 10:52:00 | 生物学
  霊長類マーモセット/米大学のグループ発表
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 「父性」を支える神経回路は、子育てを通じて育まれていく?__。あくまでも
霊長類マーモセットの話だが、育児に直面した雄は、神経回路の構造が変わってい
くことを米プリンストン大グループが見つけ、21日付の米専門誌ネイチャー・ニ
ューロサイエンスのオンライン版で発表する。
 マーモセットは、雄が育児することで知られている。特に生後1カ月は、雄が生
活の7割以上の時間を赤ちゃんと過ごす。

 グループは、育児中の雄とそうでない雄の脳の領域を比べた。子育て中の雄は、
パソプレシンという物質を受けとめるたんぱく質が増えていた。パソプレシンは、
「きずな」「情愛」などとかかわりが深い信号を伝える働きがあり、例えばねずみ
の脳でこのたんぱく質を増やすと、1匹の雌を好み、他の雄を攻撃するようになっ
たという報告がある。マーモセットの観察では、たんぱく質は、子の月数が少ない
雄ほど多かった。

 さらに神経細胞の細胞同士がつながる構造も、密度が高くなる変化が生じること
がわかった。父と子のきずなが強まると、子育てにふさわしいきめ細かな神経回路
ができていく可能性があることを示している。
                     (2006.08.21 朝日朝刊/綜合)


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