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南海地震 平均500年ごと巨大型

2006-05-28 15:28:15 | 生活関連ニュース
  「東南海」と同時発生/津波痕跡 ボーリング調査
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 四国沖で繰り返してきた南海地震は、平均で500年程度に1回、巨大タイプとし
て発生した可能性が高いことが、高知大の岡村真教授らの調査でわかった。震源
域が隣り合う東南海地震と同時に起きて巨大化したのではないか、とみられてい
る。04年末のスマトラ沖など複数の震源域が同時に動く巨大地震の解明が急がれ
るが、その条件や発生確率の計算に結びつく成果だという。

 岡村教授らは、大分県佐伯市の間越龍神池でボーリングを実施。約3500年分に
当たる深さ5㍍の堆積物を分析し、津波が運んだ7枚の砂層を見つけた。埋もれ
ていた葉などを年代測定した結果、上の3枚は、1707年(宝永)、1361年(正平
)、684年(天武)の南海地震による砂層だと判断した。残りの4枚は歴史記録以
前の南海地震らしい。

 1707年の宝永南海地震は、東海地震と東南海地震と同時発生した巨大地震だっ
た知られている。一方、東南海地震と発生がずれ、同時発生タイプでなかった昭
和(1946年)や安政(1854年)の南海地震では、津波堆積物は発見されなかった。

 池は、水路で海とつながっているが海の砂は入らない。南海地震の中でも東南
海地震が同時に起きると、より大きなエネルギーが放出される。その時は九州ま
で大津波が来襲、池に堆積物を残したと考えられる。政府の地震調査委員会は、
今後30年以内に50%の確率で南海地震が発生すると推定する。だが、東南海地震
と同時発生の確率は計算していない。
                     (2006.05.27 朝日朝刊/総合


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