8月4日は箸の日です!
「箸を正しく使おう」という民俗学者の提唱で、わりばし組合が1975(昭和50)年に8月4日を「箸の日」という記念日に制定しました。
日付は「箸=は(8)し(4)」との語呂合わせです。
毎年この日に東京・千代田区の山王日枝神社では箸感謝祭が行われ、また、日本各地でも箸にちなんだ行事が開催されます。
箸は、東アジア地域を中心に広く用いられている食器・道具の一種であり、二本一対になった棒状のものを片手で持ち、皿などの器にある料理を掴んで別の皿や自分の口に持って行くために用いられます。
統計的にみると、世界中の約3割の人が箸を使って、4割が手で、残りの3割がナイフとフォークを使って食事をしているそうです。 日本・中国・台湾・朝鮮・タイ・ベトナム・モンゴルなどでは日常的に箸が使われてきましたが、日本料理や中華料理の普及により、最近では欧米諸国でも箸を使える人が増えてきました。
箸の発祥の地については中国というのが定説です。
そして日本で箸食を初めて制度として採用したのは聖徳太子でした。 607年に小野妹子らを遣隋使として派遣した時に、小野妹子らはお箸を使った食事作法でもてなしを受けましたが、この進歩した作法の報告を受けた聖徳太子は、さっそく宮中の宴に箸食を採用したといわれています。
日本人の一生は、箸に始まり、箸に終わるなどと言われるように、昔から日本人にとって箸は生活に密着し、なくてはならないものでした。
また、箸の使い方や作法が、食事を始める前に箸を両手の親指に挟み、家族揃って「いただきます」と言って、平穏に食事できることへの感謝の気持ちや食べ物への感謝の気持ちを表しています。 そして、このような作法などが子供のしつけに大きな役割を果たし、日本独自の文化を育んできたのでした。
しかしその一方で、昭和30年代から大量生産可能な割り箸が大量に出回るようになると、箸は安いもの、使い捨てというイメージが広く一般に定着してしまい、いつの間にか昔のような箸を大切にする心が薄れてきているのも事実です。
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