大阪市北区で行政書士・海事代理士・マンション管理士を営んでいる原田行政書士法務事務所の駅ブログ

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今日は有機農業の日!

2020年12月08日 | 今日は何の日

12月8日は有機農業の日です。

兵庫県神戸市に事務局を置き、有機農業の普及に携わるさまざまな団体によって構成された「農を変えたい!全国運動関西地域ネットワーク」が、自然と調和した安心安全な有機農業を行政とともに地域ぐるみで推進していくことを目的に、2016(平成28)年に12月8日を「有機農業の日」に制定しました。

日付は、民間で市民立法として起草され、2006(平成18)年に議員立法として国会で審議された「有機農業の推進に関する法律(有機農業推進法)」が12月8日に可決成立したことから、この日になりました。

有機農業は農業形態のひとつで、有機農法、有機栽培、オーガニック農法などとも呼ばれ、2006(平成18)年に公布された「有機農業の推進に関する法律(有機農業推進法)」第2条には、有機農業を「化学的に合成された肥料及び農薬を使用しないこと並びに遺伝子組換え技術を利用しないことを基本として、農業生産に由来する環境への負荷をできる限り低減した農業生産の方法を用いて行われる農業」と定義しています。

「有機農業」という言葉は、1971(昭和46)年に農協役員の一楽 照雄(1906年~1994年)が考案したものです。この時すでに、日本の農業政策は化学肥料や化学合成農薬の使用を前提とした食糧増産の路線を進み、日本の農村から有機農業の基盤は失われていました。そのため、一楽は、経済合理主義によって推進されていた農業の近代化に対して疑問を持ち、近代農業は農薬や化学肥料の毒性の問題だけでなく、農民の生活基盤を破壊する思想そのものが人間社会や自然生態系の存続を危機に陥れかねないと考えました。経済の領域を超えたあるべき姿の農業、「豊かな地力と多様な生態系に支えられた土壌から生み出された健康的で食味の良い食べ物を通して、自立した生産者と消費者が密接に結び付き、それにより地域の社会や文化の発展と、安定した永続的で幸福な生活の実現を図る」ことを目指し、こうした社会全体の大きな変革の基礎となる農業のあり方を「有機農業」と名付けたのでした。

以降、有機農業という言葉は徐々に日本に広まっていったものの、農薬や化学肥料を支持する人が大多数を占める状況の中で、当初の一楽たちの試みは困難を極めました。有機農業を志す農業者は奇人・変人扱いされ、集落の共同体から排除されることもしばしばあったそうです。
しかし、1980年代に入ると、経済優先主義による環境破壊が顕著になってきたため、先駆的な有機農業者と消費者たちの努力が徐々に認められるようになっていき、1987(昭和62)年に有機米の公認(特別栽培米)、1991(平成3)年に有機栽培のガイドラインが制定されました


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