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「安倍首相6月イラン訪問時の日系タンカー攻撃」の犯人は誰なのか?

2019-12-20 21:20:51 | インテリジェンス
まず、国際政治学者の藤井厳喜先生は、
ワールドフォーキャストの中で、「犯人は、イラン指導部に不満を持つイラン革命防衛隊の一部のはねかえりの者」説を述べています。

(前記事でも少し触れましたが)
トランプ政権は、CIA を解体するまでは、「腐っても鯛」で、まがりなりにも、
国家の正式な諜報部(CIA)が大統領に上げてきた情報を
たとえ、それがウソだと見抜いていても「頭から否定する」ということは、
できません。「部下の仕事を一応、信用する」という態度が求められるからです。

しかし、真相は、「NSA  vs  CIA」  の内部バトル中なので、
NSAは、CIAからの情報を鵜呑みにはしません。
トランプ政権のそういう内情を押さえておきましょう。

次に、
現代イスラム研究センター理事長の宮田律(みやた おさむ)氏の著書
「黒い同盟~米国、サウジアラビア、イスラエル~反イラン枢軸の暗部」
では、222ページで、このテロに触れて、こう書いています。

「トランプ大統領は、「イランがやった」という声明を即座に出したが、
安倍首相のイラン訪問のタイミングで、イランがタンカーを攻撃することは考えにくく、イランには動機が見当たらなかった。米国は、イラン革命防衛隊が不発だった機雷を除去する動画を、イランによる「犯行」の証拠だと公表したが、ごく普通に考えて、機雷をしかけた当事者がそれを除去するというのはあり得ない。」
と。

↑さすが、現代イスラム研究センター理事長です。ポイント一撃。
すなわち、「イランには動機がない」のです。
なぜか?
イラン側が、既に圧倒的に有利な状況だからです。
わざわざ、無用な煽りや挑発や嫌がらせをやる必要など微塵もないのです。
これについては、当総研1期の記事参照のこと。
◆イランの勝利確定!:必殺「鶴翼の陣」にて2019-06-28



次に、桜井春彦氏は、どう見ているか?
◆6月14日の記事
ウォルフォウィッツを含むネオコンが1980年代から考えていた計画はイラクのサダム・フセイン体制を倒して親イスラエル国を築いてシリアとイランを分断、次にシリア、最後にイランを制圧するというものだ。(・・・)
オバマはネオコンの計画に従って動いていた。そのネオコンはロシアを再支配するだけでなく、イラン制圧を予定していたのだ。6月13日のタンカー攻撃が誰の利益になるかは明白だろう。

6月15日の記事
ネオコンの拠点と言われるブルッキングス研究所が2009年に出した報告書には、アメリカ軍による空爆を正当化するイランによる挑発をどのように実行するべきかが書かれている。世界の人びとに気づかれず、イランが挑発しているように見える演出をするということだ。
 今回もそうしたシナリオに沿った動きをポンペイたちは実行しているように見えるが、過去のこともあり、見え見え。
・・・・・・

↑というわけで、犯人は「ネオコン」説です。
つまり、ディープステート側と見るわけです。

次に、田中宇氏は、どう見ているか?
◆安倍イラン訪問を狙って日系タンカーを攻撃した意図
2019年6月15日   田中 宇
イランは、米国から無根拠に「テロ支援国」扱いされて大変迷惑している。米国の軍部や諜報界が育成してきたスンニ派テロ組織であるISやアルカイダは、シーア派のイランを敵視してきた。実態は、米政府やマスコミの喧伝と正反対に、イランがテロリストと戦う国である一方、米国がテロリスト支援国だ。(・・・)
安倍政権は、中国だけでなく、ロシアや北朝鮮とも和解していきそうだ。金正恩が好きなトランプは、安倍にも正恩に会えと勧めているだろう。日本が北朝鮮、ロシア、中国と安定して和解すると、日本に対する軍事的な脅威が大幅に低下し、日本に米軍が駐留している必要がなくなる。在日米軍を撤退させたいトランプは、中露や北との和解へと安倍を誘導している。
・・・・・・
↑トランプとネオコンを同一視している記述がありますが、そこは仕方ない、としましょう。
犯人については、
「イランの仕業だと濡れ衣的に叫ぶための米国(トランプもしくは軍産?)の仕業であるとしたら」と述べていますね。
そして、記事の締めの文章は、「実に炯眼で、正しい見通し」と言えます。

次に、カレイドスコープのダンディー・ハリマオ氏は、どう見ているか。
◆カレイドスコープ臨時増刊号
「攻撃はネオコンに支援された反イラン政府テロ組織の仕業」

↑この長い「無料ダイジェスト記事」の中において、
軍事ジャーナリストの黒井文太郎氏の記事を引用しています。

◆日本関連タンカー攻撃の真犯人、テロ専門家はこう考える。
「イラン革命防衛隊」か「反政府テロ組織」か(だ)

そして、前者の場合、「はねかえり分子」による「勝手な暴走」の可能性は低い、
としていますね。
そして、よく読むと、「後者が犯人だ」の可能性が高いという論調です。
そして、「イランへの反政府テロ組織」には、
「ムジャヒディン・ハルク」「ジェイシュ・アドル(正義の軍隊)」がある。
第1の容疑者は「ジェイシュ・アドル(正義の軍隊)」という反体制派ゲリラ組織になるだろう、と述べています。
つまり、犯人は、「ジェイシュ・アドル(正義の軍隊)」(黒井文太郎説)

そして、カレイドスコープのハリマオ氏は、それにくみせず、
最有力候補は「ムジャヒディン・ハルク」だと述べています。(ハリマオ説)

米国のテレビ番組「超人ハルク」をご存じの人なら、
名前に「ムジャヒディン・ハルク」と入れているので、親米的だとすぐわかりますね。

ハリマオ氏の出す「根拠」
引用・・・
ムシャヒディン・ハルク、つまりMEKは「われわれはアラブの民のために蜂起した」と正義を偽りながらも、実はマルクス主義者の集まりで、もっとも危険な極左グループです。
(・・・)合同特殊作戦司令部は、直接または間接的にMEKを米軍の代理兵力として、あるいは外部情報機関として利用し始めた。
・・・
と、かなりヤバイ情報を出しています。

当総研は、ハリマオ氏を現役のチャイナ側工作員と見ているので、
こういう情報は「さすが」と評価します。
但し、ハリマオ氏は、
トランプ政権をネオコンと「一体不可分」と評定していますが、その心は、
「米中戦争」の中で、China側の戦闘員は、トランプを悪役化する任務があるので、意図的ポジショントークをしている、と見るべきで、
「彼のトランプ評価を真に受けないように」と、
当総研の読者諸氏には、ご注意申し上げておきます。

その他、
丸谷元人氏も、詳細に状況を分析して、
「イラン側がやったわけがない」と述べています。

以上、これらの分析と見解を総合すると、
犯人は、米ディープステート側による、イランに濡れ衣を着せるための
なりすまし、偽旗工作である、という確率が、極めて極めて高い、
と結論付けられます。

米ディープステート側は、安倍首相がイラン訪問している時に、
イランが日系タンカーを攻撃するという、
日本と安倍首相を馬鹿にし、侮辱する行為に及んだ、
イランは最低最悪の国家である、と宣伝したかったのでしょう。
しかし、最近は、各国や、各国民も、
あまりの「見え見えのなりすまし工作」に、食傷気味だと言えます。

(今でも、フェイクに乗せられ騙されている軽薄同調者デュープスくんたちは哀れ)

本日は以上です。
それではまた。

(補記)
2020年1月3日のトランプ政権による
イランの革命防衛隊のコッズ部隊のソレイマニ司令官の殺害により、
「ソレイマニ司令官がディープステート側の工作員であったこと」が
Q 情報により、明らかにされました。
このことから、
「安倍首相6月イラン訪問時の日系タンカー攻撃」も
コッズ部隊によるものと、推察されます。

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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (あーりー)
2019-12-21 02:08:01
なるほどカレイドスコープはチャイナなのね。
ガッテン承知の助。
返信する
Unknown (hanzoumon_int)
2019-12-22 22:11:24
イエーーース!
返信する

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