半蔵門インテリジェンス総研S3

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宮田律「黒い同盟~米国、サウジアラビア、イスラエル」を読む(情報補足)

2019-12-06 20:37:33 | インテリジェンス
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宮田律(みやた おさむ)氏は、現代イスラム研究センター理事長です。
アフガニスタンで中村哲医師が銃撃され死亡した事件で、テレビに宮田律氏が映って解説をしていたのを見て、「おっ、この人が宮田さんか」 と、わかりました。



彼の著書「黒い同盟~米国、サウジアラビア、イスラエル~反イラン枢軸の暗部」
が面白そうなので、読んでみました。

重要な情報が散りばめられています。その点では価値があります。
しかし、残念ながら、宮田律さんは、トランプ政権というものの正体を理解していません。
トランプ政権が米国史上初めての「無血革命」政権であることを理解していません。

トランプの演説をちゃんと全部チェックしているでしょうか?
ディープステートと戦い、ワシントンのエスタブリッシュの汚泥を一掃する、
という目標を掲げて、暗殺未遂のアンドリュー・ジャクソン第七代大統領の肖像画を大統領執務室に掲げて、米国中央銀行を取り戻す目標を掲げているトランプ。

当時のこのコラムが、その衝撃をよく伝えています。
西鋭夫~米史上初の「無血革命」
二〇一六年十一月八日、火曜日の夜中、スタンフォード大学の自宅で、生まれて初めて本物の、激震の「米国無血革命」を体験した。

しかし、西教授にしても、トランプ政権の正体については、
フェイクニュースの影響で、よく理解していません。
トランプ政権の正体については、
英語がわかる人は、こちらのチャンネルを参考にして下さい

宮田律さんは、この著書の中で、「イランの味方」のようなスタンスで書いています。
フェイクニュースが伝えるような悪さを、イランはしていない、と。
そして、「イラン←悪魔視」キャンペーンを盛んにやっている3国
(アメリカ、イスラエル、サウジアラビア)を
「反イラン枢軸」と呼び、その暗部を描写しています。

確かに、英米ディープステートは、この3国を牛耳っていました。
イスラエル国家は、英国の「存在レッド」が巨大資金を投入・政治工作を駆使して
建国したものです。
イスラエルには、その名が付いた大通りもありますね。


さて、宮田律氏は、「反ディープステート勢力の動向」について分析していないので、
トランプ政権も「ディープステート勢力」に組み込んで、ごちゃ混ぜに解説しています。
これでは、正しい解説になりません。

そこで、本書の「散りばめられだ重要情報」を正しく理解するために、
補足的に、
「反ディープステート勢力」vs「ディープステート勢力」
に「整理し直し」をしてみます。

国際情勢理解の参考にして下さい。

(1) アメリカ
◆米ディープステート勢力
ヒラリー陣営、オバマ側、民主党サイドや、国務省やFBIやCIAなどなど。
バックには、ネオコン、国際金融資本家、「存在レッド」「存在お岩」等々。
ボルトンは、交戦派ネオコンの代弁者。
メインストリームメディアは、ディープステートサイドである。
ゆえに、フェイクニュースを垂れ流し、反トランプキャンペーンをやっている。

◆反ディープステート勢力
トランプ政権「チームQ」は、NSA軍事インテリジェンス政権です。
NSAの「チームQ」がトランプを大統領に担ぎ上げました。
トランプが大統領選に立候補する、その十年以上前から、入念な下準備工作をして来ました。トランプが人気テレビ番組を持って「お前さんはクビだ!(you are fired)」を流行らせましたが、これも、大統領就任後に、ディープステート派の面々をクビにして行くことを見越しての「事前の仕込み」でした。
伊藤貫氏は、「たまたま、トランプが当選した」と有料講演で述べていますが、そんなわけはありません。
ヒラリー陣営の大統領選での「当選のためのバックアップ工作」がどれほどすさまじかったか、フェイクニュースでも「ヒラリー有利一色」だったことがけでもわかるでしょう。
これを辛くも、僅差であっても、見事にひっくり返すことができたのは、
「たまたま」ではなく、「周到なる事前工作なくしては無理」な話だったのです。

(注)「クリントン・キャッシュ」という書物が大統領選前に、アメリカで出回ったのも大きかったです。まさに、ヒラリーとビルの悪事と売国の実態が記されています。
日本では、勿論、情報統制で、メインストリームメディアは取り上げません。
日本語翻訳本は出ていますが、購入者は僅少で、日本ではマイナー情報に留まっています。


(2) サウジアラビア
◆米ディープステート勢力
サウド王家は、米ディープステートと懇意。サウジアラビアの石油利権、そして、オイルダラー(石油の決済をドルで行う)による「米ドルの世界通貨覇権」を裏から支える、
という意味で、最重要地域。
米国生産の武器を大量購入する、大のお得意様。
米CIAとも親密。イスラム過激派への武器援助・資金援助の大半は、サウジが関与している。
暗殺されたカショギ氏の親族、アドナン・カショギ氏は、武器商人。
ディープステートとの武器取引とその手数料・賄賂で、数千億の財産を手にしている。
勿論、暗殺されたカショギ氏も、ディープステートサイドの言論人として
反サルマン・キャンペーンをやっていた。

◆反ディープステート勢力
当総研S1記事で既に書いた通り、
<サウジアラビア「静かなる革命:反・米DS派の勝利」2019-07-03>

ムハンマド・ビン・サルマーンは、「反・米ディープステート」派です。
だから、サウジアラビアを石油依存体質から脱却させようとしています。
これは、「米ドルの(オイルダラー)世界覇権」を揺るがす方向性です。
反ディープステート派だからこそ、トランプ同様に、
ディープステート側から、フェイクニュースを含む形で、
「差別主義者、独裁者、無能・・・」定型句の罵詈雑言が浴びせられているのです。 

(3) イスラエル
◆英米ディープステート勢力
イスラエルの「ややっこしい」部分は、「シオニスト運動」です。
簡単に言うと、ヒトラーによるユダヤ人虐殺など、欧州やロシアでの流浪ユダヤ人の受難の民族体験によって、ユダヤ教の約束の地カナンに戻ろう、という運動が起こり、
「存在レッド」の支援で、イスラエルが建国された。
以来、イスラエル国家は「存在レッド」と不可分。
ネタニヤフがディープステートサイドの動きを色々していることは、取り沙汰されている通り。
フランスのマクロンが、「存在レッド」のパペットであるのと、類似構造と見る向きもある。

一方、入植するために、イスラエルの地に戻って来た大半の純朴なユダヤ人は、
「存在レッド・サイドのシオニスト」ではない。
この点の峻別が重要です。

◆反ディープステート勢力
現在、反ネタニヤフとして出て来たどの勢力がそれか、当総研としては、分析中です。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
以上が、「反イラン枢軸国」の「ディープステート」vs「反ディープステート」
状況です。

ポイントは、英米ディープステートと、ネタニヤフ・イスラエルが、べったり一枚岩というわけではない点です。
「イラン核合意」に、イスラエルは、反対でしたが、ディープステートサイドのオバマがそれをまとめました。
それが意味するところは、ディープステート側による「イラン(裏)支援」です。
反イスラエルであるイランを経済的にも強国化することで、
「イスラエルとイランの衝突・戦争」を目論んでいたのです。
中東ハルマゲトン、ウェルカム派です。

「存在レッド」は、イスラエルを建国しましたが、「作った本家」だから、壊すのもなんとも思わないのかもしれません。
そういう恐ろしさをもった存在です。

トランプが「イラン核合意」から離脱したとき、フェイクニュースサイドは、
「これで、中東が大戦争になる危険性が増した」
と報じましたが、真実は正反対です。
真相は、当総研シーズン1のこの記事で触れている通りです。


宮田律氏の標記の本の内容の重要情報については、
折々に「引用」して行きます。

本日は以上です。
それではまた。

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