A Diary

本と音楽についてのメモ

話題の人

2006-03-11 11:01:09 | 日々のこと
別にこんなところで書くまでもないことだが、最近話題の人を実際に見かける機会があったので。

これはつまり、あの荒川静香さんで、テレビで拝見する風貌同様にきれいな感じの人だった。よく有名人には、テレビで見る印象と実物とが違うなんてことが結構あるものだが、今回はそんなことはなかった。あのままの印象と思っていただいて正しい。誰もが口をそろえて「きれいだね」と言っていた。

僕がとくに気になったことがあったのだが、それは彼女が人前ではずっと微笑んでいるという点。彼女はそれなりの時間その場に滞在していたが、けっして笑みを絶やさなかった。これだけあれこれ騒がれて、ストレスがたまることも多いだろうと想像するが、果たして微笑んでばかりで大丈夫なのかなと思ってしまう(余計なお世話だとは思うが)。こういうふうに機会のあるたびに大勢の人の前に現れること自体が、今や彼女の仕事のひとつになっているのだろう。荒川選手の存在自体でみんなが喜ぶ。だから、皇室の人々同様、彼女にとっても笑顔が重要な商売道具であるのは確かだ。

僕も接客の仕事をするので、笑顔が重要な商売道具ではあるが、あれをずっと続けるのは大変だ。みなさんも試しにやってみるといいと思う。だんだん顔がひきつって、無理して笑顔を作っている状態になっていく。僕も無理してることを自覚しながらお客さんと話していることが、往々にしてある。そんなときは口元は笑顔でも、目が笑っていないはずだ。もちろんこれではよろしくないので、そういうときは休憩するとか、気分転換をして、心から気分良く話ができるようにしないといけない。

なんといっても、オリンピックの金メダリストなのだ。みんな好意的に彼女を見ているし、そして彼女ほうもそれに応える必要、つまり、みんなから好かれるように振舞う必要がある。だから、あんなふうに笑顔を絶やさずにいるのだろう。でも、万人から好かれるなんて無理なことだ。そして、荒川選手にだって好き嫌いがある。何にでも笑顔というわけにはいくまい。心から笑える楽しいこともあれば、うんざりしてしまうこともあるはず。そういう心境の表出も、たまにはあってもいいかもしれないと思うのだが。