昨日の夜、デビ夫人が語る「悪女イメルダ夫人」の半生をテレビで放送していた。
以前より、番組の宣伝をしていたので、録画をしたかったのですが、忘れてしまった。
最後の30分ぐらいは見たのですが、アキノ上院議員がマニラに戻って飛行機を降り、暗殺される頃から話でした。
アキノ上院議員が暗殺され、マルコス政権が崩壊し、ハワイへ亡命していく訳ですね。
選挙が前倒しされ、未亡人となったコリー・アキノ夫人が大統領に立候補し、選挙の不正でマルコスが勝つと言う、典型的な発展途上国の話なんですが、フィリピン国民は怒り、マラカニアン宮殿へとデモ隊は進み、マルコスとイメルダはハワイへ。
その時に、マラカニアン宮殿に有ったイメルダ夫人の靴やドレスがテレビに映し出され、如何にもマルコス政権が汚職に満ちているかの様な報道のされ方が、行われていた。
選挙により選ばれたコラソン・アキノは大統領になったが、彼女人身は大地主のお嬢様、政治の事はチンプンカンプン。
結局、アキノ家の取り巻きによる政治が行われる訳ですよね。
その後、軍出身のフィデル・ラモス、俳優出身のジョセフ・エストラダ、その後彼は不正蓄財疑惑により退陣し、副大統領だった、グロリア・マカパガル・アロヨ(女性・第9代ディオスダド・マカパガル大統領の娘)、コラソン・アキノの息子ベニグノ・アキノ3世が大統領になっていく訳です。
常に、大統領の側近には大金持ちの取り巻きが政権を担っている。 マルコスに怒りを覚えていたのは、フィリピンの民衆ではなく、フィリピンの大金持ちファミリーが本来、自分達に回って来るはずのお金が回って来なくなったから共言われて居ます。
なぜならば、マルコス達は、農地解放を行い、大地主の怒りを買ったとも言われて居ます。
マルコスが大統領になったのは、1965年12月末。その頃って、アメリカがベトナム戦争にどっぷりハマり始めた頃。 フィリピンはアメリカの植民地であり、東南アジア最大の空軍、海軍基地もあり、米軍兵士が落とすお金でマニラの歓楽街は東洋一とも言われて居ました。
マルコス政権時の前半はフィリピン国内の失業率も低下していたが、徐々に経済状況も悪くなれば、国民からソッポ向かれる訳ですよね。
1991年にピナツボ火山が大噴火し、クラーク空軍基地、スービック海軍基地が使い物に成らなくなるのと合わせて、フィリピンは国民投票により、アメリカ軍の傘から出る事を決める訳です。
その後、アメリカからソッポを向かれ、経済的に真綿で締められる様に落ち込んでいく訳ですよね。
結局大統領が変わっても、大統領の取り巻きが政治と、経済を牛耳っている訳で、東南アジアのお荷物になってしまいました。
ロドリゴ・ドゥテルテが2016年の選挙で圧倒的な支持で大統領になり、強権政治で麻薬撲滅、腐敗撲滅に戦っています。
フィリピンと言う国は、民主的な政治より、強権政治が行われた方が、国に活力が沸くようです。
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