2021年7月22日のまにら新聞から
7月22日のまにら新聞から
比は金2銀1銅1の予想 東京五輪 あす開幕
23日に開幕する東京五輪でフィリピンが獲得するメダルは金2銀1銅1──。メダル予想サイト「オリンピック・メダルズ・プレディクションズ」が、比は五輪史上最高の成績を収めると予想し、比スポーツ関係者の話題になっている。
同サイトの予想では、体操男子個人のカルロス・ユーロ(21)とボクシング女子フェザー級(57キロ)のネスティ・ペテシオ(29)が金メダルを獲得する。ユーロは2019年にドイツでの世界選手権体操ゆかで優勝、ペテシオも同年ロシアで開かれた世界選手権で優勝した実績がある。
銀は開会式で比選手団の旗手を務めるボクシング男子ミドル級のエウミル・マーシャル(25)。重量挙げ女子55キロ級では5年前の前回リオデジャネイロ大会で銀メダルだったヒディリン・ディアス(30)は銅を手にするとみられている。
フィリピンは1924年パリ大会から80年モスクワ大会を除き、夏季五輪に計21回参加しているが、獲得したメダルは通算で銀3銅7の計10個で、金はまだない。また、1大会で複数のメダルを勝ち取ったのは銅3個だった32年ロサンゼルス大会だけだ。同サイトの予想が当たれば、比にとってかつてない華々しい成果で、東南アジアでは一番の好成績にもなるという。
21日付英字紙ビジネスミラーによると、開会式出席のため東京入りする比五輪委員会のトレンティーノ会長は予想を受けて「金2個という予想は正しいかもしれないが、金以外は銀2個、銅2個になる可能性もある。私は以前から、最低でも金メダル1個を獲得すると言ってきた。もし、それ以上取れたら、それはもうボーナスだ」と発言。比スポーツ委員会のラミレス会長も、今回の比選手団19人について「おそらくこれまでで最強で、最も準備の整った代表団だ」とした上で「東京での金、銀、銅の獲得を確信している」と語った。
同サイトの予想では、トップの米国が金50、銀29、銅29を獲得するのに続き、中国(金42、銀33、銅17)、ロシア(金27、銀25、銅18)、英国(金21、銀13、銅21)、開催国の日本(金16、銀21、銅15)が続く。
▽金に3300万ペソ
一方、港湾会社などを経営するロメロ下院副議長は20日、比人選手のメダル獲得者に対し、金300万ペソ、銀200万ペソ、銅100万ペソの報奨金を自分のポケットマネーから出すことを明らかにした。マニラブレティン紙などが報じた。
金メダリストには、これまでに、比スポーツ委員会、マニー・V・パギリナン・スポーツ財団、サンミゲル社オーナーのラモン・アン氏から各1千万ペソの計3千万ペソが贈られることが決まっていた。これで金メダルの報奨金は合わせて3300万ペソになった。銀には計1700万ペソ、銅には計700万ペソが贈られる。(谷啓之)
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