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2021年8月28日のまにら新聞から

2021-08-28 07:19:09 | フィリピン

2021年8月28日のまにら新聞から

8月28日のまにら新聞から

 

同盟維持も比に残る不信 「米国は守ってくれない」

 

 【マニラ時事】フィリピンが米国と相互防衛条約(安全保障条約)を結んでから30日で70年となる。歴史ある両国の同盟は、昨年持ち上がった「米軍地位協定(VFA)の破棄」で大きく揺らいだ。協定を「人質」に取られた米国は、金銭や兵器の供与を重ねてフィリピンの翻意に成功。同盟の崩壊を回避したが、米国はいざというとき守ってくれないという不信感は残っている。

 

 ◇米は二枚舌

 

 VFA破棄はドゥテルテ大統領が2020年2月に決め、米に通知した。自身に近いデラロサ上院議員が米入国のビザ発給を拒否されたことが引き金となったが、平和・暴力・テロ研究所のロメル・バンラオイ会長は「米への不信感が根底にある」と分析する。

 

 「米国だけが中国の進出を止められたのにしなかった。二枚舌だ。だから米国は嫌いだ」。ドゥテルテ大統領は17年5月、米を非難した。「進出」とは、中国が12年に南シナ海スカボロー礁を実効支配したことを指す。

 

 非難は「期待外れ」から生じた。というのもVFAは、中国による1995年のミスチーフ礁占拠がきっかけで98年に締結された経緯がある。占拠は米軍が92年にフィリピンから全面撤退した後に起きており、フィリピンはVFAに対中抑止を期待し、米軍を再駐留させた。

 

 米国は阻止しなかっただけでなく、中国を相手取った南シナ海の仲裁裁判へ駆り立て、比中関係を悪化させた──。バンラオイ会長は、そういう解釈がフィリピンにあると明かした上で、「比米同盟が事態を悪くさせるなら中国と仲良くした方がいい」との考えが、ドゥテルテ大統領を中国に接近させたとみる。

 

 ◇露骨に要求

 

 親中派で有言実行のドゥテルテ大統領は、VFA破棄のカードを見せたことで、米との交渉を優位に進めた。破棄を「凍結」しつつ、「最低2000万回分の(新型コロナウイルス)ワクチンを送らなければ、米軍は出て行け」「VFAを維持したいのなら、対価を支払うべきだ」と発言。露骨に見返りを要求した。

 

 米国は昨年9月と10月、景気刺激や教育、貧困削減の名目で5年間に計435億ペソ(約950億円)を供与すると発表。11月には、対テロ名目で精密誘導兵器や対戦車ミサイル、高度無人航空機が譲渡された。新型コロナ対策でも今年7月中旬までに、14億ペソ(約30億円)の資金と300万回分余のワクチンを供与した。

 

 多くの「対価」を得たドゥテルテ大統領は7月、VFA破棄を撤回した。「外務省や国防省がVFA維持を強く求める中、大統領は早くからこの問題を『てこ』に使うと決めていた」。VFA維持に関わった関係者は、時事通信の取材にそう明かして続けた。「大統領は今も米国に懐疑的だ」。

 

 

 VFA 正式名称は「訪問米軍に関する地位協定」で、フィリピンに駐留する米軍の法的地位を規定。両国の同盟を機能させる重要な取り決めだが、殺人や性犯罪の容疑者となった米兵の拘束を阻まれたため、フィリピンには根強い不満がある。フィリピンは2020年2月に協定の破棄を通知後、6月から破棄を「凍結」し、21年7月に撤回した。

 

 南シナ海の仲裁裁判 中国が2012年に南シナ海のスカボロー礁を実効支配したことを受け、フィリピンは13年にオランダ・ハーグの仲裁裁判所に提訴した。16年に出た判決は、中国が主張する境界線「九段線」の効力を全面否定した。提訴時のアキノ大統領は中国と疎遠だったが、16年に就任したドゥテルテ大統領は判決を事実上棚上げし、親中派と指摘される。



8月28日のニュース

 

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中央銀行は25日、IMFから27億8105万ドル相当のSDR配分を受けたと発表

 

  ユーチューバーも納税を コロナ下の財政難でBIR

内国歳入庁がSNSインフルエンサーから徴税する通達。「根拠法がない」と反発も

 

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首都圏などで暮らしていた同州出身者らには接種必須が周知されず、400人が足止め

 

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保健省によると、全国の新型コロナ新規感染者数は1万7447人、過去2番目を更新

 

  同時に支援金と予防接種 サンフアン市が医療従事者らに

サンフアン市が新型コロナ対応のフロントライナーに1人最大5千ペソの支給開始

 

  シソン指導者らを送検 国家警察

シソン共産党最高指導者を含む党幹部らを人身売買防止法違反などの疑いで送検

 

  セブンイレブンのATМ機倍増へ 比運営会社とセブン銀行比子会社

比セブンが日本のセブン銀行と提携して導入しているATМ機を1千台まで増強させる

 

  比人家政婦らの入境 香港が30日から許可

香港が新型コロナワクチンの完全接種を条件に外国人家政婦の入境を30日から許可(時事)

 

  比に越境販売可能に ショッピー

ショッピージャパンが、日本から越境販売が可能な国にフィリピンを追加と発表(時事)



大衆紙の話題

中国人カジノ労働者を誘拐容疑で逮捕

 

 オンラインカジノ(POGO)で働く中国人2人と、その比人ボディーガードがパサイ市で25日、恋人同士の中国人2人を誘拐し身代金を支払わせた疑いで逮捕された。容疑者らはカジノの仕事に応募してきた2人を3日間監禁、身代金1100万ペソ以上を要求。中国にいる被害者の親戚が電子送金した。容疑者らは身代金を受け取った後も2人を解放せず、仲間の中国人に売り飛ばした。こちらは40万ペソの身代金を要求。親戚への連絡を頼んだ被害者の友人が警察に通報、おとり捜査で2人は救出された。



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