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大笹原神社

2018-12-28 21:53:35 | 滋賀
2018年12月24日、お参りしました。
略記より「この神社の場所は大篠原小字天徳で、この前方すなわち南一帯は小字天王前です。そこで明治の神仏分離令が出るまでは天王さんと申しました。はやり病を除く徐疫神としてまつられ、薬師如来の化身といわれ、また素戔鳴尊をその垂迹といいます。だからここから近い岩蔵寺の薬師さんとは一体の神社です。ところが明治になって、大笹原神社と改称されました。実は大篠原神社と申し上げるべきですが、この右(境内社)の篠原神社と同じ名もつけられませんので、シノ竹をササ竹にしてオオササワラ神社と名づけられました。滋賀県では現在神社建築で国宝は8つです。その中の1つがこの大笹原神社本殿です。」
滋賀県野洲市大篠原2375
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拝殿











本殿(国宝)
「この神社は社伝によりますと、今より千年昔の寛和2年(986)に社殿が造営されたこととなっていますが、現在の建物は室町時代の建築です。そのことは応永21年(1414)の棟札によってわかりますし、また、領主馬渕広定の再建であることもわかります。全部の棟札21枚も含めて国宝です。この本殿は前から外陣・内陣・内内陣と分かれ、内内陣はさらに三室に分割してそれぞれに神座が設けられています。外陣は床を一段低くし、建具なども開放的につくられているのに対して、内陣と内内陣は閉鎖的です。この本殿の特色は各所に配した彫刻の見事さです。外陣は花狭間格子戸、その上の透彫の欄間、向拝や母屋の正側面の各々柱間に挿入した蟇股、それに脇障子に施された浮彫彫刻など、沢山ある県下の神社建築のうち装飾の豊富なことは第一です。しかも、個々の彫刻は抑制されたなかにも力強さを発揮しており、優雅な姿とあいまって、室町時代建築のなかの優秀作です。在所からあまりにも離れ、街道からも離れていたことが、戦火は勿論、災害にも遭わなかったのかと思われます。」

境内社篠原神社本殿(重要文化財)
「応永34年(1427)建立、春日造、もともとはこの地の地主神で、村発生と共に在った神で、ご祭神は餅の神様で、この辺は俗に篠原餅といわれる良質のモチ米の産地です。」







寄部の池



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