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東福寺(京都最大の大伽藍)

2016-05-21 22:38:51 | 京都
2016年5月20日、お参りしました。
パンフレットより『創建は古く鎌倉時代、ときの摂政関白・藤原(九條)道家が、南都東大寺と興福寺から「東」と「福」の二字をとり、九條家の菩提寺として造営。仏殿には高さ15メートルの大仏立像を安置。京の「新大仏寺」として、1236年より実に19年をかけて、都最大の伽藍を完成させました。開山には聖一国師を仰ぎ、当初は天台・真言・禅の三宗兼学として壮大な堂塔伽藍を配置。鎌倉末期の相次ぐ火災により、大部分を焼失しましたが、直ちに復興に着手。1347年、前関白一條経通により仏殿が再建され、京都五山の一つにふさわしい禅宗寺院として、偉容を取り戻しました。その後は足利、豊臣、徳川家によって保護修理が加えられ、奇跡的に都の兵火を逃れて中世以来の堂塔伽藍を継承。惜しくも明治14年、方丈・仏殿・法堂などを焼失、再建されましたが、今なお中世の禅宗建築を随所に遺しています。境内にある通天大橋は紅葉名所として有名。昭和の作庭家、重森三玲による方丈庭園も知られるところです。』
拝観料、通天橋・開山堂400円、国指定名勝 東福寺本坊庭園400円です。
京都市東山区本町15丁目
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案内図

東司(重要文化財)
「通称百雪隠すなわち便所。禅僧は用便も修行であり、東司へ行くにも厳しい作法が定められていた。わが国最古、室町前期の遺構。」



三門(国宝)
『大仏様を思わせる、室町書記の再建。扁額「玅雲閣」は足利義持筆。楼上内部には諸仏が並び、天井や柱には明兆と弟子による極彩画が描かれている。』



















禅堂(重要文化財)
『1347年再建。わが国最古最大、中世から遺る唯一の座禅道場。鎌倉風の華頭窓が美しい。扁額「選佛場」は宋の佛鑑禅師(聖一国師の師)筆。』





六波羅門(重要文化財)
「六波羅探題の遺構を移築したと伝えられる。月下門(重要文化財)とともに寺内で最も古い建築物。」

思遠池



勅使門

石碑

浴室(重要文化財)
「国内最大、東大寺の湯屋に次いで古い浴室(1459年の瓦銘)。蒸し風呂形式。」



五社成就宮











十三重石塔(重要文化財)
「1343年、九条道家が当寺創立を祈願して造立。全体の均整もよくとれており初重の梵字が美しい。」

銅鐘



本堂
「昭和9年築の重層入母屋造の大建築。天井の蒼龍図は堂本印像作。春の涅槃会には明兆の大涅槃図が公開される。」













イブキ



殿鐘楼
「禅堂の北に建つ鐘楼。漆喰壁に覆われた室町後期の建物。銅鐘(重要文化財)は平安初期を下らない鋳造とされ、もと西寺の遺物と伝わる。」

通天橋





経蔵

庫裏(重要文化財)
「明治天皇皇后であった昭憲皇太后の恩賜建築。」



方丈表門(重要文化財)

東庭
「雲文様地割に円柱の石で北斗七星を構成し、北斗の庭と呼ばれる。北斗七星に見立てた石は、もと東司の柱石の余石を利用したもの。後方には天の川を表わした生垣が配され、夜空が足元に広がるかのような小宇宙を造り出している。」





南庭
『「八相の庭」とは、四庭に配された「蓬莱」「方丈」「瀛洲」「壺梁」「八海」「五山」「井田市松」「北斗七星」の八つを、「八相成道(釈迦の生涯の八つの重要な出来事)に因んで命名されたものである。古来中国大陸の蓬莱神仙思想では、東の大海の彼方に仙人が住む「蓬莱」方丈」「瀛洲」「壺梁」と呼ばれる四仙島があり、島には仙薬財宝があると信じられた。広さ210坪の枯山水庭園である南庭は、この四仙島を十八尺の長石を基本に巨石を剛健に配し、渦巻く砂紋によつて「八海」を表わす。西方には「五山」になぞせれた築山を置き、その苔地と砂紋とを区切る斜線の表現も効果的である。南正面に設けられた向唐破風の表門は昭憲皇太后の寄進と伝わる。恩賜門とも呼ばれ、小型ながら明治期唐門の代表作である。」



方丈(国宝)
「室町前期の1387年築、一重、杮葺、現存最古のの方丈。中央前面の間、正面を壁とし仏壇を設けないなど,近世の標準的な方丈形式に達する前の古式を伝えている。前面に蔀戸を用い,側面にも扉を開くなど寝殿造りにも通じる構成も方丈の古い形式と考えられ,貴重である。」





表門

方丈



西庭
『さつきの刈り込みと砂地とを葛石で方形に区切り、大きく市松模様に図案化する。井の字に等分した古代中国の田制「井田」に因み、「井田市松」と呼ばれる。北庭へ続く途中には「通天台」と呼ばれる舞台が設けられ、眼下に渓谷「洗玉澗」を一望できる。』

通天橋







北庭
『ウマスギゴケの緑との対比も色鮮やかな市松模様の敷石は、もと恩賜門に使われていたものである。サツキの丸刈りとの調和の妙も誠に印象深く、彫刻家・イサム・ノグチはこの庭を「モンドリアン風の新しい角度の庭」と評した。秋には背景の紅葉の赤色と聖一国師が宗より持来したといわれる唐楓「通天紅葉」の黄金色とが織りなす色彩感あふれる空間となる。』





通天橋

























通天橋から見た方丈



愛染堂(重要文化財)
「丹塗りの柿葺き八角円堂。南北朝時代の建築。昭和12年、万寿寺より移された。愛染明王をまつる。」















開山堂(重要文化財)
『1280年入定の聖一国師を祀る。楼閣そびえる伝衣閣にある「三国伝来の布袋」像は伏見人形のルーツ。普門院前の庭園は江戸時代中期の名園。』











普門院



楼門(重要文化財)



月下門(重要文化財)
「1268年の常楽庵建立時、亀山天皇が下賜されたと伝わる。今は普門院の総門。四脚門で檜皮葺き、細部に鎌倉時代の特色が美しい。」











日下門





月下門

仁王門(重要文化財)
「1597年築、三間一戸八脚門、切妻造、本瓦葺」



北門(京都府指定文化財)














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