夏が来れば思いだすのは、鱧とじゅんさいですよね。
今回のお椀はその両方を使った夏らしい仕上がりでした。
鱧のお吸い物は既にご紹介しましたが、夏に近づくにつれ、和食は透明感を増してきます。つるっとしたもの、透明のものが美味しいですよね。そこでじゅんさいの登場です。天然のジュレであるじゅんさいは手摘みで採集されるようで、広い沼に船を浮かべての作業はなかなかの重労働だと聞きます。
じゅんさいには、多くの栄養素が含まれ、漢方的価値もあるようで、小さいながらにあなどれない食材です。睡蓮科の植物の新芽、なんだか天国や極楽の食べ物のようで、ありがたいですね。
そして鱧といえば、梅仕立てですよね。今回のお食事、「柚(ゆず)」もよく使われていました。
さっぱり食材を数種類、温かいお吸い物にしていただくのは、「夏の贅沢」そのものです。
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