須磨観光ハウス~花月と猫の物語

1937年(昭和12年)に神戸市迎賓館として誕生した須磨観光ハウス「花月」と猫ちゃんたちを応援するブログです。

クマちゃん家猫になる(7)

2021-08-24 22:49:06 | 猫の物語
花月猫には黒猫が多いです。時には胸の前や足がちょっとだけ白かったりします。真っ黒猫はクマ母のジジとビビの子クロ、クマちゃんにはちょっとだけ茶が入っているように見えましたが毛が傷んでいただけ、本当のクマちゃんの毛質は真っ黒、そして少しだけ長毛です。顔は小さく鼻が短いので、目が大きく見えます。東の番頭さんクマちゃんの目を、料理長は「黄色いドングリまなこ」と呼び、可愛いとがって贔屓にしてくれたのはとても幸運なことでした。

人には戦略的?にアピールして可愛がってもらっていましたが、他の猫ちゃん達には嫌われていました。そりゃそうでしょう、近づけば頭グリグリでご飯を横取りする、身体がくっつけばシラミがうつる。。。

動物や魚を飼ったことのある方なら経験がおありでしょうが、動物や魚の危機管理はシビアです。病気の個体にはあまり近づきません。そして死んでしまったら、数分前まで近くで心配したり励ましたりしていても、冷めたようにそっぽを向いてしまいます。死んだ人の側にずっと座っていた犬の話は聞きますが、側ではなく近くなんだと思います。人間だけが「過去の思い出」を慈しみ、往ってしまった命の証を抱きかかえ、涙を流すことができるのです。

2021年冬、花月での仕事もコロナ禍・緊急事態宣言のあおりを受けました。冬の寒さを見かねた料理長は東エリア階段下や倉庫壁面を利用して、猫小屋とキャットウォークを作ってくれました。最も劣悪だった東エリアの居住区問題は一気に解消されました。手先の器用な料理長には感謝では足りません。猫ちゃん達も喜んでいました。



しかし、相変わらずのクマちゃんはあまり誰にも相手されません。猫小屋に入って皆と猫玉になり暖をとりながら眠ることも叶わぬ夢、いつも一匹でキャットウォーク最下部に置いてもらった小さな段ボール箱に入り、震えながら寝ていたのです。一度だけですが、クマちゃんを猫小屋に無理やり入れると、みんなの困った顔から「エッー」という戸惑いの声が聞こえました(笑)。クマちゃんも居心地が悪かったのか、すぐに出てきました。



勝手な希望ですけど・・次の冬にむけて西エリアの猫小屋を整備していただけたらなぁと思っています。もちろん南エリアもできたらいいなぁ・・・(笑)


 廃材、剪定後の桜、あるものを使ってこんなにステキなキャットタワーを作ってくださいました!・・・ありがとう料理長💛byみなさんず

2021年初夏、梅雨の時期からまたムカデが出始めました。ここでは例年のことです。去年はブラック、今年はコハルが刺され手や顔が腫れあがりました。
盛夏の長雨が上がったらそろそろ秋の気配がやってきそうです。たくさん食べて日光浴して、蚊、毒虫、ダニ、ノミ、シラミ・・・そして来るべき冬の寒さに勝てる免疫力を、みんなにつけてほしいものです。